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2023年02月01日 10:39 更新

【節分】5歳以下の子どもに福豆は危険。恵方巻も小さく切り分けて食べさせて

今年も節分がやってきました。「鬼は外~福は内~」と声を合わせて鬼を退治する、子どもにとってはちょっぴり怖くも楽しい思い出となる行事です。しかしこのときに投げる「福豆」を小さな子どもに食べさせるのはちょっと待って!

5歳以下の子どもが欲しがっても与えないで!

(photoAC)

節分では「福豆」と呼ばれる炒った大豆を用意して、鬼や邪気が出ていきやすいように家の窓や玄関をあけ放ち、各部屋で「鬼はそと、福はうち」と言いながら豆をまくのが恒例となっています。炒るのは、まいた豆から芽が出ると不吉だと考えられているためだといいます。

豆まきだけでなく、「年の数だけ」福豆を食べるのもお約束。しかし、硬い豆が喉に詰まると大変なことになるというリスクは意外と知られていません。

消費者庁は2022年1月28日に配信した「子ども安全メール from 消費者庁」で、「硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせないで!」と呼びかけています。

「ピーナッツ、炒り豆、枝豆等の豆類、アーモンド等のナッツ類などの硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類は、5歳以下の子どもには食べさせないでください。」
(子ども安全メール from 消費者庁より)

出典: https://www.caa.go.jp

幼児はまだ奥歯が生えそろっていません。そのため、豆やナッツ類などをかみ砕いて飲み込むことができず、喉や気管に詰まらせて窒息することがあります。また、十分にかみ砕けないまま飲み込むと、豆の小さなかけらが気管に入り込み(誤嚥)、肺炎や気管支炎を起こすリスクもあります。

そのため、5歳以下の子どもが豆を拾って口に入れないように、「豆をそのまま投げるのではなく個包装されたものを投げる」「後片付けを徹底する」などの、注意喚起しています。

また、他の家族が豆やナッツ類を食べていて、5歳以下の子どもが欲しがることもあると思いますが、与えないこと。また、豆に限らず食べているときに走ったり、笑ったり、泣いたりすると誤嚥のリスクが高まるため、姿勢をよくして食べることに集中させること。泣いているときに食べ物をあげるのもやめることなどを伝えています。

2020年の2月には、島根県松江市の保育園で4歳の園児が節分行事中に福豆を食べて窒息し亡くなるという事故も発生しています。すべての親子にとって、決して他人事ではありません。

福豆だけでなく枝豆やピーナッツなども同様です。他にも、ミニトマトやブドウ、マスカットなどの球状の食品も丸ごと食べさせると窒息のリスクがありますから、4等分するなど小さく切ったうえで、よくかんで食べさせましょう。節分の日に限らず、日頃から意識しておきたいですね。

恵方巻も一本まるごと食べさせないように

節分には福豆だけでなく、まるごと一本の太巻き寿司「恵方巻き」を食べる風習もあります。この恵方巻は、その年の恵方を向き、まるまる一本を一気に食べるのが良いと言われていますが、これは大人でも危ない場合があるでしょう。

恵方巻を切り分けずに食べたほうが良いと言われる理由としては、「縁が切れませんように」や「幸福が途切れませんように」という意味があります。しかし、あくまでも縁起かつぎであって、絶対のルールではないことを覚えておいてください。

特に小さな子どもには丸ごと一本は食べられませんし、ミニサイズの細長い海苔巻きにしたとしても、喉に詰まったら大変危険です。食べやすく安全な大きさに切り分けて、楽しく食べるようにしましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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