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2023年07月18日 10:44 更新

「親が住んでいる家や土地に関する不安」3位「室内の片付け」、2位「売却」、1位は?

AlbaLinkが運営する「訳あり物件買取プロ」は、実家がある502人を対象に「親が住んでいる家や土地に関する不安」についてアンケート調査を実施しました。

親が住んでいる家や土地に関する不安って?どう対応する?

親御さんの死後、実家の扱いに悩む人は多くいます。

実家を相続した場合、大きくわけて「売却する」「貸し出す」「取り壊す」「空き家にする」「親族が住む」という選択肢があります。しかしいずれの方法にも費用や手間がかかるので、迷っている人もいるでしょう。

そこで「訳あり物件買取プロ」は今回、親が住んでいる家や土地に関する不安について意識調査を実施。データをランキングにしています。

実家に関する不安がある人は約7割に

出典: https://wakearipro.com

実家がある502人に「実家に関する不安があるか」を聞いたところ、「ある」と答えた人が70.1%にのぼりました。多くの人が、実家の扱いについて不安を感じているとわかりました。

なお「不安はない」という人の理由を調べてみると、「兄弟が実家に残っているから」「実家の資産価値が高く、兄弟が問題なく相続してくれるだろうから」などがありました。

実家に関する不安1位は「相続・相続税について」

出典: https://wakearipro.com

次に「実家に関する不安の内容」を聞きました。その結果、1位になったのは「相続・相続税について(98人)」、僅差の2位は「売却について(95人)」でした。

「相続することが決まっている」「売却するつもり」など方針が決まっているなら、「手続き方法」「売却価格の相場」などを調べることで不安は解消できそうです。

しかし、4位「実家をどうするか決まっていない(82人)」という場合には、具体的な身動きがとれず不安ばかりが募る人もいるでしょう。

<1位 相続・相続税について>
・両親がなくなったあとの相続手続きや必要経費について、情報を何も知らないので不安があります(25歳 女性)
・弟がいて、相続でもめないか不安がある(42歳 男性)
・土地建物を相続したあとの税金(52歳 男性)

「兄弟間でモメたくない」「相続税が高くなりそうで不安」などの回答が寄せられています。また一人っ子であれば、相続手続きを自分だけできちんとできるか不安な人もいるでしょう。

親の死後に実家を手放さず相続することが決まっているのであれば、ネットや金融機関の「相続セミナー」で勉強してみると、不安が少なくなるかもしれません。

<2位 売却について>
・今後どんどん老朽化するであろう家に、値段がつくのか(38歳 女性)
・利便性があまりよくない地域なので、親が亡くなったあとに売却できるのか不安です(41歳 女性)
・「売るにしても、土地が狭いので売れないのでは」と思っています(54歳 男性)

とくに田舎に実家がある人から、不便な土地なので売れなさそうという不安の声が多数寄せられました。「売れたとしても、かなり安くなるだろう」という声も。

田舎の土地や建物を扱う不動産会社もあるので、気になる人は一度相談してみるのもよいでしょう。

<3位 室内の片付けが大変そう>
・親が亡くなったあとの荷物整理(26歳 女性)
・親が亡くなったあとに大量の荷物をどうすればよいのか、今の時点で不安(31歳 女性)
・親が亡くなった後、けっこうある物をどう処理するか不安です(44歳 男性)

祖父母や両親が長く暮らしていた実家の場合、物が大量に溜まっていることも少なくありません。そのため「自分や兄弟だけで処理できるだろうか」と不安になる人も多いようです。

物があまりに多い場合には、業者に片づけを依頼することも選択肢のひとつとなりますが、費用がかかります。また、親が大切にしてきた物を捨てていいかわからないと悩む人もいることでしょう。

親が元気なうちから「生前整理」をしておくと、遺品整理の手間は少し軽くなります。

実家を将来どうするか親と話したことがない人は6割以上

出典: https://wakearipro.com

最後に、「実家を将来どうするか、親と話したことがあるか」聞いたところ、「ない」と回答した人は6割を超えました。「実家の扱いに不安を抱えつつも、親と相談したことはない」という人が多いとわかります。

なお30代以下と40代以上にわけて集計してみたところ、結果は以下のようになりました。

出典: https://wakearipro.com

40代以上は、30代以下よりも「話したことがある人」の割合が15%ほど高くなっています。40代以上だと「親が高齢になり相続が現実的になってきた」「実家が老朽化してリフォームや処分を検討する」というケースも多いからでしょう。

では「実家を将来どうするか親と話した理由・話していない理由」について、具体的な回答をもとに紹介します。

<実家を将来どうするか親と話した理由>
・親の両親が亡くなったときに遺品整理を一緒にしていて、「将来自分たちも同じ状態になったらどうすべきか」と少し話しました(25歳 女性)
・「相続で揉めた」という周囲の話を親が耳にして、兄弟で揉めることを心配して先に話してくれたから(37歳 女性)
・両親が高齢になり、実家をどうするかが現実的な問題として迫ってきているので(58歳 男性)

「話した」という人からは、「元気なうちに話しておきたかった」「兄弟間で揉めたくないから」などの回答が寄せられました。親族の病気や死をきっかけに、相続や実家の扱いを現実的な問題として認識し、「私たちは将来家をどうしようか」と話し合う家庭も多いようです。

「子ども世代が自分の家を買った」などの大きなライフイベントは、実家の扱いを話し合うための良い機会となるでしょう。

<実家を将来どうするか親と話さない理由>
・親自身が実家の処分に苦労した経験があるので、マンションに移り住み、物も処分してくれている。そのためあまり心配していない(34歳 女性)
・意見されたくないので。親が亡くなったあとに独断で行いたい(34歳 男性)
・両親が亡くなったあとの話になるので、子どもからは話しにくい(46歳 男性)

話していない人からは、「話を切り出しにくい」「まだ先の話だと思っている」などの回答が寄せられました。死やお金の話を嫌がる親御さんもおり、「話を切り出そうとするとすごく怒られる」という人もいました。

調査概要

調査対象:実家がある人
調査期間:2023年6月7日~19日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:502人(女性325人/男性177人)
回答者の年代:10代 0.4%/20代 9.6%/30代 35.8%/40代 33.5%/50代 18.1%/60代以上 2.6%
AlbaLink:https://albalink.co.jp/

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