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2019年01月01日 21:00 更新

部屋の乾燥対策は大丈夫? 加湿器以外の方法も知っておこう

のどがイガイガしたり、肌がかさついたりするのは、部屋が乾燥しきっているからかもしれません。今回は、基本の乾燥対策に加えて、加湿器以外の方法についてもお伝えします。ご家庭や職場、旅先などで取り入れてください。

乾燥対策の必要性

Photo by Daniil Silantev on Unsplash

部屋が乾燥するとどうなる?

体調不良

空気が乾燥するとウイルスが持っている水分が少なくなり、空気中を活発に移動するようになります。加えて、私たちののどや鼻の粘膜が乾燥するとウイルスの侵入を防ぐことができず、風邪やインフルエンザなど、さまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。

皮膚からは水分が蒸発することで体内の水分が奪われ、水分補給を怠っていると冬でも脱水症状の危険があるのです。

肌荒れ

女性であれば、空気の乾燥によってファンデーションのノリが悪くなったり、かさつきや粉吹きなどが気になったりするでしょう。肌から水分が蒸発すると、肌の修復に必要な水分も奪われてしまうため、肌荒れが起こりやすくなります。

火災

空気が乾燥した状態とは、空気中の水分が少ないことを意味します。そのため火災が起きやすく、燃え広がる危険性があります。とくに空気が乾燥しやすい冬は、火事に注意しましょう。

快適な湿度って?

部屋の湿度は低すぎても高すぎても健康を損なう可能性があり、適切な湿度をキープすることが大切です。私たちが快適だと感じる湿度の目安は、40~60%とされています。

冬の屋外の湿度は30%ほどで、マスクをせずに出歩くとのどや鼻の粘膜に乾燥を感じます。反対に湿度が60%を超えてしまうと蒸し暑くなり、カビやダニ、結露が発生しやすくなります。

湿度計をこめまにチェックし、快適な湿度を保てるよう工夫しましょう。

加湿器を部屋に置いて乾燥対策

Lazy dummy

加湿器の選び方ポイント

乾燥した空気を加湿するためには、加湿器の使用が基本です。加湿器には、気化式、スチーム式、超音波式、ハイブリット式の4種類があります。

気化式はフィルターに水をしみこませて、空気をあてることによって水分を蒸発させます。他のタイプと比べてすぐに加湿することは難しいですが、自然に近い形で加湿でき、比較的低価格です。消費電力やコストを抑えたい方に向いています。

スチーム式は蒸気によって湿度を上げます。白い蒸気が噴き出し、短時間で加湿することが可能。アロマオイルを使って、香りを楽しめる機種もあります。

超音波式は、超音波で水を振動させ蒸気に変える加湿器です。消費電力が少なく、本体が熱くなることもないので赤ちゃんや小さい子どもがいる家庭におすすめです。

ハイブリット式は、スチームと気化、スチームと超音波など、2つの加湿器のメリットを組み合わせた最新型の加湿器です。低温殺菌や自動停止機能など、便利な機能が搭載された商品も多く、機能面を重視する方にぴったり。

加湿器の正しい使い方

Lazy dummy

加湿効果を上げて長く快適に使うためには、置き場所に気を配り、定期的にお手入れしてください。

部屋全体を満遍なく加湿するには、部屋の中央に加湿器を置きましょう。窓の近くは結露が発生するので避け、床が水浸しにならないよう30cm以上高い場所に設置します。パソコンなどの精密機器は、ちょっとした水分により故障しやすいので加湿器とは離します。

加湿器は水を使用することから、お手入れをサボっていると雑菌やカビなどが繁殖することがあります。タンクの水は毎日取り換え、トレーなどに溜まった水はこまめに捨ててください。

水垢がついてしまったときは、クエン酸や穀物酢などで落とせます。

加湿器がなくてもできる! 部屋の乾燥対策

Photo by Silvia Agrasar on Unsplash

ここからは、加湿器以外でできる乾燥対策についてご紹介します。簡単に取り入れられ、オフィスや旅先のホテルなど、加湿器がないシーンでも役立ちますよ。

洗濯物や濡れタオルを干す

洗濯物や濡れタオルを干すと水分が自然と蒸発し、穏やかに室内を加湿できます。洗濯物を干す際は、部屋干し臭の少ない洗剤や柔軟剤を使い、空気がこもらないよう干す量を少なくしたり、扇風機で風をあてたりしてください。

水の入ったコップを置く

水の入ったコップを置くと、水分が蒸発するのでコップ周辺を加湿できます。広い空間の加湿はできないので、職場やホテルのデスクにおいて活用しましょう。

霧吹きを使う

霧吹きに水を入れ、空中に吹きかけて加湿する方法です。こまめにスプレーすることで乾燥を防ぐことができます。コストがかからず、人がいる場所だけなどピンポイントで加湿したい場合に最適です。

観葉植物を置く

植物には「蒸散」と言って、根から吸い上げた水分を水蒸気として外に出す働きがあります。蒸散が起こると、空気中の水分が増えるので、結果として加湿につながるのです。グリーンは眺めるだけで癒されるので、癒し効果を兼ねて飾ってみてください。

まとめ

空気が乾燥すると風邪やインフルエンザなどのウイルスが活発になり、のどや鼻の粘膜が乾燥して体調不良を起こしやすくなります。加湿器を使って最適な湿度をキープしましょう。また、旅先や職場では、加湿器を使わない部屋の乾燥対策を実践してみてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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