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2022年03月18日 10:20 更新

【冷凍がおすすめ!】あさりの保存方法と賞味期限

「潮干狩りで大量の殻付きあさりをゲット!」「特売で思わず殻付きあさりを買ってしまった」そんなとき困るのが、あさりの保存です。あさりのおいしさをキープしたまま長く保存するには、冷凍保存がおすすめ。基本の砂抜きから冷凍保存、調理のコツまで、すべて解説します。

あさりの砂抜き方法

あさりは、海中の砂のなかで暮らしています。酸素や餌は、海水を吸ったり吐いたりして体内に取り込みます。その際、砂もいっしょに取り込んでしまうので、あさりをおいしく食べるためには、調理前に砂抜きの作業が必要です。

店頭で販売しているあさりは、活動をとめているものの、まだ生きている状態。殻のなかや体内には砂が残っている場合があるので、しっかり砂抜きをしましょう。お店で砂抜き処理をされているものなら省略してもかまいませんが、完全ではありません。できれば、ご家庭で追加の砂抜きをおすすめします。

基本の砂抜き

あさりの生息環境は、濃度3~3.5%の海水です。まず濃度3%の塩水を用意しましょう。水100mlに対し、塩を3g程度溶かします。

次に、あさりをバットなどの容器に並べ、殻がかくれるくらいのひたひたの塩水を注ぎます。塩水が多過ぎるとうまく砂を吐かないため、殻が水面から出るかでないかくらいの少な目の量にしてください。あさりが重なっていると、上のあさりが吐いた砂を下のあさりが吸い込んでしまうこともあります。なるべく平らに重ならないように並べましょう。

あさりは暗くて涼しいところでよく砂を吐きます。ふたをするか、紙などをかぶせて暗くしましょう。暑い時期なら冷蔵庫へ入れます。2~3時間置いておけば完了です。確実に砂抜きをしたい場合は、6時間ほど置きましょう。砂浜で採取したものは、1晩かけてください。

時短の砂抜き

どうしても時間がない場合は、50℃の塩水で砂抜きをする方法もあります。5~10分程度で完了しますが、確実ではありませんので、緊急の場合に限ります。

冷凍保存でおいしさ長持ち

あさりはいたみやすいので、保存する場合は冷凍保存をおすすめします。冷蔵保存は、1~2日が限度です。スーパーなどでパック入りのあさりを買って冷蔵する場合は、記載されている賞味期限をしっかり守ってくださいね。

殻付きそのまま冷凍

あさりの冷凍保存はとてもかんたん。砂抜きをしたあと、殻の水分を拭き取って冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫へ入れるだけです。冷凍の状態で、3週間から1ヵ月程度保存できます。

調理の際は凍ったまま使うとうま味が出ます。冷凍したあさりを解凍するときに細胞組織が壊れ、うま味成分が出やすくなるのです。長く保存でき、おいしさもアップする冷凍保存をぜひ活用しましょう。

解凍する際は、一気に熱を加えることでたんぱく質の劣化を防ぎ、口が開きやすくます。冷凍したあさりは解凍処理をせず、そのまま調理に使ってください。

茹でて冷凍

あさりのぷりぷりとした食感を大事にしたいときは、鮮度のよいあさりを茹でてから冷凍保存してもよいでしょう。茹でて冷凍する際のポイントは、身と茹で汁をわけて保存することです。

あさりを入れた鍋に、あさりの高さの倍くらいになるよう水を入れ、酒と塩を加えて茹でます。水2リットルに50㏄程度の酒、小さじ1杯の塩が適量です。沸騰するまでは強火、沸騰したら弱火にしてあくをとりながら15分ほど茹でてください。茹であがったら、身と汁をわけ、粗熱を取ったあと冷凍用の保存バッグで保存します。

茹で汁にはあさりのうま味成分が溶けだしているので、捨てずに料理に活用しましょう。醤油と塩で味を整えれば、そのまますまし汁になります。ボンゴレスパゲティのソースとして使ってもおいしいです。

冷蔵保存は3日

あさりを冷蔵保存する場合は、保存期間がとても短いので注意しましょう。殻付きのままでも、茹でてむき身にしたものでも、3日以内には食べるようにしてください。

殻付きのまま保存するときは、砂抜きをしてからあらためて3%の塩水を作り、あさりをひたして保存します。ふたを閉めてしまうと、あさりが呼吸できなくなってしまうので、キッチンペーパーなどをかぶせるか、すき間を開けてふたをしてください。塩水は1日ごとに取り換えましょう。

あさりの鮮度の見分け方

あさりの鮮度は外からは見分けにくいのですが、いくつかポイントがあります。

まず、においを確認しましょう。異臭がするものは食べてはいけません。

また、塩水につけても口が開き切って閉まらないものは死んだあさりです。砂抜きの段階で取り除いてください。殻が欠けているものは、どちらとも判断がつきかねます。念のため避けたほうがよいでしょう。

容器をゆすったり、軽い衝撃をあたえても身動きしないものも、弱っているか死んでいる可能性がありますので、取り除いておきます。

海水といっしょにパックされているあさりは、すこし口が開き、貝の中身が見えています。この場合は、鮮度に問題はありません。海水が白く濁っているものは鮮度が悪いので避けましょう。

まとめ

あさりは、殻付きで冷凍保存すれば長期保存ができ、調理もらくな食材です。砂抜きは面倒そうに見えますが、塩水につけておくだけ。やってみれば意外に手間はかかりません。カルシウムや亜鉛、ミネラルも豊富ですので、お店で見かけたらぜひ手に取ってみてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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