【オーブンも型も不要!】材料2つだけ! しっとり濃厚 炊飯器ガトーショコラ
オーブンがないと作れないと思っていたガトーショコラが、炊飯器でも作れること、知っていましたか? 思い立ったらすぐに作れる、簡単で材料の少ないレシピと、楽しみ方やアレンジ方法をご紹介します。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
さまざまな調理方法や、新たな調理家電が登場していますが、前から気になっていたのが炊飯器での調理法。炊飯器自体は多くの家庭で日常的に使っている家電だと思いますが、ご飯を炊く以外にも調理家電として活用できると注目されています。
製品によって機能に違いはありますが、最新機種では調理はもちろん、ケーキモードがついているものまで! 上手に使えば、炊飯器にスイッチを入れるだけで料理やケーキが完成してしまうくらい優秀なんです。
炊飯器調理について聞いたことはあっても、日常的に活用している方はまだ多くはないかもしれませんよね。私自身も半信半疑だったのですが、我が家で大人気のガトーショコラに今回挑戦してみました! 実際に作ってみてわかった感想や味わい方をご紹介します。
炊飯器で作るメリットとデメリット
炊飯器でガトーショコラを作るにあたって、まずはメリットデメリットを確認しておきましょう。ご家庭の炊飯器によって機能やクセの違いがあると思いますが、今回は我が家の炊飯器を例に、気がついたことをピックアップしてみましたので参考にしてみてくださいね。
メリット
・オーブン不要
・ケーキ型不要
・予熱したり、温度調整不要
・簡単(設定はシンプルでスイッチを押すだけ)
・洗い物が最小限
デメリット
・細かい調整ができない
・内釜の形以外では作れない
・オーブンで焼くよりも時間がかかることもある
・内釜を傷めないように気を遣う
炊飯器でガトーショコラを作る場合は、おうちの炊飯器のサイズや機能が仕上がりにも影響してきます。
オーブンなしで加熱できるところを魅力的ですが、最大のメリットは内釜だけで全ての作業が済んでしまうこと! チョコレートを溶かす作業も炊飯器の機能で十分。そのまま生地を作ってスイッチを入れることができ、作業効率は抜群で、必然的に洗い物は最小限で済んでしまいます。
ただし、ケーキ型のようにシャープな形や小分けのカップケーキのように作ることはできません。内釜に傷がつけば炊飯器の寿命も短くなってきてしまうので、使う道具も気をつけなくてはいけないという面も。内釜の中で混ぜる作業はゴムベラなど柔らかいものを使うようにしましょう。
メリットデメリットはそれぞれありますが、オーブンがおうちになくても、材料も手間も少なく、簡単においしいガトーショコラが作れるということはとっても魅力的!
材料2つ! しっとり濃厚ガトーショコラ
オーブンでちゃんと焼かなくもガトーショコラになるの? と疑いたくなってしまうのも仕方がありませんが……意外にもしっとり濃厚なガトーショコラができます。
材料はオーブンで焼く我が家の定番ガトーショコラとまったく一緒! 違いは焼く方法だけです。子どもたちも作れるくらい簡単なレシピになっています。
それでもオーブンと炊飯器が同じ味にはならないんじゃ……と思っていたら、予想を裏切るおいしさに驚き! オーブンがないおうちや、オーブンを使うのがまだ難しい子どもでも、炊飯器ならスイッチを押すだけなので安心。思った以上に使えます!
