店員さん「バッシングして」「え!?」……飲食店で聞こえたワードにびっくり? 相手を非難する意味ではありません
飲食店で聞こえた「バッシングしておいて」という言葉。バッシングというワードになにやら不穏な空気を感じてしまいますが、ここでの「バッシング」は相手を非難する意味ではありません。飲食業界で使われる「バッシング」とは? お子さんと一緒に考えてみてくださいね。
店員さんが「3番テーブルバッシングして!」…その意味って?
飲食店で楽しく食事していると、店長がウエイターに向かって「3番テーブル急いでバッシングして!」。
バッシングといえば、ネットでもよく見る「非難行為」のこと。
なぜ、店員がバッシングを? もしやお店とお客で何かトラブルでも……?
実はここで言う「バッシング」とは、済んだ食事の皿やグラスを下げること。
飲食店業界内で使われる、いわゆる隠語です。
飲食店では店員さんがバッシング=食器を片づける姿がよく見られます。
「プレバッシング」「中間バッシング」とは?
「バッシング」は、主にお客さんが帰ったあとのテーブルを片づける作業を指すことが多いようです。
食事の途中で出る空いた食器を片づける行為は、「プレバッシング」や「中間バッシング」と言うのだそう。略して「中バシ」と言う飲食店もあるようです。
「バッシング」の隠語の由来
そもそも、なぜテーブルを片づける作業を「バッシング」と言うのでしょうか。
由来は英語の“bus”。このbusは乗り物のバスではなく、「ウエイターの助手として働く」といった意味を持ちます。その進行形が“bussing(バッシング)”。
ウエイターは給仕がメイン業務。片づけはサブ的な仕事ととらえ、この言葉が使われるようになったのでしょう。
ひねりやシャレなどでなく、英語がそのまま用いられているのですね。
ちなみに、ネットでよく使われる「非難する」行為のバッシングは、“bash(殴る、攻撃する)”の進行形で“bashing”と書きます。
まとめ
飲食店でバッシング。それだけ聞いたら何かあったのかと驚いてしまいますが、飲食店で働く店員さんにとっては毎日のように行う作業のひとつだったのですね。
このような飲食業界のみで通じる隠語はまだまだたくさんあるようです。家族で外食に出かけた際などに話題に出すと、お子さんとの会話も盛り上がるかもしれません。