謙虚+ストレートが大事! “お願いごと”の時に使いたい! 気の利いたひと言フレーズ|大人の「ひと言」#2
子どもの予定で会社をお休みしなければならない、保育園からの急なお迎えコールで仕事を同僚に引き継ぎたい……など、働く親にとって職場の人に“お願い”をする場面は少なくないのでは?
今回は日常の事象から、歴史上の出来事や文化論、ニュースまで、幅広い観点で研究、執筆するグループ「博学面白倶楽部」による『大人の「ひと言」ハンドブック』(三笠書房)から、
✅お願いごとをするとき
✅人の手を借りたいとき
に、使える「ひと言」についてお届けします!
ケース1|お願いごとをするときに
遠慮するあまり持って回った言い方をしていると、相手から「それで用件は ?」と聞かれるかもしれない。とくに忙しい人なら、じれったく感じてしまうだろう。謙虚な姿勢は大事だが、ストレートに伝えたほうがスムーズに進む場合も。
ひと言 例①
「突然ではありますが、ぜひとも川村様のお力をお借りしたく、お願いするしだいです。」
フォーマル度:★★
誰かの力を借りたい状況で幅広く使えるお願いフレー ズ。 はじめの部分は、「ぶしつけとは存じますが」「厚かましいとは承知しておりますが」などと言い換えてもいい。
これでは少し仰々しいと思える相手なら、「突然ですが、ぜひ川村さんの力をお借りしたく」でもOK。
ひと言 例②
「いつも忙しいチーフに私事で面倒をおかけして恐縮ですが、折り入ってお願いがあります。」
フォーマル度:★
職場の先輩にプライペートな事柄を相談したり、上司に休みを取りたいとお願いしたりするときに活用できる。
「いつも忙しいのに」と前置きすることで、相手が受ける印象をやわらげる。
ひと言 例③
「増田さんにしかできないお願いです。話だけでも聞いてもらえませんか。」
フォーマル度:★
その人でないとダメなのだと訴えかけるアプローチ。相手を信頼し、頼りにする気持ちが伝わる。
「忙しい」と断られる気がするなら、「5分で結構ですから時間をください」「10分だけください」などと具体的な時間を挙げてお願いするのも手。
もう少し丁寧に伝えたい
「幅広い人脈をお持ちの川村様のお力添えを賜りたく、切にお願い申し上げます。」
ケース2|人の手を借りたいときは
人の手を借りたい状況は、どんな職場でも起こるもの。申し訳ないとばかりに「たぶん無理だと思うんだけど」「残業なんて嫌でしょうけど」などとマイナスの感情を強調するより、気持ちよく承諾してもらえる言い回しを工夫したい。
ひと言 例①
「大木さんに資料の作成を手伝ってもらえたら百人力! 恩に着ます!」
フォーマル度:★
「百人力」ということで、相手を評価し、頼りに思っていることが伝わる。
さらに、「恩に着ます」と続ければ、相手が手助けを必要なときに頼みやすくなり、「困ったときはお互いさま」の良い関係をつくるのに役立つ。
ひと言 例②
「大谷さんが手を貸してくれたら、2、3時間ですみます。ラーメンおごります。」
フォーマル度:★
気心の知れた同僚に数時間 、手伝ってほしいような状況でのフレーズ。かかる時間の見込みを伝えておくと、相手も引き受けやすくなる。
作業の難易度や所要時間などに応じて、昼食やコーヒ 一、夕食などをおごる約束をするのも、ひとつの方法。「今度、お昼をご馳走します」といった言い方もできる。
ひと言 例③
「忙しいなか気がひけますが、やっぱり吉田さんでないと厳しいんです。どうか助けてください。」
フォーマル度:★
仕事ができる先輩に手を貸してほしいときなどに使える。「吉田さんの力が必要なんです」「吉田さんがいないと、うまくいきそうもありません」などと言い換えてもい。
相手を頼りにする気持ちをストレートに伝えて、アピールする。
こんな「ひと言」アレンジも
「センスのいい川谷さんが手伝ってくれたら、成功間違いなしだから。力を貸してください。お願い!」
この記事は、博学面白倶楽部著『大人の「ひと言」ハンドブック』(三笠書房)より一部抜粋・再編集したものです。詳しくは下記をご覧ください。