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2022年03月18日 09:20 更新

セラーがなくても大丈夫!ワインの保存方法と賞味期限

記念日やお祝いごとでいただいたワインをすぐに飲まないとき、どこに保管しておけばよいか悩みますね。また、1本飲みきれずに残ってしまったら、どう保存すればよいでしょうか。本記事では、ワインの適切な保存方法と賞味期限について解説します。ワインセラーがなくても大丈夫ですよ。

ワインの賞味期限

ワインは葡萄を発酵させた果実酒。樽で醸造され、ボトルに詰められたあとも発酵が進みます。そのため、ワインには賞味期限が存在しません。とはいえ、保存状態によっては品質が低下することもあります。ワインをおいしく味わうためには、適切に保存し、飲み頃を逃さないようにしましょう。

ワインによっては、飲み頃が5年、10年、ときには30年後になるものもあります。一般的なワインの飲み頃は以下の通りです。

開封前のワイン

基本的に賞味期限はありませんが、求めやすい価格で販売されている、いわゆるテーブルワインはすぐに飲んだ方がよいでしょう。日々の食事にあわせて気軽に楽しめるよう作られていますので、店頭に並んだときがすでに飲み頃の状態です。

熟成タイプのワインは、酸味が強いもの、ワインに含まれるタンニン量が多いもの、糖度が高いものになります。使用されている葡萄の品種や製造年によって飲み頃が違うので、判断が難しいですね。わからないときは、購入店に飲み頃がいつか、尋ねてみるとよいでしょう。

一般的な赤ワインはラベルに記載されている製造年から3年以内、白ワインは2年以内を目安にしてください。ヌーボーと呼ばれる新酒は、フレッシュな味わいを楽しむワインなので、1年以内に飲むことをおすすめします。

開封後のワイン

ワインは空気に触れると酸化が進み、味わいが変化します。赤ワインをグラスに注いでスワリングする(空気に触れさせるように回す)ことで、よりおいしさを引き出す技術をご存じの方も多いでしょう。

味わいがよい方向に変化すればよいのですが、開封して飲み残したワインは、酸化して味が落ちてしまいます。ライトボディの赤と辛口の白は2日程度、糖度の高い白は3日程度、フルボディの赤は5日程度を目安に飲みきりましょう。

スパークリングワインは気泡がなくなってしまうので、1~2日以内に。

ワインの保存方法【開封前】

ワインの保存に適した条件は、いくつかあります。10~15℃で温度変化が少なく、直射日光があたらない静かな場所が適切です。科学的な根拠は不明ですが、できるだけ振動を避けることも推奨されています。

さらに、コルク栓を使用したワインは、乾燥によってコルクが縮まないよう、70%程度の湿度が保たれている場所に保存するとよいでしょう。

完璧な保存場所はワインセラーかワインクーラーですが、よほどのワイン好きでなければ、1~2本のワインのために準備するのは現実的ではありません。重要なポイントに絞って、すこしでも条件のよい保存方法を選びましょう。

冷蔵庫で横にして保存がベター

一般的なご家庭で開封前のワインを保存するなら、冷蔵庫をおすすめします。温度は低温で一定に保たれ、光も通しません。開閉時の温度変化や振動を避けるため、ドアポケットの保存は避けてください。コルクの乾燥を防ぐため、ボトルは横にして保存します。

一定温度の冷暗所も可

冷蔵庫は、野菜室で3~7℃、冷蔵室で2~5℃と、ワイン保存庫としてはすこし温度が低めです。もし、温度変化の少ない低温の環境があれば、室内でも保存してもよいでしょう。気温が低い北側の居室などに、紙類で遮光して置きます。

常温保存の場合はワインがコルクに染みてコルク臭がうつることがあるので、横にせず立てて保存してください。

ワインの保存方法【開封後】

開封後のワインは、冷蔵庫で保存します。コルクでふたをするほか、専用のワインキャップを使用してもよいでしょう。なるべく空気に触れる部分を少なくすることが重要です。もっと小さな別の容器にワインを移し替えて保存する方法もあります。

酸化して味が落ちてしまったワインは、料理に使っても。赤ワインはシナモンやクローブを入れてホットワインにしても楽しめます。夏場なら、スパイスに果実を加えてサングリアがおすすめです。

まとめ

どんな高級ワインでも、保存状態が悪ければおいしく味わうことはできません。本来の味を楽しむために、すこしでもよい状態に近づけて保存しましょう。安定した環境で保存できないときは、さらなる熟成を求めず、いまの味わいを楽しんでみては。大事にしすぎておいしくなくなってしまった!という失敗だけは避けたいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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