厚切りで食べたい！ 業務スーパーで人気の「天然酵母食パン」

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

近頃話題の業務スーパー。中には人気過ぎて売り切れ続出となる商品もあり、入手したいなら午前中に行かないと！ と言われるものまで。今回ご紹介するのもそんな人気商品のひとつ「天然酵母食パン」です。

1日1万本売り上げているという噂の天然酵母食パンは、SNSで紹介されたり、メディアでも取り上げられている食パンです。ご存じの方も多いと思いますが、まだその味を知らない皆さんのために、どんなパンなのか詳しくレビューしたいと思います♪ すでにファンの方もその魅力と味わいを再発見してみてくださいね。

業務スーパーの店舗によって陳列方法などは変わると思いますが、多くの店舗ではレジ近くにパンコーナーがあります。天然酵母食パンは見つけるのが比較的簡単な、目立つ場所においてあるので、購入したことがなくても見たことがある方は多いのではないでしょうか。


■原材料名：小麦粉（国内製造）、糖類、ショートニング、加糖練乳、酵母（パン酵母、天然酵母（パネトーネ元種））、食塩、全卵粉末、小麦グルテン、発酵風味料、果汁粉末、マーガリン、植物油脂／甘味料（ソルビトール）、酢酸Na、香料、カロチン色素、（一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む）


名前のとおり天然酵母使用。パン作りでよく使用されるイーストも同じ酵母ですが、イーストは自然界にある酵母の中でもパン作りに適した酵母を人工的に培養したもので、天然酵母は自然界に生息している酵母を増やしたものを指します。パンは酵母の力で膨らみ、風味や味わいが決まるので、どんな酵母を使うかで仕上がりが変わってきます。

原材料を見ると、この食パンの酵母はパン酵母と天然酵母のどちらも明記されています。短時間に柔らかく膨らむ力が強いパン酵母と風味を良くする天然酵母、どちらのいいところも取り入れる製法で作られているというわけです。


■価格：246円　（2021年3月現在）

この食パンはもう何年も前から人気がありますが、その人気の理由のひとつがコスパのよさ。柔らかでおいしい食パンが普段使いできる価格で購入できる、というのが大きな魅力となっています。

ただし、小麦粉の値上がりの影響か、じわじわと値上がりしています。ちょっと残念ですが、それでも一般的な食パンと変わらないお値段でおいしい食パンが手に入るので、人気が続いています。

■内容量：1本（1.8斤）
2斤弱となっていますが、このビッグサイズ！ パン業界では1斤＝340～500gとなっているため、商品によってかなり差があります。重さが基準なので、ふっくら膨らんでいたら見た目は大きくなりますよね。こちらの食パンも1.8斤と記載されていますが、2斤と言われてもまったくわからない大きさです。

■栄養成分表示（100g当たり）
エネルギー：242kcal、たんぱく質：7.1g、脂質：3.7g、炭水化物：46.3g、食塩相当量：1.0g （推定値）

袋から出すとさらに迫力のサイズ。ふっくらした感じが見てわかります。価格的には十分魅力的ですが、これで味がいまいちだったらこんなに支持されるわけがありません。もちろん好みが合わない方もいると思いますが、多くの方が好む味や食感を兼ね備えているのが1番の支持される理由です。

袋には「カットするよりも、さいていただいた方がより食感が良く、おいしく召し上がりいただけます。」と書かれています。カット済みの食パンではできない贅沢ないただき方ですね。

この裂くのが気持ちいい！ ぜひ一度はやってみてほしくなるサックリふわっとした感触。

見るからにふわっとした柔らかそうな断面です。

近年人気の高級食パンの特徴は耳まで柔らかいこと。2斤1,000円するような高級食パンとはいいませんが、業務用スーパーの天然酵母食パンも耳が柔らか。ふわっとしつつも適度な弾力があります。耳が苦手な子供でも食べやすそうです。

