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2023年12月29日 10:17 更新

今後、治安悪化の可能性があると思う人は7割以上!一方で防犯対策をしている人は35%にとどまる

ニュースなどで何らかの事件を見聞きしたり、あるいは身近に被害の話を聞いたりすると、犯罪への不安は高まるものです。2023年もさまざまな事件が起きましたが、やはり、人々の不安にも影響を及ぼしていることが、ある調査結果から見えてきました。

一般家庭向けのセキュリティサービスを行っているセコム株式会社では10月、全国の20歳以上70歳未満の男女を対象に「日本人の不安に関する意識調査」を実施。その結果、この1年を通じて起こった数々の事件などを通して、不安を募らせている人が多くいることがわかりました。その一方で、具体的な防犯対策をしっかりと行っている人は少ないようです。詳しくご紹介します。

4人に1人以上がフィッシング詐欺や通り魔に不安

まず、最近1年間で不安を感じた事件・事故は何かを聞いた設問では、「偽メールや詐欺サイトを通じたフィッシング詐欺」が26.4%と最も多く、僅差で「無差別の通り魔事件」が25.6%でした。次いで「空き巣などの住宅侵入」(20.8%)となっています。特にフィッシング詐欺は急増しており、身近に起こった人も少なくないのかもしれません。

また、今年たびたびニュースとなった「強盗事件」(18.4%)も上位に入りました。

最近1年で不安を感じた事件・事故(複数回答)(n=500)

7割以上が今後の治安悪化を懸念

では、日本の治安についての意見はどうでしょうか。

今後、日本の治安は悪化すると思うかを尋ねた結果、最も多かったのが「どちらかといえばそのように思う」(53.6%)で、半数以上を占めました。「そのように思う」(22.4%)を合わせると76.0%に上ります。多くの人が今後、治安は悪化すると考えていることがわかりました。

今後の治安悪化・犯罪増加の可能性

防犯対策をしている人は35%

一方、これだけ事件・事故への不安や治安の悪化を感じている人が多いにも関わらず、何らかの防犯対策をしている人は35.0%にとどまりました。不安を感じていながらも、具体的な対策を考えるまでには至らない人が多いのかもしれません。

防犯対策の有無

防犯対策1位は「ワンドア・ツーロック」

「防犯対策をしている」と回答した人を対象に、具体的に行っている防犯対策を聞いたところ、最も多かったのが「玄関ドアをワンドア・ツーロック(二重錠)にする、または窓に補助錠を付けている」(49.1%)でした。また、そのほかにも「PCやスマートフォンに不正アクセス対策やウイルス対策を施している」(45.7%)、「車にドライブレコーダーを搭載している」(45.1%)が上位にあがっています。これらを見ると、防犯対策といっても大がかりなものではなく、身近に行える対策を取り入れている人が多いようです。

実施している防犯対策(複数回答)(n=175)

家に知らない人が来たときの対応、共通するのは「すぐにドアを開けない」

家に知らない人が来訪したときの対応方法についても聞いています。その結果、「モニター付きインターホンでの確認」が44.0%と、特に多くの人に実施されていることがわかりました。そのほか、「ドアを開ける前に来訪の目的や宅配便の送り主を確認する」(25.6%)、「玄関ドアのドアスコープで相手を確認する」(21.4%)などとなっています。これらに共通するのは、玄関ドアを開ける前に相手をしっかり確認するということです。

また、「宅配便は宅配ボックスや置き配を利用する」(19.2%)など、なるべく来訪者と直接やり取りをしないで済むような対策をとっている人も少なくありませんでした。

自己防衛のための対策を

今回の調査をみると、フィッシング詐欺の脅威を身近に感じた人が多かったことが想像されます。また、闇バイトによる強盗事件も大きな話題になりました。命の危険も伴う強盗事件が相次ぎ、不安を覚えた人は多いでしょう。こうしたなか、治安の悪化を感じる人が7割超に上ったと考えられます。しかし、その一方で対策を行っている人は決して多くありません。もちろん、警察や企業も対策を講じているとはいえ、自己防衛も重要です。まだ対策していないという人は、できることから始めていきましょう。日頃から防犯情報にアンテナを張るのも大切ですね。

(マイナビ子育て編集部)

調査概要

■第12回 日本人の不安に関する意識調査
調査対象:全国の20歳以上、70歳未満の男女500人
調査時期:2023年10月20日~10月24日
調査機関:セコム株式会社調べ【実務委託先:楽天インサイト(2023年10月)】

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