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2024年07月13日 07:22 更新

「ボタンを押しまくりたい……」あの夢がかなう? 工場内のアミューズメント施設【OSEBA】を親子で調査!(東京・八王子市)

エレベーターやバス、自動販売機などのボタン。目の前にあると押してみたい衝動に駆られ、つい手が伸びちゃうお子さんも多いのでは? 今回はそんなボタン好きの夢がかなうと噂の【OSEBA】の情報を聞き付け、小3の息子と取材に行ってきました! 1000を超えるボタンが押し放題とのことですが、果たしてその全貌とは……!?

2024年7月1日オープン! 世界初「押す」をテーマにした遊び空間【OSEBA】

エレベーターのボタンや到着灯の製造・販売を手掛ける島田電機製作所(以下、島田電機)。「ニッチな下請け町工場」と自称しながらも、そのいっぽうで数々のメディアに注目される企業でもあります。
その理由は、壁いっぱいに並ぶ1,000個のボタンが押し放題というユニークな工場見学。「当選確率はわずか1%、日本一予約が取れない工場見学」と紹介されるほどの人気ぶりなんです。

そんな島田電機が、より多くの方に自由にボタンを楽しんでもらうおうと、2024年7月1日に工場内にオープンさせたアミューズメント施設が、今回ご紹介する【OSEBA】(オセバ)です。

世界初の「押す」をテーマにした遊び場となっており、島田電機の代名詞ともなった「1,000のボタン」をはじめ、注目のコンテンツが目白押し。「ボタンを押せば何かが始まる」をキーワードに、ここでしか味わえない非日常体験が用意されています。
年齢制限が設けられていないので、0歳の赤ちゃんも幼児も入場OK。家族みんなで思いっきり楽しめること間違いなしです。

※現在、工場見学は休止中です。

OSEBA 基本DATA

■所在地:東京都八王子市大和田町3-11-1 株式会社島田電機製作所内
■TEL:042-656-1401
■営業日:月~金曜日の会社営業日
■定休日:水曜日
■予約:完全予約制(公式HPから)
■入場時間:①10:00~11:00 ②11:00~12:00 ③13:00~14:00 ④14:00~15:00 ⑤15:00~16:00 ⑥16:00~16:30※最終入場:16:30
■入場料:大人(中学生以上) 1,000円、子ども(中学生未満) 500円
※昇降機業界の方 500円(来場時に名刺提示が必要)
■アクセス
[電車の場合]
 ◎JR中央線「八王子駅」から徒歩約20分
 ◎京王線「八王子駅」から徒歩約15分
[電車+バスの場合]
 JR中央線「八王子駅」北口から京王電鉄バス「大和田坂下」バス停下車、徒歩約10分
[車の場合]
 浅川側正門より入場し、来客用駐車場へ
■駐⾞場:あり(駐車台数に限りがあるため、できるだけ公共交通機関をご利用ください)
■トイレ:あり
■⾷事:なし
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※以上情報は変更がある場合がありますので、詳しくは公式HP等でご確認ください。

実際どんなところ? 【OSEBA】のプレオープンに家族3人で行ってみた

「ボタン1,000個が押し放題なんて、人一倍ボタン欲の強い息子が大興奮しそう」。そんな想いを抱き、じつは数年前から島田電機の工場見学をねらっていた筆者。予約争奪戦に何度も挑んできたのですが、噂どおりなかなか予約ゲットには至りませんでした。どうにかして行く術はないかと模索していたときに、【OSEBA】のプレオープンに参加するチャンスがめぐってきました!

【OSEBA】が入っているのは、工場内にあるこちらの建物。

ユニークな工場見学でおなじみの島田電機なので、奇抜な建物をイメージしていましたが、外観は意外に地味。清潔で明るく、信頼感が持てそうな雰囲気です。
エントランスで出迎えてくれるのは、島田電機のマスコットキャラクター「ボタンちゃん」。

ボタン押しポーズに注目! 社員さんのやる気ボタンを押しながら、エレベーターの価値向上をひたむきに応援しているんですって。いわばエレベーターの守り神的な存在!?
待合室を兼ねたエントランスにはソファが置かれ、入場時刻まで座ってゆったり過ごせます。

子連れファミリーにとって、到着後ホッとひと息つける場所があるのは嬉しい限りですよね。
入場時刻になると、スタッフの案内で【OSEBA】のある3階へと向かいます。ここで意表を突かれたのは、エレベーターではなく階段で上がること。

「えっ? エレベーターのボタンをつくっている会社なのに、エレベーターはないのかしら??」ちょっぴり混乱気味で足が止まる筆者とは裏腹に、先が気になる息子は軽やかな足取りで階段を上がっていきます。

