土田医院 土田博夫先生｜動脈硬化に着目した健康法でいつまでも若々しく

平成5年に開院した土田耳鼻科医院は、現在土田医院にリニューアルしています。土田先生の診察を受けるため、近隣だけでなく他県からも患者さんが訪れています。

私自身は耳鼻科専門医ですが、当院では動脈硬化に着目した医療の提供を行っています。動脈硬化と病気の関連は海外でも論文が出ていますが、日本ではメジャーな考え方ではありません。
もともと私の家系は、男性が脳梗塞など動脈硬化による病気で50代で亡くなることがほとんどでした。妻の心配もあり、10年前に一念発起して動脈硬化の研究を始めました。私自身も過去に糖尿病を患わっており、動脈硬化との関連について自分の身体で検証し続け、現在の治療法につながっています。

動脈硬化というと中年以降の症状と考える人も多いでしょう。実際に検査で血管年齢を調べてみると、子どもや若い人でも血管年齢が実年齢以上ということも少なくありません。体の隅々まで巡る血液の流れが悪くなれば、健康に影響を与えることがあります。
当院では患者さんの血管年齢に注目して多角的な治療を行っています。現在では近隣だけでなく県外から相談に来られる患者さんもいますよ。

クリニックのある滋賀県内の郊外にあり、地域の少子化が進んでいます。大人の患者さんが多く訪れている中、子どもの患者さんに対しても配慮がみられます。

お子さんの患者さん、そして親御さんが納得して治療を受けていただくために、十分に説明をして理解していただくことを大切にしています。患者さんの知識がゼロの状態で説明することもあり、理解していただくまでに時間を要することもありますが、それでも必ず納得いただくまでご説明をいたします。ただ納得した上で治療を受けるので、信頼を寄せて通院を続けている患者さんが多くいらっしゃいます。

子どもの診療を行うときは、適切な治療をして早めに自宅に帰すことを心がけています。小さいお子さんにとって病院の治療はやはり負担になるものです。院内には4床のベッドもあるので、点滴など必要な治療をすみやかに行えるようにしています。気管支炎や肺炎でも、通院治療で早めに治すことを目指しています。

当院では血流改善を目指した治療を行っています。患者さんの中には、めまいで良く倒れてしまったり、喘息で入退院を繰り返していたりして、学校生活に支障をきたしている子ども達もいました。
自分の治療や生活指導により元気に毎日過ごされている様子を見聞きすると、印象に残りますね。症状の原因が分からないような患者さんを治すのが自分の使命だと考えています。

耳鼻科の病気はきちんと治療を受けて早く治すことが非常に大切です。例えば、アレルギー性鼻炎が続くと、嗅覚が鈍くなるだけでなく、口呼吸になってやがて顔貌も変わることがあります。また鼻づまりにより集中力が低下することで、学業にも影響があるでしょう。
特に花粉症のようなアレルギーに関する病気は、清潔すぎる環境が逆に良くない場合もあります。免疫を強化するために、子どもが小さいうちから適度に抗原と触れることも大切ですね。

※抗原：アレルギーを引き起こす原因物質のこと

年齢相応の血管を目指すのなら、魚をよく食べてお米の食べすぎを控えることです。
魚に含まれる不飽和脂肪酸は、血液中のコレステロールを上げずに中性脂肪を下げたり、血液をサラサラにする働きがあります。またお米の食べすぎを控えると、血糖値のコントロールに役立ちます。精白米ではなく6分つきくらいのお米なら、血糖値の上昇がゆるやかになりますよ。

（取材・文：株式会社メディコレ）