教育 教育
2020年12月17日 13:36 更新

【2020年12月】絵本のプロが選ぶ 0~3歳年齢別おすすめ3冊「おばけなんてないさ」ほか

東京は神保町にある絵本専門店「ブックハウスカフェ」が全面協力! プロが選ぶおすすめの絵本をセレクトして、毎月紹介します。

「子どものために、毎日絵本を読んであげたい」と思っているものの、「どんな絵本を選べばいいのかわからない」と感じているママも多いのでは? そんなママのために、東京は神保町にある絵本専門店「ブックハウスカフェ」の書店員さんが、おすすめの本をセレクトして毎月紹介。この連載で、「我が子 最愛の一冊」が見つかるかも!

0歳向け

【写真左】ころりん・ぱ!(ひらぎみつえ/ほるぷ出版)

わっかの「ころりん」に指を入れ、溝がついたいろいろな道を転がして遊ぶ、特許申請中の新技術を用いたしかけ絵本です。

赤ちゃんの指にもフィットする小さいわっかをコースに沿って転がせば、「かくかく」や「ぐるぐる」「くねくね」などを指で体感することができます。転がすときにわっかのころりんも一緒に回る仕組みになっているのが、とても楽しいポイント。赤ちゃんひとりでも遊ぶことができますよ。

【写真中】ゆびさしちゃん(ザ・キャビンカンパニー/小学館 )

ゆびさしちゃんはどこ? いろんなところに隠れた、真っ黒でまん丸なゆびさしちゃんを探す、赤ちゃん向けのさがし絵の絵本です。

夫婦ユニットのザ・キャビンカンパニーは、赤ちゃんがほくろに反応する姿を見て、この絵本のアイディアを思いついたそう。淡い色の背景とゆびさしちゃんの色のコントラストがはっきりしているため、視力がこれから発達する赤ちゃんにもよく見えるように作られています。ゆびさしちゃんを指差しながら、親子で一緒に遊べる絵本です。

【写真右】ぎゅう ぎゅう ぎゅう(文:おーなり 由子、絵:はた こうしろう/ 講談社 )

おかあさんと「ぎゅう」、だいすきなぬいぐるみと「ぎゅう」、おふとんと「ぎゅう」。

おーなり由子さん自身の子育て経験から作られたこちらの絵本は、読みながら自然と「ぎゅう」ができるので、赤ちゃんとのスキンシップにおすすめです。きっと「ぎゅう」するほうも、「ぎゅう」されるほうもうれしくなっちゃう一冊なので、忙しい日こそこの絵本を読んで、たくさん「ぎゅう」してみてくださいね。

1歳向け

【写真左】たっちだいすき(文:聞かせ屋。けいたろう、絵:ひろかわ さえこ/アリス館 )

犬や猫、ウサギにパンダと絵本の中で「たーっち!」。絵本に描かれた動物たちの手と、自分の手をタッチできる参加型の絵本です。 聞かせ屋。けいたろうさんのお子さんが1歳半の時にやってきた、ハイタッチブーム。そのときのことが、絵本作りのヒントになったそう。

「たっち たっち たっちっち」というこの絵本に繰り返し登場する言葉のリズムのよさと、柔らかい線で描かれたかわいい動物たちの絵が、赤ちゃんだけでなく読み手の気持ちも楽しくしてくれます。読み終わったあとも、近くにいる人みんなとタッチしたくなる絵本です。

【写真中】たぷの里(作・絵:藤岡 拓太郎/ナナロク社 )

最初は「?」と困惑する方もいらっしゃるかもしれませんが、何度も「たぷ」という言葉を口にしていると、なんだかクセになってしまう不思議な魅力の絵本です。「たぷ」以外にも、オノマトペがふんだんに出てきて、声に出して読むと楽しい気分になってきます。

対象年齢0~100才というこちらの絵本、何も考えずにいろんな年代の方で楽しんでいただきたいです作品です。

【写真右】ぺんぎんたいそう(齋藤 槙/福音館書店 )

「ぺんぎんたいそうはじめるよ いきをすって~ はいて~ くびをのばして~ ちぢめて~」

黄色い背景に2匹のぺんぎんのとてもシンプルな絵ですが、ぺんぎんのユニークな動きや姿が愛らしく、読んでいるときっとマネしたくなっちゃう絵本です。ちなみに小さいほうのぺんぎんは「ケープペンギン」、大きいほうは「オウサマペンギン」だそう。ぺんぎんたちの体操は簡単なので、絵本のぺんぎんたちと一緒に体を動かしてみましょう!

