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2019年04月06日 16:30 更新

失敗から学んだ! 子どもの作品の飾り方と保管方法

ママ友との会話でよく話題にあがるのが、子どもの作品をどうしているか? ということ。増え続けるものだけに保管スペースが必要になることや、色や見た目から飾るのを躊躇するなど、どうしてもマイナス面が気になってしまいます。そこで、失敗体験を経て落ち着いた、わが家の飾り方と保管方法について紹介します。

子どもの作品整理、まずは本人の気持ちを確認しよう

こんにちは、ライフオーガナイザー®の佐藤美香です。

実は「子どもの作品をどうするか?」を考えはじめたことが、片づけのプロになろうと思ったきっかけのひとつでもあります。

親が持っているモノの持ち方や考え方は、子どもにも大きく影響するのではないかと思っています。

まずは、子どもの作品を整理するうえで、"きれいな状態"を勘違いしていた私の失敗をご紹介いたします。

Lazy dummy

作品を"こっそり"捨てていた時期

いつも部屋をきれいにしている人を見て、同じようにできない自分を責めてしまった経験はありませんか?

私は、子どもが小さかった頃、片づけ本や片づけの特集が載っている雑誌を読みあさっていた時期があります。きっかけは、きれい好きの親戚から「片づけは子どもが小さなうちに覚えさせなさい」と言われたこと。自分が片づけできないと、子どももできなくて将来的に困ることになると思いました。

床に物がないきれいな状態を作るため、ものは収納家具に押し込み、子どもが毎日のように保育園から持ち帰る作品やお手紙は、子どもに見つからないように一旦紙袋などに入れてからゴミ袋に入れるという、姑息な手段をとって、なんちゃってキレイな状態を作り上げました。

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でも、ここまでして子どもの作品を捨てることが、自分のしたかった子育てなのかな? と考えるように。

のびのび遊んで欲しくて床にものがない状態を目指したはずが、キチキチの収納に戻せない子どもを叱る……。ママに褒めて欲しくて書いてくれたであろう絵や手紙を「またゴミ増やして……」と思ってしまう。

子どものためにやっていたことが、結果子どもを傷つけていたと反省。そして「もうこっそり捨てない」と決めました。

子どもの作品の扱い方

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子どもの作品を勝手に捨てないと決め、メモ紙1枚でも本人に確認するようにしました。ですが、増え続ける作品を全部とっておくこともできません。ここで決めたのは、作品を飾るスペースでした。

スペースを設けることで、今ある作品よりも飾りたいものができたら交換するので、一定量以上増えないようになっています。

玄関に飾るスペースを

玄関にある子ども用の靴箱の上を、飾るスペースの1つとしてみました。遊びにきたママ友や、宅配のおじさんなどが、飾ってある作品を褒めてくれるので、子ども達は嬉しそうに作品について説明します。いろいろな人に褒めてもらえるのは、子どもの励みになっているようでした。玄関に飾るのはとてもオススメです。

わが家の場合はスッキリした玄関とはいきませんでしたが、センス良く飾る方法もあるので、参考にしてください!

階段や廊下を子どもの作品展に!

絵を書くのが好きなお子様には、お子様の作品展スペースを作ってあげるのもいいですよ。廊下や階段などに飾ってみてはいかがでしょうか?

廊下に飾っている子供の作品

3階建てのわが家では、2階のリビングに続く階段には何も飾らず、2階から3階にあがる階段を飾るスペースにしています。全部飾るとゴチャゴチャして目が疲れてしまうかもしれないので、スッキリした空間と、自由に飾ることのできる空間に分けることで、続けやすさにつながっています。

また、右側は次女、左側は長女、部屋と部屋の間の壁には三女と、それぞれ飾る場所も分けています。どちらの方が大きいとか、ズルいとか、姉妹(兄弟)のつまらない争いを防げるので、姉妹(兄弟)がいる場合は、最初にテリトリーを決めておくことも重要です。

財布や手帳に入れて持ち歩く

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何かの裏紙やメモ用紙に、絵やお手紙を書いてくれることも多いので、小さなものは財布や手帳に挟んで持ち歩くのもいいですよ。家でふと手帳を開いた時に、自分の書いたものが挟んであると嬉しくなるようすでした。喜んでまた書いてくれるので、増やすことにもなりますが、仕事で疲れたときなど、ふと目に入る可愛らしい絵が元気をくれるかもしれません。

思い出の作品の保管方法

私のように捨てすぎて後悔した一方で、手放せなくて困る方もいらっしゃいます。特に思い出のアイテムは、なかなか捨てることは難しいでしょう。では、思い出の作品の保管方法はどうしたらいいのでしょうか。

必要なのは「子どもか? 親か?」を明確にする

片づけのサポートに入ると、お子様が手放すと言っているものを、お母様がとっておく、ということがよくあります。お子様の作品は、本来はお子様のものです。お子様が手放したいのに、お母様がとっておいて、お子様に「片づけなさい」はちょっと違いますよね。とはいえ、お子様は作り上げたことで満足でも、お母様には思い出深くて手放せないということもあります。そんなときは、お子様のものとしてではなく、お母様の思い出の品として保管するのはいかがですか?

保管している子どもの作品

わが家では、子どもの人数分の箱を用意して、もらった手紙や作品を保管しています。老後の楽しみとして大切にとっておきたいなと思っています。

一定期間の保管が判断しやすさに変わる

お子様自身が思い出深くて手放せないものもありますよね。保育園や幼稚園、小学校では、年度ごとに作品をひとまとめにして持って帰ってきます。わが家でも、保育園を卒業した時にもらった大きな紙のバッグと小学校の6年間毎年持ち帰ってくる作品のバッグが、長女・次女の二人分あります。毎年持ち帰るごとに、本人にどうするか? を聞いていますが、毎年取っておいてほしいとのことで、気づけば14袋……。

本人が納得するまで保管しておくために、クローゼットの上部に大きめのスペースを用意するようになりました。大きなスペースを確保するには少し勇気がいりましたが、今後どうするかの見通しがたたないものの保管のために、毎年やきもきしながら収納場所を作らなくてもよくなったので、気持ちに余裕ができたのです。

処分した子どもの作品

この春から高校生になった長女、今年もどうするかと声をかけたところ、一度も見返すことがなかったからと全部処分することになりました。無理に捨てずに保管していたことで、本人の納得できるタイミングで手放すことができたようです。

まとめ

「子どもの作品をどうするか?」は、ご家庭によっても、お子様の思い入れによっても変わると思います。大切なのは、お子様ご自身が納得した方法であることと、お母様(お父様)にとってストレスになりすぎないことだと思います。

私の最大の失敗は、子どものためにとやっていたことが、実は自分の考え方を押し付け、子どもを傷つけていたことです。ですが、多く見かける光景でもあります。ぜひ、ご家族でどうするかをきちんと話し合い、ご家族に最適な方法を見つけてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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