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2023年01月20日 10:17 更新

「角印」と「丸印」の違いとは? 役割と使い分け方をやさしく解説

法人が発行する書類には「角印」または「丸印」が押印されています。本記事はこの2つの印鑑が持つそれぞれの役割や決まり事などをきちんと把握したい人に役立つ内容を網羅しています。ビジネスパーソンとして基礎知識を身に付けておきたい人向けにわかりやすく解説しているのできっと参考になるでしょう。

この記事はこんな人におすすめ!
◆角印と丸印の違いについて知りたい人
◆角印と丸印のそれぞれの役割や決まり事などをきちんと把握したい人

「角印(かくいん)」とは?役割・印影・サイズについて解説

角印の役割

「角印」とは、角形の法人印のことで、別名「会社印」や「社判」などとも呼ばれています。

会社の認印としての役割を持ち、丸印よりもさまざまな場面で広く活用されます。例えば、請求書や領収書、給与明細、契約書など、企業名義で発行する文書に押され、確認を行ったことを証明する役割を果たします。契約書に押印されれば有効となるため、使用や保管、管理には十分な注意が必要。

なお角印は印鑑登録は不要です。ただし、印鑑登録をしていなくても、押印によって効力は発生します。むやみに押印してはいけません。

会社の認印イコール角形をしているものという認識が強いですが、必ずしも角形が義務付けられているわけではありません。丸印と区別をするためなどの理由で角形を用いるのが一般的なのです。

角印の印影

角印の印影には、下の画像のように「○○株式会社」というように会社名が入ります。もしくは、会社名に加えて「印」または「之印」を付けることもあります。

角印のサイズ

角印のサイズは、一辺の大きさが20mm〜30mmが一般的。丸印は法務局で定められているサイズ規定がありますが、角印には決まりはありません。

「丸印(まるいん)」とは?役割・印影・サイズについて解説

丸印の役割

「丸印」は、重要書類に使用する法人の実印、代表者印として機能するもの。法務局で印鑑登録を行うことで、正式な会社実印として利用できる印鑑です。契約書などに捺印する際には、印鑑登録証明書を添付します。

丸印という呼び方以外にも、代表者印・会社実印・法人実印などとも呼ばれることも。本店所在地を管轄する法務局に登録してあるものが会社の実印になります。
会社を代表して使う印鑑ですが、会社の代表者の個人名は入れません。途中で代表者が交代する可能性があるためです。

丸印は会社の実印ですので、偽造やセキュリティを十分考慮しなくてはなりません。使用や保管、管理は厳重にする必要があります。

丸印を使うシーン

丸印は、以下のような場面に使用します。
・代表取締役の変更があったとき
・株券発行するとき
・連帯保証契約を締結するとき
・企業買収を行うとき
・官公庁への入札をするとき など

丸印は法人登記を変更することもできてしまう、非常に重要な役割を果たす印鑑です。丸印が押されている書類は、会社が正式な意思決定に基づいて捺印したものとして扱われるため、法的効力が発生し、社会的責任や義務を負うことにもなります。よって、管理者をたて、厳重に保管する必要があることを忘れてはなりません。

丸印の印影

丸印の印影には、会社名と役職名が入ります。印影が二重の円になっており、内側の円に役職名+印、外側の円に会社名が入るのが一般的な形です。

丸印のサイズ

丸印は、会社実印として登録可能な印鑑として「直径10mm以上30mm以内の正方形に収まるサイズ」という規定が法務局により定められています。一般的には18mmまたは21mmで作成されることが多いようです。

丸印に適さないハンコとは?

丸印には適さないとされているハンコがあります。経年により印影が変化しやすいハンコは丸印として登録することができません。例えば、シヤチハタやゴム印などは丸印に適さないとされています。

ひと目でわかる「角印」と「丸印」の違い一覧表

ここまでご紹介した「丸印」と「角印」の役割などを一覧表でまとめました。これは基礎的なことだけを簡易的にまとめた表なので、詳細は各章を読んでみてください。

まとめ

丸印は法務局で印鑑登録を行い、正式な会社実印として利用するもの ⇒ 使用や保管には十分な注意が必要
角印は会社の認印として、さまざまなシーンで利用するもの ⇒ 認印ではあるが法的効力は発揮されてしまうので安易に押印しないこと

「角印」と「丸印」の違いについてご紹介しました。丸印は会社の実印、角印は会社の認印ということがわかりましたね。押印することは「承知しました」ということになります。どちらの印鑑も法的効力があるため、保管や管理には十分な配慮が必要です。

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