ご飯の非常食「レトルト」と「缶」はどう違う? 選び方のポイント
災害時に役立つ非常食。なかでもエネルギー源として欠かすことができないのがご飯です。非常食のご飯といえば、レトルトタイプと缶タイプとに大きく分けられます。それぞれの特徴や食べ方について解説しながら、非常食の備蓄方法、おすすめの商品などをご紹介します。
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ご飯の非常食にはどんな種類がある?
レトルトご飯の非常食
レトルトタイプの非常食ご飯の特徴は、パッケージがコンパクトで軽量であること。いざというときに持ち運びがしやすく、さらに後始末もしやすいです。
レトルトタイプの非常食ご飯は、湯煎してから食べるもののほか、水やお湯を注いでしばらくおくだけで食べられるアルファ米もあります。賞味期限は3~5年と商品によってさまざまです。
チキンライス、松茸ご飯、ドライカレー、赤飯、山菜おこわ、梅かゆなど、種類もさまざまあります。白米のものもありますが、食べ続けたときにすぐに飽きてしまうので、合わせて味付きご飯系のものもストックしておくとよいでしょう。
すぐに食べられる缶入りご飯
災害時は、湯煎に必要なお湯はもちろん、水さえ手に入りにくい場合も考えられます。ご飯を食べるのに貴重な水を使うのがはばかられるケースもあるはずです。缶入りご飯のメリットは、お湯や水なしで食べられるという点。なかには、缶を開けたらすぐに食べることができるタイプのものもあります。
加熱殺菌してから炊き上げるなど、保存料や添加物を使わずに作られているものもあって、お子様にも安心して食べさせることができるでしょう。また、プルトップ式のものなら、缶切りがなくても開けられて便利。缶入りだけあって、賞味期限も製造日から5年間と十分です。
非常食の備蓄について
ローリングストックを実践しよう
非常食の備蓄方法として、最近注目を集めているのがローリングストックと呼ばれる方法です。ローリングストックとは、毎日の食事に賞味期限が古いレトルト食品や缶詰などの備蓄を少しずつ取り入れ、使った分だけ新しく買い足す方法のこと。備蓄を一定量キープできるだけでなく、常に備蓄を更新するため、気が付いたら賞味期限が切れていたという事態を避けることができます。
ローリングストックする際、以下のような点に注意する必要があります。
・常温で保存できる食品を選ぶ
・レトルト食品や加工食品など、調理せずに食べられるものを選ぶ
・賞味期限が1年ほどあるものを選ぶ
・3日から1週間分の食料を備蓄する
災害時は電気、ガスなどのライフラインが途絶えることが考えられるため、冷蔵保存が必要なもの、調理が必要なものは避けます。ストックしながら消費していくため、1年程度賞味期限があるものが理想的です。救援物資が届くまで、最低でも3日から1週間分の食料を備蓄しておきましょう。
離乳食や介護食もチェック
災害時に食事する必要があるのは健康な大人ばかりではありません。例えば、赤ちゃんがいる場合にはミルクの準備が欠かせません。普段は母乳で育てていても、避難所生活のストレスから、母乳が出なくなる恐れがあるからです。
離乳食完了期前の赤ちゃんには、保存期間が長いレトルトタイプ、もしくは缶タイプのおかゆがあると重宝します。ツナ缶などのおかず、果物の缶詰や野菜ジュースも用意しておくとよいでしょう。また、ベビーフードは賞味期限が長い。ものが多く、非常食としても利用できます。
噛んだり飲み込んだりするのが難しい方には、介護食が必要です。噛む力は衰えているけれど飲み込むことができる方、噛むのは難しくても飲み込む力はある方、それぞれにふさわしい非常食が販売されています。介護食が必要な家族がいる場合は、事前にチェックしておくとよいでしょう。
ご飯の非常食おすすめ3選
尾西食品 アルファ米12種類全部セット
アルファ米は、お湯や水を入れるだけでおいしいご飯を食べることができて便利。白飯のほか、えびピラフ、わかめご飯、赤飯など味のバラエティが豊富です。保存可能期間は5年。
永谷園 フリーズドライご飯 4種(20食)
お湯を入れて3分待つとおいしいご飯ができあがります。国産米を使用していて安心。スプーン付きなので、食器が不要なのもうれしいポイント。水を入れてもOKですし(5分)、そのままスナック感覚で食べることもできます。5年保存が可能です。
尾西の携帯おにぎり 3種類 12袋セット
おにぎりタイプもあります。アルファ米(国産)を使用しており、お湯もしくは水を入れるだけでおいしいおにぎりが食べられます。手を汚さずに作ることができるので衛生的です。鮭、わかめ、五目おこわの3種のセットです。5年保存が可能です。
まとめ
災害を生き抜くうえで欠かせないエネルギー源となるご飯は、ぜひ用意しておきたいもの。種類ごとの特徴や必要な量をよく見極めて、ローリングストックなども取り入れながら、正しく備蓄してください。
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