2歳向け

【写真左】やさいさん(ツペラ ツペラ(tupera tupera)/学研)

「やさいさん やさいさん だあれ」とページをめくると、「すっぽーん」とやさいさんたちが飛び出してきます。

「だあれ」と次を予想して進んでいく展開や、やさいさんたちの表情、「すっぽーん」という言葉など楽しい要素がいっぱい詰まっています。特に「すっぽーん」の場面では、ページを縦にめくる仕掛けがあるので、迫力いっぱいの大きな声で読んでお楽しみください!

【写真中】おばけなんてないさ(せな けいこ/ポプラ社)

「♪おばけなんてないさ~ おばけなんてうそさ~」の歌詞で、ピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。童謡「オバケなんてないさ」の絵本です。

大人気絵本『ねないこだれだ』でお馴染みの絵本作家、せなけいこさんが描くおばけたちは、ちょっぴり怖いけど、ユーモアがあふれていてゆかいな雰囲気! 5番まで続く歌詞を一緒に口ずさめば、きっとおばけの怖さも忘れて、楽しい気分になっちゃいます。

【写真右】はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!(くぼ まちこ/アリス館)

歯磨き前におすすめの一冊。

歯磨きが嫌いなたっくんのもとに、「しゅっ しゅっ ぽー!」とはみがきれっしゃがやってきます。「まえのは えき」や「おくのは えき」に停車するみがきれっしゃの活躍で、たっくんの歯が次々ときれいに。

いつもなら、子どもたちが苦手な歯磨きの時間を、ちょっぴり楽しい時間にしてくれる素敵なアイディアの絵本です。読んだ後はぜひ「しゅっしゅっ」と歯ブラシを動かして、お子さんのお口にはみがきれっしゃを登場させてみてください。

3歳向け

【写真左】よるくま(酒井 駒子/偕成社)

「よるくま」という名前のくまの子のお母さんを探すため、小さな男の子とよるくまの夜の冒険がはじまります。

よるくまや男の子のかわいい絵も魅力のひとつですが、「ママ あのね…… きのうのよるね、うんとよなかに かわいいこが きたんだよ」と、お母さんに語りはじめる男の子の言葉や、聞いているお母さんの相槌など、柔らかで心地のいい文章も魅力的です。

【写真中】しんかんせん!(作:穂村 弘、絵:長谷川 朗/くもん出版)

おじいちゃんとおばあちゃんに会いに行くのに、初めてひとりで新幹線に乗るぼく。ドキドキしながらもお弁当を食べたり、トイレに行ったりしていたら、なんだかねむたくなっちゃった……。

大胆にデフォルメされたイラストが新鮮で、全体的にポップな色使いが特徴ですが、よく見てみると男の子の心情を色で表現しているところがおもしろいポイント。読みはじめと読み終わりの色の変化に注目してお楽しみください!

【写真右】たぬきのひみつ(加藤休ミ/文溪堂)

「だれにもいっちゃいけないよ」。ここから動物たちの秘密が明らかに!

絵本を開くと、思わず「えー!」とびっくりしちゃうような世界が広がっています。どんな秘密かは読んでからのお楽しみですが、おいしそうな食べ物もたくさん登場します。表紙からは想像できない展開が最後まで続きますが、クスッと笑えるユーモアいっぱいの絵本です。

ちなみにこの絵本のもうひとつの秘密は、使用した画材がクレヨンのみということ。ぜひ、絵の隅々までご堪能ください。

まとめ

いかがでしたか?

今回、子どもはもちろん、親も一緒に楽しめる絵本をチョイスしてみました。おうちで過ごす時間が増えた今、ご紹介した絵本で親子のコミュニケーションをとってみてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-