朴澤耳鼻咽喉科 朴澤孝治先生｜統合医療の力で患者さんの不調を根本から改善したい

耳鼻咽喉科を専門としている朴澤先生ですが、補完医療に関する知識も豊富です。
患者さんの抱える症状を根本から改善するために、西洋医学以外にも漢方や鍼灸など、さまざまな方法を治療に取り入れています。

長年の臨床経験から、患者さんの抱えている症状を西洋医学だけで解決するのは限界があると感じていて、「西洋医学以外の治療法も患者さんに提供したい」という思いで開業しました。
開業した翌月には東日本大震災が起こり、医薬品が自由に使えない状況下で、複雑な症状を抱える患者さんたちの診療にあたらなくてはなりませんでした。そこで改めて、漢方や鍼灸といった補完医療の効果を実感したんですね。
西洋医学はとても素晴らしいものですが、補完医療を組み合わせた「統合医療」の提供によって、より多くの患者さんを救うことができると考えています。

来院される方々のなかには、辛い症状を抱えながら、いくつもの病院をまわって当院へきてくださる患者さんもいます。「他の病院とはちょっと違うな」という期待感を持ってもらいたいという思いもあり、病院らしくない内観づくりにこだわりました。
空間デザイナーの友人に依頼して、杜の都仙台らしく、けやきのモチーフを院内のあちこちに取り入れているんですよ。

米国ベストドクターズ社が選ぶ、ベストドクターに選出されたこともある朴澤先生。耳や鼻などに不調を抱える患者さんはもちろんのこと、アレルギー症状に悩む患者さんたちも、朴澤先生を頼って来院されます。

耳鼻科というと、処方された飲み薬や吸入薬を使いながら、定期的な通院を続けなくてはならないというイメージがありますよね。病院に通えば良くなるけれど、病院通いをやめたらまた症状が悪くなってしまうという方も多いのではないでしょうか。
当院では、4回の通院で患者さんの症状を改善するよう努めています。このポリシーを患者さんにお話ししたことはないのですが、「ここのクリニックは、4回行けば治るからと聞いてきたんです」と言って来院された患者さんがいらして、とても驚いたことがあるんですよ。

当院には、アレルギーでお悩みのお子さんが多く来院されます。お子さんにとって病院は怖い場所ですし、医師の診察を受けるのはとても緊張しますよね。
お子さんたちの気持ちが、できるだけ楽になるような対応を心がけています。
クリニックのスタッフは芸達者な人が多くて、子どもの緊張を和らげるのが上手なんですよ。泣きながら来院したお子さんでも、最終的には自分の意志で診察を受けてくれています。

子育て中のお父さんやお母さんには、「特に3歳くらいまでは、なるべく自由にいろんなものに触れさせて欲しい」とお伝えしたいです。
コロナ禍での子育てで衛生面に気を遣う場面も多いとは思うのですが、お子さんが少し体調を崩しても、「今は免疫の勉強をしているんだな」と思って、焦らず受け止めてほしいです。

共働き家庭が多くなったこともあり、とくにお母さんの負担が大きくなっているように感じます。30代はとてもアクティブで、子育てに向いている時期だと言われていますが、無理がきいてしまう年代だとも言えるでしょう。
お子さんだけではなく、お母さんやお父さんの心身のケアにも力を入れて欲しいですね。食事や睡眠をしっかりとって、ストレスをなるべく溜め込まないようにしましょう。
栄養面では、とくにビタミン類をしっかりとると元気が出やすいですよ。
親御さんが元気でいることは、お子さんにとっても大事なことなので、ぜひご自分を労わることも忘れないでください。

（取材・文：株式会社メディコレ）