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2021年12月11日 13:43 更新

サイクルベースあさひの子ども乗せ電動自転車「エナシスベビー」の魅力を店長に聞いたらプロのこだわりが詰まってた!

子ども乗せ電動自転車は、今や子育て世代のマストアイテム。街中でいろいろな車種を見かけますが、今回、編集部が注目したのは業界最大手の自転車専門店・サイクルベースあさひのオリジナル自転車「ENERSYS baby (エナシスベビー)」。販売店ならではの目線でつくられた自転車を、実際に試乗させてもらいました。

子ども乗せ電動自転車購入前に確認したほうがいいことって?

今回、取材したのは神奈川県藤沢市にあるサイクルベースあさひ辻堂店。幅広いニーズに合わせ、店内にはさまざまな種類の自転車が取り揃えられています。今回は店長の亀山さんにお話をうかがいました。

さっそくですが、子ども乗せ電動自転車を買う前に確認したほうがいいことってありますか?

私たちがおうかがいするのは、使用方法とか1日あたりの走行距離です。1回の充電で走れる距離があるので、それにあわせてご案内しています。

例えば自宅から保育園までの距離とかですか?

そうですね。「家から園まで何分くらいでつきます」と言っていただけるとご案内しやすいです。子ども乗せ自転車だと、1日多くても片道4kmくらい、大体20分くらい使う方が多いです。1日あたりの使用時間がこれくらいであれば、週に1回程度の充電で問題ありません。

バッテリーは使い切ったほうがいいですか?

バッテリーがゼロになってしまうと傷みやすいので、2~3割残った状態での充電をおすすめしています。 電動自転車によってバッテリー容量は異なりますが、どの車種も4~5時間程度でフル充電できる場合が多いそうです。

置き場所はどうしたらいいですか? うちはガレージに置いているんですが……。

電動自転車自体は雨ざらしでも問題ないです。錆びにくいパーツが使われているので、雨に濡れてモーターが壊れる、なんてことはありません。

そうなんですね! 意外です!

ただ錆びやすいチェーンや紫外線で劣化するグリップなどのパーツもあるので、屋根があるところで保管したほうが安心です。

屋根のついた場所でのが保管が難しい家庭は自転車カバーがあったほうがいいですか?

そうですね。ただずっとカバーをかけていると湿気で車体が傷むこともあるので、晴れている日は外してもらったほうがいいですね。

おすすめの付属品はありますか?

多くのお客様におすすめしているのが、スイッチカバーです。壁や他の自転車などにスイッチの角をぶつけて修理する方が多いので。

私も購入しました! スイッチ部分、気をつけてるのにガンガンぶつかっちゃいます(涙)。

筆者が購入したスイッチカバー(他社製自転車のもの)。スイッチに合わせてさまざまな形があるそうです

スイッチ自体はゴムのシールが貼ってあるので防水なんですが、ぶつけると表面が剥がれて水が入ることがあるんです。ほかにも、スイッチのボタンに爪が当たって穴が空いたり。

想像できます……。

スイッチを交換すると1万円以上かかるんですよ。スイッチカバーは1200円前後でそうしたトラブルを防げるので、購入をおすすめしています。

ほかにも、自転車メンテナンスに欠かせない錆止め剤やサドルが盗まれないためのサドルワイヤー錠、パンクを防ぐシーラント剤などを教えてもらいました。気になるアイテムがあれば購入時に店員さんへ相談してみるのもよさそうです。

サイクルベースあさひオリジナル「エナシスベビー」ってどんな自転車?

子ども乗せ電動自転車について教えてもらったら、いよいよサイクルベースあさひのオリジナル自転車「エナシスベビー」についてうかがいます! 自転車専門店がつくった自転車のこだわりとは……?

エナシスベビーは他の自転車と何が違うんですか?

まず見ていただくとわかるように、フレームがまたぎやすくなっています。グッと低くなってるんです。

本当ですね、他の自転車と比べてもすごく低い! 身長が低い人でも大丈夫そうだし、スカートとかワイドパンツとかでもいけそう。

そうなんです。あと、ハンドルの形も特徴的なんですよ。

前が大きく凹んでいるように見えますが……?

子どもを前乗せするときに、他と比べてチャイルドシートをつける位置が低くなってるんです。チャイルドシートの座席の位置が低くなることでお子さんの頭の位置も下がるので、運転中でも前が見やすいです。

本当だ! これなら子どもの様子が見えやすいし、重心も低くなるから運転しやすそうですね。

モーター部分もこだわっています。子ども乗せ電動自転車の多くは、自転車のチェーンをアシストするような形になっていますが、エナシスベビーではペダルと繋がっているクランク軸の回転をモーターが直接アシストする「PLUS-D」を採用しています。ペダルを踏んだ力を直接アシストするので、力強く滑らかに走行できます。

電動自転車って、踏み込んだ後にちょっと遅れて時間差でぐーんと進むような、後ろから押されているような感覚があるんですけれど、それが少ないってことですか?