材料(1ホール分)
チョコレート200g、卵4個
材料はたったの2つだけ。卵は常備しているおうちも多いですよね。我が家はチョコレートも常備しているので、いつでもガトーショコラが作れます(笑)。チョコレートは板チョコでも製菓用の物でもOK! ミルクでもビターでもお好みで。近ごろの板チョコは1枚50gのものが多いので「板チョコ4枚に卵4個」とすると覚えやすいですよ。
作り方
① チョコレートを内釜に入れ、蓋をして保温機能で2~3分温める。
② 蓋を開けて、チョコレートを混ぜてしっかり溶かす。
加熱時間が長すぎるとチョコレートが焦げてしまうこともあるので、時間は様子を見て調整してください。
③ 卵の白身と黄身を分け、卵白はツノが立つまで泡立て、卵黄はチョコレートに加えてよく混ぜる。
④ メレンゲ状になった卵白は2~3回に分けて③に加え、泡が潰れないように切るように混ぜていく。
⑤ 通常炊きで加熱する。ケーキモードがある場合はそれを使用。
通常炊きが終わっても火が通っていなかったら、早炊きで追加加熱してみてください。竹串で刺してみて、生地がつかなくなったら火が通っています。
焼き上がり時間は炊飯器の機種や機能によって変わると思いますが、ケーキモードがなくても通常炊き+追加加熱で調整すれば、多くの炊飯器で作ることが可能ですよ。
オーブンで焼くとすごく膨らんで焼き上がり、冷めるとしぼんでいきますが、炊飯器で作ったガトーショコラは膨らみ方もしぼみ方も控えめな気がします。
熱いときは崩れやすいので、粗熱がとれてからお皿にひっくり返してください。ヘラでまわりをぐるりと内釜から剥がすようにすると、取り出しやすくなります。
我が家の炊飯器は一升炊きなので、高さがなくて少々不格好な仕上がりに。粉糖を振るとちょっときれいに見えます(笑)。5.5合炊きで作ると、高さも出てちょうどいいくらいです。
見た目はちょっと……ですが、味はいつものガトーショコラとあまり違いがわからないくらい! 温かいうちに食べるとしゅわっ! ふわっ! とした口当たりですが、ひと晩置いたら生地の詰まった濃厚な味に変身。どちらもおいしい♡
こちらは同じレシピでオーブンで焼いたガトーショコラ。ケーキ型を使ったほうが見た目は格好よく仕上がります。サイズを代えられるなど調整はしやすいのですが、オーブンを予熱したり、洗い物が多くなったりと手間は増えます。おうちで味わうのであれば、炊飯器のほうが気軽につくれると感じました。
ガトーショコラの楽しみ方&アレンジレシピ
フラワーデコレーション
ガトーショコラって見た目は地味ですよね。でも見方を変えると、どんなものでも映えるケーキでもあるんです。ハーブや小花をちょっとあしらってあげるぐらいなら簡単ですし、本当にきれいで気分が上がります。食べられるエディブルフラワーなら一緒に食べることもできます。
フルーツデコレーション
濃厚なガトーショコラにフルーツの酸味をプラスするのもおすすめ。彩りも華やかになって◎。
ホイップ&キャラメルナッツ
ガトーショコラだけを堪能するのも間違いないおいしさですが、ちょっとリッチにホイップとキャラメルソースにナッツをトッピングにしても♪
ホイップ&ベリーソース
ガトーショコラにはホイップ+ベリーのソースも相性がいいです。
ホワイトガトーショコラ
チョコレートをそのままホワイトチョコレートに置き換えて作ったホワイトガトーショコラ。材料の分量も作り方も同じです。
ホワイトチョコレートは通常のチョコレートよりも溶かす温度が高いと分離してしまいやすいので、溶かすときの加熱時間は1分程度にして、あとは予熱で溶かしてみて。
内釜が当たる底部分はきれいな茶色の焼き色がついてしまいますが、これがキャラメルっぽい香りがしておいしいんです。
ホワイトチョコで作っても、焼き上がりはしゅわっふわっとしたスフレのような食感。ひと晩置くとしっとり濃厚。通常のガトーショコラほどョコの主張は強くなく、優しいミルキーな味わい。
オレンジガトーショコラ
オレンジとチョコレートの相性もイイですよね。オレンジピールを生地に混ぜ込んで作ると、オレンジ香るガトーショコラに。
オレンジピールは通常のレシピに30g程度混ぜ込んでみました。チョコレートと卵黄を混ぜた後にオレンジピールを加えて混ぜ、それから卵白を加えます。
このほかにもチョコレートと相性がいいものと合わせて、アレンジしてみると楽しそうですよね。
まとめ
炊飯器はご飯を炊くだけでなく、調理家電として活用もできます。
特に試して欲しいのがガトーショコラ。おうちにオーブンやケーキ型がなくても手軽にガトーショコラを作ることができます。オーブンのように予熱したり、設定が難しいこともないので、小さな子どもでも操作しやすいのもイイですよね。材料も2つだけで作る工程も少ないので、ぜひお子さんと一緒に作ってみてくださいね。