白いパンの部分はふんわりした柔らかさ。パン自体は優しい甘みがあって軽やか。これだけでも食べ続けてしまいそうなおいしさです。ふんわりしたパンなので、食べたあとに重くなりません。

左が手で裂いたもの、右がパン切りナイフでカットしたもの。ナイフでカットするとわかりますが、キメが細かい生地です。確かに手で裂いたほうがふんわり感は増して、軽い口当たり。

どちらもおいしいのですが、個人的な感想でいうと、やっぱり手で裂いて食べたほうが好み。どんどん裂いているうちに、いつの間にかなくなっていそうで怖いです。

■賞味期限：購入時より6日程度
食パンにしては比較的長い賞味期限です。ビッグサイズでもこれなら慌てずに味わえます。

■保存方法：直射日光、高温多湿を避けて保存してください。

賞味期限は未開封で保存された場合に品質が保たれる期限を指します。開封後は賞味期限に関わらず、早く食べるのが鉄則ですが、このサイズを一気に食べきるのが難しい場合には冷凍保存がオススメです。

食べやすい大きさにカットしてラップで包んで乾燥しないようにしっかりカバーし、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。食べるときには自然解凍、または凍ったままトーストすればOK！

天然酵母食パンはふんわり柔らかな食感なので、厚切りにしても軽やか。ジャムを塗ったり挟んだりしてもホロホロっと崩れるので食べやすく、パンのおいしさも堪能できます。

そして、もちろんトーストもオススメ！ 喫茶店のモーニングメニューで登場するような厚切りトーストにしてみてください。

この食パンの魅力を最大限に引き出すのは、厚切りにしたトーストではないかと思うくらいおいしい！ 焼くことで表面はさっくり、中はフワッフワで柔らかさは格段に増すんです。パンの香りもより感じられるので試してみてください。

いろいろなトーストアレンジをこちらで紹介しています。お好みの味で楽しんでください♪

さらにこの食パンだからこそ味わいたいレシピをピックアップしました。どれもわが家では好評で「また作って！」と言われたメニューです。ひとり分でも、大人数でシェアするサイズでも楽しめます。

好みの暑さに自由にカットできる食パンだからこそ可能なポケットサンド。サンドイッチのカットが苦手な方にはオススメです。横から具がこぼれにくいので、食べやすいメリットもあります。

厚めにカットして半分にし、真ん中に切込みを入れて具をはさみます。切り込みを深く入れすぎると裂けてしまうので気をつけてください。こんなに厚みがあっても、ふんわりしたパンなので食べやすいです。

お店で食べるような高さのあるハニーバタートーストもお家で簡単に再現できます。こちらはわが家では絶大な人気となり、リピート確定メニューとなりました。

【材料　1～2人分】
・天然酵母食パン...1/4本
・バター…30g
・はちみつ…40g
・バニラアイス…適量
・キャラメルソース…適量
・飾りつけ用のハーブ（ローズマリー、ミントなど）…お好みで

【作り方】
①食パンの下から1～2cmの位置まで、縦横3本ずつ格子状に切込みを入れる。
②バターとはちみつを混ぜ、食パンの上部にたっぷり塗る。
③180度に余熱したオーブンで5～6分程度、焼き色がつくまで焼く。

切込みを入れるときは、下まで切ってしまうとバラバラになるので注意。焼き時間はオーブンによって変わるので、様子を見てお好みの焼き加減にしてください。オーブントースターで焼いても大丈夫です。

熱々のうちにアイスをのせ、キャラメルソースをかけて召し上がれ♪ フルーツなど盛りつければ、特別感のある豪華な仕上がりに。

あつあつトロ～リ。至福の味です。切込みを入れることで食べやすく、ハニーバターやアイスが染み込みやすくなります。

天然酵母食パンの半分を使って迫力の丸ごとパングラタン。こちらもお店で見るパンメニューですが、お家でも再現できます♪

【材料　2～3人分】
・天然酵母食パン…1/2本
・ベーコン…80g
・玉ねぎ…1/2個
・しめじ…1/2株
・バター…20g
・薄力粉…大さじ2
・牛乳…200ml
・チーズ…60g
・塩コショウ…適量
・パセリ…適量