【OSEBA】までは48段。頑張ってのぼっていくと、ゴール間際で謎が解けました!
そこに書かれていたのは「やっぱりエレベーターって便利だよね!」という言葉。

そう! この階段は、普段私たちが当たり前に利用しているエレベーターの便利さに、改めて気づかせてくれる仕掛けになっていたというわけです(笑)。
ちなみにベビーカー利用などで階段をのぼるのが難しい場合は、エレベーターの利用もOK。スタッフに伝えてくださいね。

いよいよ入場! ドアの向こうに突如現れたミラールームに大興奮

【OSEBA】に入場して、最初に押せるのがこちらのボタン。

自分の顔とほぼ同サイズのボタンを前に、「わぁー、でかっ!」とハイテンションになる息子。

さっそくカチッと押してみると、ランプが点灯し、「ピンポーン」と音が鳴りました。ボタンを押せば何かが起こる、もうそれだけで楽しいですよね。
続いて、エレベーターのボタンをポチッと押してみます。

扉が左右に開くと、そこにあったのはエレベーターのカゴかと思いきや、お部屋。秘密の隠し部屋に忍び込むみたいでワクワクが止まりません! 
部屋の奥には、次なる扉も見えています。

ドキドキしながらドアを開けるとそこは……

壁や天井が全面鏡張りの“ミラールーム”になっていました。床面に次々とデジタル映像が投影され、没入感たっぷりの空間。これには息子も大興奮です!
中でも面白かったのは、エレベーター特有の「浮遊感」を味わえる演出。

高層ビルの下りエレベーターに乗ると、身体がフワッと浮く感じがありますよね。あの不思議な感覚を味わえるんです。「一体どんなしくみになっているんだろう?」と息子も不思議そうに天井や壁を眺めていました。
床一面にエレベーターボタンが投影されると、息子も大はしゃぎ!

“ボタン押し”ならぬ“ボタン踏み”を楽しみながら、縦横無尽に駆け回っていました。
ミラールームを楽しんだあとは、「まなぶ」「あそぶ」の2つのゾーンから、どちらか好きなほうを選んで進みます。

「どっちにする?」と息子に尋ねたところ、「あそぶ!」と即答。ということで、「あそぶ」の矢印の方向へ進みました。

全部押したくなる!? ユニークな1,000個のボタンを押し放題で満喫!

「あそぶ」のゾーンで真っ先に目に飛び込んでくるのは、1,000ものボタンが押し放題のこちらのコーナー。

足早に駆け寄った息子は、「え、これ全部押していいの?」と嬉しそうにボタンを押し始めます。「1,000のボタン」となっていますが、実際にあるのは1,048個だそう。それにしても、大きな壁一面にボタンがズラリと並んだ光景は圧巻ですね。
ボタンの数もさることながら、一つ一つ異なるボタンのデザインにも注目。

親子でクスッと笑える面白ボタンがいっぱいなんです。
こちらは「絶対に! 押すな」と書かれたボタン。

押すなと言われると、「いったい何が起こるんだろう?」と気になり、余計押したくなっちゃうのが人の心理ですよね。

息子は誘惑に負けて、さっそく押していました(笑)。ボタンはもう一度押せばランプが消えるので、何度でも押して楽しめますよ。本当に好きなだけ押し放題です!

続いて筆者が気になったのは、こちらの「お客様の年収では押せません」ボタン。

「えー、年収を教えたつもりはないし、そんなわけないでしょー? でも押すとどうなるの?」と思いながら、ついつい押してしまいました(笑)。
「ねぇママ、見てみて!」と息子が指さした先にあったのが、こちらのマヨネーズのボタン。

ボタンのランプが点灯すると、まるで本物のマヨネーズのよう。これは絶対押したくなりますよね~。
島田電機のキャラクター・ボタンちゃんのボタンもいくつかあります。

いろんな表情のボタンちゃんが潜んでいるので、お子さんといっしょに探すのも楽しそうですね。
「これ、どうやって押すの~?」と戸惑ってしまうボタンも。

指先で押すと痛そうな、とんがり帽子みたいなこちらのボタンがその1つ。こんなボタンに出会うたび、考える力も身に付きそう。

大胆な発想で意匠を凝らしたボタンもたくさん!

1,000のボタンのうち、6割が実際にエレベーターに使われているボタンで、残り4割は社員さんや一般の方の「こんなボタンがあったらいいな」を形にしたものだそうです。どおりで見たこともないボタンがいっぱいなんですね。

1,000のボタンの後ろには、アイデア募集のコーナーも。

あなたのアイデアが、1,000のボタンの一つになるかも!? ぜひお子さんといっしょに投稿してみてくださいね。

身長120㎝の息子には手が届きにくいボタンもありましたが……

ジャンプしてプッシュ! 押せるボタンは完全網羅し、1,000のボタンを満喫していました。

ハートのボタンを何個押せる? 30秒早押しチャレンジにドキドキ……!

