おでかけ・行事 おでかけ・行事
2022年01月11日 10:11 更新

国民の祝日「海の日」2022年はどうなる? 海外の「海の日」も紹介

「海の日」は、近年新しくできた国民の祝日です。2022年の海の日は7月18日。本記事では、本来の「海の日」はいつなのか、どのような意味を持つ祝日なのか、詳しく解説します。子どもたちの質問にきちんと答えられるように、準備しておきましょう!

国民の祝日「海の日」はいつ?

Lazy dummy

国民の祝日「海の日」は、1995年に制定された祝日です。このとき、「海の日」は7月20日、固定祝日でした。ちょうど子どもたちの夏休みがはじまる時期で、各地で海開きが行われるころですね。実際に施行されたのは、翌年の1996年です。

ところが、その後「海の日」の日程が変更されたのです。

海の日は7月の第3月曜日

「海の日」の日程が変更されたのは、2003年からです。2001年に「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」が制定されたのです。この法律は、「ハッピーマンデー法」と呼ばれています。このころ、公務員や企業の土日祝日化が一般的になり、2002年には学校も土日はお休みになりました。そこで、月曜日を祝日にすることで三連休を作り、余暇や休息を楽しんでもらいたい、というねらいによって成立したのが、ハッピーマンデー法です。

結果、「海の日」は7月20日の固定祝日から、7月の第3月曜日の移動祝日に変更になりました。だいたい7月20日前後になりますが、毎年日付が変わります。2022年の「海の日」は、7月18日の月曜日です。

なお、2020年、2021年は東京オリンピック・パラリンピック開催のため、特別措置法が策定され、「海の日」の日程も移動。2020年は7月23日、2021年は7月22日に変更されていました。

どうして「海の日」ができたの?

海の日は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」と定義されています。たしかに、日本は海に囲まれた島国であり、漁業も盛んな国ですから、「海の日」が国民の祝日になったのも納得です。海洋国家と呼ばれる国は海外にもありますが、祝日まで制定している国は、ほかにありません。「海の日」には、海について学んだり、海に行ってみたりするなど、知識や体験を深めていきたいですね。

もともとあった「海の記念日」が祝日に

「海の日」は、1941年に制定された「海の記念日」がもとになっています。「海の記念日」は、明治天皇の巡幸に由来しています。

明治天皇は、積極的に御所を出て、日本各地を巡幸してまわりました。1876年には北海道・東北の巡幸を終えられ、青森市内の浜町桟橋から灯台巡視船汽船「明治丸」に乗船。7月20日に無事、横浜港へお戻りになりました。この7月20日を記念して制定されたのが、「海の記念日」なのです。

その後、「記念日を祝日にしてほしい」という声が高まり、国民の祝日として制定されました。現在は移動祝日になっている「海の日」ですが、再び「7月20日の固定祝日にしてほしい」という声も挙がっています。

「海の日」に開かれるイベントは?

Lazy dummy

海の日を含む7月1日から31日までの1ヶ月間は、「海の月間」として全国でさまざまなイベントが開催されます。もちろん、海の日も三連休の祝日の最終日になりますので、海にちなんだイベントが準備されていますよ。

「海開き」のほかにも魅力的なイベントがたくさん!

海の日の定番イベントは、海開き。海水浴場がオープンすると同時に、お祭りやマリンスポーツの体験会などが開催されています。ただ、コロナウイルス流行のため、中止・延期・縮小となっていることも多いため、事前によく情報を確認してくださいね。

海開き以外のイベントについては、日本財団、総合海洋政策本部、国土交通省が中心になって進めている「海と日本プロジェクト」に注目してみましょう。

お魚をさばくワークショップや、水族館の飼育員さんや水中カメラマンの仕事を体験するワークショップ、海岸をきれいにするごみ拾いウォークなど、子どもたちが海について学べるイベントがたくさん!楽しみながら、海に関する知識や体験を得ることができます。HPで情報発信しているので、ぜひチェックしてみてください。海の月間以外の時期にも、開催されているイベントもありますよ。

●海と日本PROJECT
https://uminohi.jp/

海外の「海の日」はどう過ごす?

祝日にこそなっていませんが、海外にも海の記念日があります。日本と同様、海に囲まれた島国であるイギリスは、6月8日が「海の日(Ocean Day)」になっています。アメリカは、5月22日を「国立海洋デー(National Maritime Day)」に制定。海軍が中心となり、殉職船員の慰霊祭や、花輪献花式などが行われています。

オーストラリアでは、12月の第1日曜日が「海をいたわる日(Ocean CareDay)」に。ニュージーランドでは、3月に「海洋週間(Sea Week)」を制定し、水族館ツアーや釣り大会が開かれています。小中学校では、海に関する授業も行われます。

6月8日は「世界海洋デー」

実は、イギリスと同じく、カナダも6月8日を海の日としています。これは、6月8日が「世界海洋デー」になっていることに由来したものです。世界海洋デーを制定したのは、国連(国際連合)で、1992年に開かれた、「環境と開発に関する国連会議」が発端になっています。2009年からは、国連の正式な記念日になりました。毎年異なるテーマを選び、海と環境について考えています。

2020年は、「持続可能な海を目指すイノベーション(Innovation for a Sustainable Ocean)」が中心テーマとなっています。プラスチックの海洋汚染が問題になるなか、一人ひとりが海についてよく知り、考えていく日になるといいですね。

まとめ

日本の海の日は、毎年7月の第3月曜日です。2022年は、7月18日(月)になります。海に関するイベントはたくさんありますので、HPなどでイベント情報を事前にチェックして、家族で海の日を楽しんでみてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-