表面がカリッとおいしいオートミールのチヂミの作り方とポイント

オートミールとは、オーツ麦という麦の一種を食べやすく加工した穀物食品です。

小麦粉の材料である小麦と同じ麦の仲間なので、小麦粉の代わりにしてチヂミを作ることができます。

オートミールを使ってチヂミを作ると、どんな味になるのでしょうか？

オートミールのチヂミは、水分が飛んだオートミールによって、表面がカリっとした焼き上がりになります。チヂミをカリッと焼き上げるために、ごま油を大量に使うことがありますが、オートミールを入れると、比較的簡単にカリカリの焼き上がりになるんです。

生地の内側は、水分を含んだオートミールのトロっとした食感が出てきます。小麦粉のチヂミのほうが、やわらかくふんわりした生地になります。

オートミールは、もともと非常に味が淡泊です。チヂミの生地に混ぜて焼いてしまうと、オートミールならではの味はほとんどわからなくなります。

オートミールを使うことで「まずくなる」ということはまったくないので、自信をもって作ってみてください。

オートミールは、水を加えて加熱することで、とろっとした粘りが出てきます。とはいえ、小麦粉に含まれるグルテンほどの粘度があるわけではないので、小麦粉で作る生地と比べるとまとまりにくく、ボロボロと崩れやすいことがあります。

後述しますが、生地がまとまらないときは、小麦粉や片栗粉を少しプラスすると、まとまりやすく、焼きやすくなります。

オートミールには、原料となるオーツ麦の加工度合いによっていくつか種類があります。

チヂミに使うなら、オーツ麦を細かく挽き割ってからプレス・加熱加工したクイックオーツ（クイッククッキングオーツ）やインスタントオーツ（インスタントタイプ）が、粒が細かくておすすめです。

ただし、インスタントオーツには、ココア味やメープル味など、フレーバーが添加されていることがあります。必ず、オーツ麦100％・添加なしのオートミールを選んでくださいね。

オートミールの、小麦粉と比べて粘りが出にくい点は、チヂミ生地のつなぎにする際のデメリット。

粘りを出すために、オートミールをしばらく水につけておいたり、水を加えて電子レンジで加熱したりして、しっかりふやかしておきましょう。

オートミールは食物繊維を豊富に含むため、パサパサ、ザラザラした食感をもっています。たっぷり吸水させてふやかすことは、このパサパサ、ザラザラした食感を消すことにもつながります。

オートミールの商品にもよるのですが、どうしても粘りがあまり出ず、生地がまとまらない、フライパンで焼くときや食べるときにバラバラになってしまうということがあります。

その際は、小麦粉や片栗粉を生地に足すのが簡単な方法。つなぎになって、生地をまとめてくれます。

表面がカリっとおいしい、オートミールのキムチチヂミです。

【材料（２枚分）】
オートミール（クイックオーツ）　３０g
水　１００ml
卵　１個
牛乳（または水）　５０ml
ニラ　４～５本
人参　１／３本
豚肉　５０g
キムチ ５０g
つけだれ
　しょうゆ　大さじ２
　酢　大さじ２
　ごま油　少々
　いりごま　少々

【作り方】
１　オートミールと水を合わせ、電子レンジ強で３分加熱し、粗熱をとっておく。
２　ニラは３cm幅、豚肉は１cm幅に切り、人参は１cm幅、長さ３cmで薄く切る。
３　フライパンにごま油をひき、豚肉と人参をさっと炒め、粗熱をとっておく。
４　ボウルに卵、牛乳（または水）を入れ混ぜ合わせ、さらに１のふやかしたオートミールを加えて混ぜる。生地がなじんだら、豚肉、人参、ニラ、キムチを加える。
５　熱したフライパンにごま油をひき、４を入れ、丸く形をととのえる。
６　弱火から中火で、両面を焼き色がつくまで焼く。
７　つけだれの材料を混ぜ合わせ、添える。

【ポイント】
生地がまとまりにくい場合は、4で小麦粉や片栗粉を大さじ2ほど加えましょう。

【アレンジ】
具を冷凍シーフードミックス、ニラ、キムチにすれば海鮮チヂミに、チーズを入れればチーズチヂミになります。ジャガイモのチヂミ、青唐辛子のチヂミなどもおいしいですよ。

オートミールを使ったチヂミの作り方について解説しました。表面がカリっとしておいしいですよ。ぜひ試してみてくださいね。

（文・写真・レシピ　お料理チームクレア 太田雅恵、伊藤浩子／構成　マイナビ子育て編集部）