そうですね。このシステムはスポーツタイプの電動自転車に多く採用されていて、反応がいいんですよ。

なるほど〜。急発進にならないのは安心ですね。

あとはスタンド。鍵がかかった状態だと、スタンドが動かせないツーロックシステムを採用しています。鍵をかけたまま発進しようとすると、車輪のスポーク(車輪の中心から放射線状に伸びている部品)が鍵に当たって曲がってしまうんです。

実は私も……。子どもを後ろに乗せたままスタンドをおろして、修理してもらいました(涙)。

そういったお客様は実際、多いんですよ。

日々自転車の修理をしている自転車専門店だからこその視点ですね!

子ども乗せ電動自転車は車体が重くて、さらにお子さんを乗せるので後輪の修理が多いんです。スポークが折れて修理する人が多いので、ハトメになっています。

ハトメとは、スポークの取り付け穴にある小さいリングのようなアイテム。店頭に並んでいる他の子ども乗せ電動自転車には見られない特徴でした。

ハトメがついているだけで、スポークが壊れにくくなるんですよ。

毎日使っても壊れないような工夫がされているんですね。

次はハンドル部分です。他の電動自転車と同じように、ハンドルロックは2段階。お子様がいじっても簡単には操作できないようになっています。

確かに、うちの子もレバーやスイッチをすごく触りたがります。

スイッチメーターにも特徴があって、横の部分を開くとUSBポートがあるんですよ。もしものとき、スマホなどを充電できます。

お〜。すぐ充電なくなるのでうれしい(笑)。災害などの非常時にも使えそうですね。

エナシスベビーは販売店ならではのこだわりを詰め込んで作りました。修理も行っているので、日々お子様乗せの電動自転車の修理はよくやるんですよ。そのなかで不便に感じるところを解消するために作った一台です。

お客さんの悩みや要望を把握し続けてきたからこそなせる技ですね!

エナシスベビーに試乗! 気になる乗り心地は?

子ども乗せ自転車についてうかがったあとは、5歳の娘を乗せての試乗タイム。
チャイルドシートは安心の5点式。前にはバーもついているので、シートに乗ったら自然と握ってくれました。
フットカバーは足元全体を覆ってくれるので安心です。

バスケットも大きく、マザーズバッグと手提げバッグを入れても余裕あり。荷物は何かと多くなるので、大容量で助かります。

ハンドルロックを外し、いざ試乗!

またぎやすいですね〜。いつもの自転車より足を上げずに乗れました。

走り出して実感したのは「PLUS-D」の実力。初めてでもアシスト力に違和感がなく、滑らかに発進できました。

すごいスムーズ!!

踏み込んだタイミングでアシストされるから急発進せず、まったく怖くありません。

そしてもう1つ感動したのが、足の上げやすさです。前にバスケットがついているタイプでは、前にチャイルドシートをつけたときにひざにぶつかるので、ガニ股走行になりがち……。エナシスベビーではひざをまっすぐ上げられました。

私は普段ガニ股になるのを我慢して乗っているのですが、周りのママたちの中には運転のしにくさから前のバスケットを諦めて、前乗せメイン(バスケットがない)タイプの自転車を選ぶ人もいるほど。
前のバスケットをとるか運転しやすさをとるか、悩んでいるママは多いのではないでしょうか。

前にバスケットが欲しいという需要は多いですね。走りやすいように膝周りのスペースは広くなっています。

膝が当たらないし、無理に足を広げなくてもペダルをこげるってうれしい!

ママたちの悩みは把握済み! 感激です。

アシストなしの子ども乗せ自転車「プチママンミニプラス」

子ども乗せ自転車は電動アシストつきが主流だと思うのですが、アシストがないタイプのオリジナル自転車もあるとうかがいました。

「プチママンミニプラス」をご用意しています。スタンドを立てるとハンドルロックがかかるスタピタ、オートライト、3段ギアなど、機能は十分。シンプルで使いやすいですよ。

どういった方におすすめですか?

割と近距離の利用で、平坦な道が多い地域なら乗りやすいと思います。送迎までの距離が近いから電動はいらないというお客様もいますね。

電動タイプよりもリーズナブルだし、購入するハードルも下がりますね。

価格を抑えられて、チャイルドシートも好きなタイプを選んでいただけます。

我が家にはすでに電動タイプがあるんですが、家族みんなで近所の公園に行きたいときに、車移動しか手段がなくて……。夫用の2台目としてもいいかも!

自転車屋さんならではの工夫が満載の「エナシスベビー」はママパパ目線でつくられた一台!

サイクルベースあさひオリジナルの子ども乗せ電動自転車「エナシスベビー」は、とことんユーザー目線で作られた自転車でした。多くのママやパパと向き合ってきた実績があるからこそのこだわりを感じます。

乗り心地も使いやすさも申し分なしの一台。園の送迎や近所のお出かけなど、子どもを連れての移動手段の一つとして大活躍しそうです!


(文・写真:みさと、協力:株式会社あさひ、サイクルベースあさひ辻堂店/マイナビ子育て編集部)

みさとさんのプロフィール

一男一女を育てるフリーライター。おもに育児中のライフスタイルに関する記事を担当。子どもを振りまわし、振り回されながら、快適に暮らせるコツを研究中。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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