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2022年03月18日 07:03 更新

子どもが習い事をやめるきっかけ、やめた時期はいつが多い? 9割以上が習い事経験あり

栄光ゼミナールは、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者408人に「小中高生の習い事に関する調査」を実施しました。その結果、小学生保護者の97.5%、中高生保護者の99.0%が、子どもの習い事の経験が「ある」と回答しました。

栄光(東京都千代田区 代表取締役社長:下田勝昭)が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、2022年2月16日(水)~3月2日(水)に、「小中高生の習い事に関する調査」を実施し、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者408人の有効回答が得られました。

この調査は2018年にも実施し、今回が2回目です(ただし、2018年の調査では、小学生保護者のみ対象に実施)。

まず最初に、小中高生の保護者に、「子どもは、今までに習い事を習ったことがあるか」を聞いたところ、小学生保護者の97.5%、中高生保護者の99.0%が、「ある」と回答しました。

n=401(うち小学生保護者193、中高生保護者208)、単一回答方式)

「習い事を習ったことがある」と回答した人のうち、項目をいくつか挙げ、実際に習い事の経験を聞きました。

小学生保護者・中高生保護者とも、習ったことがある習い事で多かったものは、「水泳」「英語・英会話」「ピアノ・バイオリンなど音楽」で、過半数の子どもが経験者でした。特に、「水泳」は小学生の75.6%、中高生の82.7%が経験していることが分かりました。

また、「習ったことはないが、子どもの興味・関心はある」割合が高かった習い事は、小学生保護者・中高生保護者とも、「理科実験」「プログラミング」でした。

習い事を辞めてしまった時期については、小学生では「小学3・4年生の間」、中高生では「小学5・6年生の間」という回答が多くみられました。

調査を行った栄光ゼミナールでは「中学受験の勉強が本格的に始まることや、中学進学で部活動・勉強が忙しくなることなどを見据えて、習い事を整理するためではないか」と分析しています。

次に、「習い事を選ぶ際に、特に重視したことは何ですか。優先度の高い項目を3つまで選択してください」という質問に、最も多くの人が「子どもがやりたがっているかどうか」で、約85%にのぼりました。

また、「曜日や時間帯の都合が合う」「子どもの将来に役立ちそうかどうか」も、約半数の人が重視したことが分かりました。

n=401(うち小学生保護者193、中高生保護者208)、総回答数1009、複数回答方式(最大3つまで)

前回調査(2018年)で小学生保護者が重視した点は、「子どもがやりたがっているかどうか」(81.8%)、「曜日や時間帯の都合が合う」(54.1%)、「子どもの将来に役立ちそうか」(50.9%)でしたので、傾向は変わらないようです。

「一番長く続いている(続いた)習い事」について、その理由を聞くと、最も多かったのは「子どもが続けたいという気持ちがあるから」で、7割以上だった。

また、「共に続けている友人がいるから」という理由は、小学生保護者よりも中高生保護者が5ポイント以上高くなりました。

n=401(うち小学生保護者193、中高生保護者208)、総回答数802、複数回答方式(あてはまるものすべて)

今までに、子どもが習い事を辞めた、もしくは辞めたいという気持ちになったことがある場合、そのきっかけを質問すると、最も多かったのは「習い事よりも勉強の優先順位が高くなった」で、小学生保護者の43.5%、中高生保護者の51.0%にのぼりました。また、約3人に1人が、「子どもが辞めたいと言った」や「曜日や時間の都合が合わない」ことを、習い事を辞めるきっかけとしています。

「その他」では、新型コロナウイルスの感染が心配で通いづらくなった、という意見もみられました。

n=401(うち小学生保護者193、中高生保護者208)、総回答数871、複数回答方式(あてはまるものすべて)

習い事についての方針やエピソードを具体的にきいたところ、以下のような意見が聞かれました。

・将来の選択肢や何か困った時の引き出しや経験値になるので、短期でも良いのでいろいろな習い事を経験させたい。(小4保護者)

・何事も目標があって挫折も味わい、それに打ち込める事を学ぶと、子どもの心の成長につながると思っています。(小4保護者)

・高学年になり親子の会話もなくなりつつありましたが、習い事は車の送迎が必須なので、週に一度ですが離れすぎない親子の距離感を保てている気がします。(小5保護者)

・理科実験教室が楽しいと通っているので、受験勉強で忙しいですが、これだけは続けて通おうと思っています。(小5保護者)

・目標達成すると、親子共々嬉しく感じるため、次のステップに進む気力が湧いてきます。スモールステップで乗り切るコツを覚えました。(小6保護者)

・同じ先生にフラを習っていたので、一緒のイベントに出るために練習するなど、お互いのモチベーションにつながり楽しめました。 親子で楽しめる習い事は、続く気がします。(小6保護者)

・習い事を続けることで、勉強の両立にフォーカスすることができ、生活習慣が安定したように思います。目的のために時間を大切にすることも学んだと思います。(小6保護者)

・自ら考え頑張って、成し遂げた時の達成感を実感している姿を見て、やらせてきて良かったなと思えた。(小6保護者)

・中学受験をしたが、受験勉強だけの日々にはしたくなく、今でもスイミングと英語は続けている。本人も勉強の合間のストレス発散となっていると言っていたので、よかったと思っている。(小6保護者)

・本人が習いたいということは、ほとんどやらせています。 ただ、すぐに辞めることはダメだと約束をしています。そこから、頑張り抜く事を学んでいると思います。(中1保護者)

・子どもがやりたがらないことを無理に続けさせるより、やりたい習い事の方が、親子で頑張れます。今は野球のクラブチームで頑張っていて、父母と当番もハードですが、子どもが楽しんでいるので、やれています。(中1保護者)

・本人が嫌々でも長く続ければ、いつか好きになるだろうと考え、5年ほど続けさせた習い事がある。結果として、嫌なモノはいつまでたっても嫌なままで好きになる事は無かった。もっと早くに親が諦めるべきだったと反省している。(中1保護者)

・毎週末にサッカーの練習や試合があり、家族で応援に行っていた。同じチームの子どものことや、コーチのことなど、息子と共有できる話題があり良い親子関係を築くことに一役かってくれたと思う。(中2保護者)

・最初は上達が遅くても、努力して続けることで成果が出て自信に繋がっている。 その体験は受験勉強にも役に立つし、習い事の経験が一生趣味にも繋がっていくように思う。(中3保護者)

・子どもがやりたいと言った習い事は、『最低でも2年間は続ける』という約束をしている。(中3保護者)

・まずはやってみないと分からないので、子どもが興味を持ちやりたいと言った物を全て習わせた。そして体験させて自分で続けるかどうかも決めさせた。判断、習うのは子ども自身。(高1保護者)

・レベルが高くなりすぎて、親はもう何もわからないのだが、長く師事している先生との絆は何ものにもかえがたい宝。長く続けたからこその成果だと思う。(高1保護者)

・ピアノについて、幼い頃は母の私が教えてあげられることが多く、コミュニケーションの1つになった。今でも息子とのコミュニケーションの1つとなっている。(高2保護者)

・いろいろな習い事をさせてきましたが、やはり本人がやりたいと言って始めたものは意欲も違うし、中断してもまたやりたいという気持ちがあるようでした。(高3保護者)

【調査概要】
調査対象:小学1年生~高校3年生の子どもを持つ栄光モニター会員
    (栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年2月16日(水)~3月2日(水)
回答者数:408名(うち小学生保護者198名(48.5%)、中高生保護者210名(51.5%)

(マイナビ子育て編集部)

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