1,000のボタンの隣には、制限時間30秒の中でいくつのハート型ボタンを押せるかチャレンジできるゲーム「ハートビート早押しチャレンジ」もあります。ボタンの数は、なんと333個。全部押せるのは、社員さんでも1人しかいないのだとか。超難関ですよね。
まずは、「全部押すぞー!」と意気込みたっぷりの息子が挑戦。

スタートボタンを押すと、カウントダウンが開始しました。30秒ひたすらボタンを押しまくります。「ハートビート」というネーミングの通り、まさにドキドキのチャレンジ。
よく見るとボタンの1つ1つに笑いを誘う名言(?)が書かれていますが……

チャレンジ中に読むと進まなくなってしまうので要注意です(笑)。

持前の素早さで果敢に挑んでいた息子でしたが、やはり30秒の壁は高かったよう。

記録は96個でした。次にパパ、筆者と続いて挑戦しましたが、100個をちょっと超える微妙な記録。最後に家族3人で挑戦したところ、ようやく329個という完全制覇目前の大記録を達成することができました。
家族で一致団結すれば、大きな成果が出せて盛り上がること間違いなし。ぜひ皆さんも、家族みんなで挑戦してみてください。

こだわりのモノづくりを体感できるクラフトマンウォールも楽しい

「あそぶ」のゾーンを満喫したところで、「まなぶ」のゾーンへと移動。いちばんの目玉は、島田電機のこだわりのモノづくりを分かりやすく紹介したコーナー「クラフトマンウォール」です。

製造の各工程のクラフトマン(職人)のこだわりが、使用する実際の工具もまじえて紹介されているのが面白いところ。

見て、触って、体感できるので、子どもたちの心にもしっかり残りそうですよね。
また各工程にちなんだクイズも用意されていて、ボタンを押して答えられるのも楽しさのヒミツ。

正解するとテレビのクイズ番組でおなじみの「ピンポ~ン!!」という効果音が鳴り、爽快感もたまりません。息子も全てのクイズに挑戦していましたよ。

一度備え付けると、何十年にもわたって使用されるエレベーター。そのためエレベーターの部品づくりは、長く使えることが前提だそう。工場では厳しい検査をクリアしたものだけを出荷していて、こちらのコーナーではその検査の厳しさを目で見て確認することもできますよ。

クラフトマンウォールの後ろにあるコーナー「島田100年ヒストリー」も必見。

時代ごとのエレベーターボタンの進化と、そこに影響を与えたさまざまな出来事、島田電機の歴史が紹介されています。
年表の中にあるボタンを押すと、何かが起こるかも!? ぜひ押して確かめてみてくださいね。

クレーンゲームやガチャで、ここでしか手に入らないレアボタンをゲット!

来場の記念に、ここ【OSEBA】でしか手に入らないレアボタンやボタンちゃんグッズをゲットするのもおすすめです。
【OSEBA】ナンバーキーホルダーが景品のクレーンゲームは、1回100円で楽しめます。

日頃からクレーンゲームとは無縁の息子。パパも筆者も成功経験ゼロなので、ただひたすら見守るだけです。

3回目の挑戦で惜しいところまで行きましたが、残念ながらゲットならずでした~(涙)。
お次は、確実に景品をゲットできるガチャに挑戦。

1回1,000円とちょっぴり値が張るガチャですが、職人さんが1つ1つ手づくりしたエレベーターボタンのキーホルダーが景品ということで、納得です。
クリアと乳白色の2タイプあり、ラッキーなことに欲しかったクリアタイプのキーホルダーをゲット!

丁寧に磨き上げられたアクリルは、光沢にムラがなく、ため息の出る美しさ。ボタンにマークを掘り込み、塗料を流し込んで固めることでマークをつくっているから、マークが消えにくくなっているそうです。職人さんの手仕事にすっかり魅了された筆者でした(笑)。

まとめ

子どもたちの身近にもボタンはたくさんありますが、その多くがむやみには押せません。しかも「押しちゃダメ!」と言えば、子どもが余計に押したがるから困り物ですよね。
1,000個を超えるボタンが押し放題で楽しめる【OSEBA】なら、押しちゃダメなボタンはゼロ。子どもたちの「押したい!」欲求をしっかり満足させることができます。
1,000のボタンをはじめ、30秒早押しチャレンジやクイズなど、いろんな形でボタン押しを楽しめて、ボタン大好き息子も大満足の様子でした。

工場見学は現在休止中ですが、島田電機の高い技術力もぜひ間近で見てみたいところ。工場見学40分+【OSEBA】で楽しめるコースも準備中とのことなので、公式HPなどで今後の動向をぜひチェックしてみてください。

(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)

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