【作り方】
①食パンの1cm内側に切込みを入れる。底は1cm程度上の深さまでしっかりと刃を入れる。
②側面の下から1cmの高さでパンナイフの刃を差し込み、内側のパンを切り取るように左右に動かしカットする。中身のパン生地を取り外し、食べやすい大きさにカットする。
③フライパンにバターを溶かし、5mm幅にカットしたベーコンを炒める。
④薄切りにした玉ねぎ、石づきを落としてさいたしめじも加えて炒める。
⑤塩コショウで味つけし、薄力粉を加えて全体に行き渡るよう混ぜる。
⑥牛乳を加えてよく混ぜる。

⑦とろみがついたら火を消し、②でカットしたパンを加えて和える。
⑧①のパンに詰め込み、チーズを乗せる。
⑨180度に余熱したオーブンで15～20分焼き、仕上げに刻んだパセリをかける。

時間がないときは市販のシチューやパスタソースを使うとあっという間に完成します。ホワイトソース以外にも、トマトソースやデミグラスソースなどを使ってもおいしいです。残り物のシチューやカレーでリメイクしてもいいですね♪

器になっているパンごと切りわけて食べられるので、ボリューム満点。カリッとするまで焼くのがオススメです。

フランス語で「驚き」の意味のシュルプリーズ。シュープリーズとも呼ばれることもあります。開けてびっくりするパン・シュルプリーズは、蓋を開けると中にサンドイッチなどが詰め込まれているサプライズパンです。以前写真で見て憧れていたこのシュルプリーズですが、天然酵母食パンを使えば手軽に自作できます。

【材料　4人分】
・天然酵母食パン…1本
・サンドイッチ具材…適量
・マヨネーズまたはバター…適量
・マスタード…適量

今回、具材はスモークチキン、ゆで卵、レタス、紫キャベツを使用しました。

【パンの切り方】
①上部をカットして蓋にする。
②内側1cmに切込みを入れる。底から1cm上の深さまで刃を入れる。
③側面の下から1cmの高さに刃を入れてスライドしてカット。両端は切り落とさないように1cm残すようにする。
④中を取り外す。
⑤取り外した中のパンをサンドイッチ用にスライスする。

側面に刃を入れる幅は狭いほうが見た目はきれいですが、サンドイッチ用に中を取り出せるようにしっかりとカットする必要があります。側面の1面のみ刃を入れることで取り外せると思いますが、慣れたら刃を入れる幅を少なくして車のワイパーのように左右に動かしてカットすると、切り口が小さくて済みます。刃が届かない場所があるので、2箇所に刃を入れれば取り外すことができます。

具を挟んで食べやすく半分にカットして2段に詰めました。

蓋をすれば一見ただの大きな食パンです。パカッと開ける瞬間に歓声が上がりそうですね♪

具材を挟んだ分、厚みが出るので全部元に詰めるのは難しくなります。無理に詰めるとパンが潰れてしまうので入らない分はそのまま別に。

器となるパンの耳部分もしっかり食べることができます。ジャムなどつけるものを用意しとけば、そのままきれいに食べ尽くすことができます。

業務スーパーの天然酵母食パンは、売り切れ続出するほどの人気パンです。イーストと天然酵母のよい部分を活かした、ふわふわで柔らかな甘みのあるパンが、お手頃価格で購入できると評判。耳まで柔らかな食感は、手で裂くと一層ふんわりとおいしいです。

そのまま食べても柔らかですが、トーストするとさっくりした食感が加わり、パン生地の香りも豊かになります。また、中は焼く前よりもさらにふわふわ柔らか。ぜひ厚切りでそのおいしさを味わってみてください。

好みの厚みに自由にカットできるので、お店で味わうような高さのあるメニューなども簡単に再現できるので、おうちカフェやおうちパーティーのメニューとしても活用できますよ♪