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2019年01月24日 10:00 更新

自分でシロアリ対策はできる? 駆除業者の予防工事もチェック

気付かないうちに住居に住み着いて、マイホームをボロボロにしてしまうシロアリ。そんなシロアリから我が家を守るため、自分でできるシロアリ対策から、プロの駆除業者による予防工事について紹介。駆除業者を選ぶポイントもお伝えします。

自分でできるシロアリ予防の対策

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湿気に気を付ける

自分でできるシロアリ予防として一番大切なのは、湿気に気を付けることです。シロアリが発生しやすいのは梅雨の時期ですが、梅雨以外の時期でも家の中に湿気の多い場所があると、その場所がシロアリの住処となってしまいます。

例えば、一軒家の場合は換気口周りに物を置かないように気を付けましょう。基礎部分についている換気口は床下の湿気を逃がす場所になっているので、そこに物を置いてしまうと湿気が溜まってしまいます。

湿気が溜まると、廃材や家具がシロアリの大好きなエサに変わってしまいますので、こまめに片付けたり、風がしっかり通るように伸びた雑草を刈ったりすることが大切です。

シロアリの兆候をまめにチェックする

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いくら予防していても、気が付かないうちに繁殖してしまうのがシロアリです。被害を最小限に食い止めるためには、繁殖の兆候がないかをこまめにチェックしていく必要があります。

具体的なチェックポイントは、主に3つ。

羽アリの有無

羽アリが発生していたら、その近辺でシロアリが住み着いている可能性が高いです。

シロアリの羽アリは、年に1度繁殖のために、短期間で一気に飛び立つのが特徴。地域によってばらつきはありますが、だいたい4~6月にかけて発生したら要注意です。

アリ道がある

アリ道とは、シロアリの分泌物や糞尿によってつくられた道。壁や木材に沿って、アリ道が作られていることが多いです。シロアリは、この中を取って水やエサを運んでいます。そのため、そのアリ道が、屋内と通ずる部分に作られていたら、侵入している可能性が高いです。

室内に木くずやフンがおちている

シロアリは木材から出てくるときに、木くずを出します。また、その時に木材を食べたときのフンをすることもあります。

木くずは数ミリ程度、フンは砂のように小さいですが、もしも掃除している時に、木くずやフンが落ちていたらシロアリが侵入していることを疑いましょう。

予防用薬剤を散布する

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土壌や建物の周りに予防用薬剤を散布していくのも、自分で行えるシロアリ予防法のひとつです。正しい方法で行うことが、予防効果を最大限発揮できるポイントになります。

使用する薬剤の持続期間を把握する

シロアリ予防の薬剤には、予防効果の持続期間が定められています。そのため、予防効果を継続させたい場合は、期限が切れる前にもう一度薬剤を使う必要があります。

次回の散布時期を忘れないためにも、作業をした日と次回散布する時期を忘れないようにメモして保管しておきましょう。

また、シロアリ予防の薬剤は、商品によって持続期間が半年~5年程度とかなり差があります。なるべく持続期間が長いものを選ぶ方が負担が少なく、おすすめです。

定期的に点検をする

シロアリ予防の薬剤を散布した後も、定期的に点検をするようにしましょう。

万が一、予防効果が発揮されずにシロアリが繁殖した場合でも、定期的に点検をすることで早期発見でき、すぐに対処することが可能になります。

駆除業者にシロアリの予防対策を依頼

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シロアリの予防は専門業者に依頼することもできます。費用は高くなりますが、プロに依頼することのメリットもたくさんあります。

ここからは、シロアリ駆除業者の費用やお願いすることで得られるメリットなどを解説していきますね。

費用はどれくらい?

専門のシロアリ駆除業者に予防工事をお願いした場合の相場は、1坪あたり3,000円~8,000円です。30坪程度の一戸建て住宅の場合は、約9万円~24万円が目安となります。

業者によってかなり値段に開きがあるので、複数の業者に見積もりをとって納得のいく金額で依頼をするようにしましょう。

予防工事をするメリット

プロのシロアリ駆除業者に工事をお願いすれば、そこから一定期間はシロアリのことを気にせず暮らすことができます。

また、知識を持ったプロが薬剤の使用を見極めて散布するので、シロアリにより効果的にアプローチすることが可能です。

シロアリ駆除業者を選ぶポイント

シロアリ駆除の作業は、依頼主が確認しにくい床下での作業がほとんどです。自分たちで確認しづらい分、きちんとした業者に頼みたいですよね。

どのような点で判断すれば優良なシロアリ駆除業者を選べるのか、そのポイントをご紹介していきたいと思います。

作業内容の説明をしっかりと行ってくれる

きちんとした業者の場合は、作業の流れや説明を丁寧に行ってくれます。「どのようなところにどういった方法で処理をするのか」ということを納得いくまで質問してみることが大切です。

悪徳業者の場合は、作業内容があいまいなことが多く、矛盾する点が出てくることも多いです。

シロアリの生体に詳しい

シロアリの種類はたくさんあり、それぞれのシロアリごとに生体が異なるので、駆除方法も変わってきます。きちんとしたシロアリ駆除業者であれば、シロアリの生体に詳しく答えてくれるでしょう。

すぐに契約を迫らない

きちんとしたシロアリ駆除業者であれば、シロアリのことや駆除方法について質問したうえでじっくりと考える時間をくれます。

それに対して悪徳業者の場合は、契約ほしさのあまり変に煽ってくる場合も。きちんと状況を理解するための時間をもらって、納得して契約ができる業者を選びましょう。

日本しろあり対策協会に加盟している

シロアリ関連の組織として、国土交通大臣の認可のもとに結成されたのが「公益社団法人日本しろあり対策協会」です。50年以上の歴史ある組織で、ここに属していることがひとつの信頼の証ともいえます。

この協会は「しろあり防除施工士」の検定・登録も行っている権威のある団体なので、この協会に加盟している業者は正しい知識がある、と判断してもいいでしょう。

まとめ

なるべく費用をかけずに自分で予防用薬剤を散布してこまめなチェックを行うか、費用をかけてでもプロにお任せして安心を得るか、それぞれのメリット・デメリットがあります。いずれも、シロアリを早期発見して対策を打つことが重要です。まずは、自分の家がシロアリの被害に合っていないか、目視で確認してみてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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