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2024年08月19日 11:17 更新

小学生の自由研究で7割以上の親が「今後も使う予定がない」と回答。自由研究にAI使用はアリ? ナシ?

DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」はこのほど、「小学生の自由研究」について調査しました。

「夏休みの自由研究」に関するアンケートを実施

小学校の夏休みの自由研究、いったい何をすればいいの?

多くの小学校で夏休みの宿題として出される自由研究。テーマが決まらず、「何をすればいいのかわからない」と悩む家庭も少なくありません。

そこで今回、「塾選」編集部では小学生の子どもがいる保護者を対象に「夏休みの自由研究」に関するアンケートを実施。実際に保護者の方がどのくらい手伝っているのか、手伝っている内容はどんなものなのかを紹介しています。

小学生の自由研究、人気のテーマは「観察」と「工作」

自由研究の“最初の一歩”であるテーマ決め。まずはこのテーマ決めについて、子どもたちが実際に行った内容を学年別に分析しています。

小学校低学年(1年生から3年生)では「観察」や「工作」が人気

小学校低学年(1年生から3年生)では「観察」や「工作」が人気なことがわかります。具体的には1年生と2年生は「観察」、3年生は「工作」が一番人気という結果が出ました。

高学年(4年生から6年生)の自由研究では、「工作」が最も人気

高学年(4年生から6年生)の自由研究では、「工作」が最も人気がありました。高学年は低学年と違って3学年とも人気なテーマが異なっており、4年生は「工作」、5年生は「調べ学習)」、6年生は「観察」がそれぞれ人気でした。

学年ごとに人気のあるテーマに違いがあるのは、子どもたちの興味や能力が年々成長するためです。低学年では身近にある自分が惹かれるものを観察するパターンが多く、手先の器用さや創造力が高まってくると工作に興味を持ち始める様子がうかがえます。

高学年になるとできることも増え、より複雑なテーマに挑戦することも可能に。そのため、低学年の頃とは違う視点での調査や観察に目が向きます。子どもの成長に合わせて自由研究の内容もどんどん変化していくでしょう。

小学生の自由研究、子どもの関心が高いのは「工作やアート」に

小学生の自由研究で人気のテーマは「観察」「工作」ということがわかりました。では、その他に子どもが関心を持ったテーマはどんなものがあるのでしょうか。

小学生の自由研究、子どもの関心が高いのは「工作やアート」

アンケート結果によると、子どもの関心が高い研究テーマは「工作やアート」。続いて「自然・科学」「食・料理」が人気のようです。

これらのテーマは、創造力を刺激し、自分で手を動かして作業する楽しさを味わうことができます。特に工作やアートは自分のアイデアを形にする達成感があるため、人気が高いと考えられます。

小学生の自由研究、7割超の保護者が手伝っている!

小学生の自由研究、71%の保護者が手伝っている!
58%の家庭が親子で一緒にテーマを決めている

自由研究への保護者の関与度についてアンケートを行ったところ、71%の保護者が子どもの自由研究を手伝っていることがわかりました。テーマ決めについても、58%の家庭が親子で一緒にテーマを決めているようです。

過半数の保護者がテーマを決める段階から手伝っている

過半数の保護者がテーマを決める段階から手伝っているという結果が出た通り、「テーマ決め」が最も多いようです。次いで「研究のまとめ」「実際の研究内容」となりました。

保護者からのサポートがあることは子どもにとって心強く、調査内容や制作物の幅も広がりそうです。しかし、保護者の関与が強すぎると自主性が損なわれる可能性もあるため、適度なサポートを意識することが大切です。

テーマ選びを例に上げると、保護者がテーマ選びに関与することのメリットは、子どもだけでは考えつけない新しい視点からテーマを考えられること。一緒に考えることで親子のコミュニケーションが深まることもうれしいポイントでしょう。

しかし、実際に自由研究を学校に提出するのは子どもです。保護者の意見に偏りすぎたテーマだとやる気がそがれてしまったり、親任せになってしまう可能性があります。大切なのは子どもの意見を尊重しつつ、サポート役に徹することです。

小学生の自由研究、4人に3人が「生成AI」の使用に"抵抗感あり"

小学生の自由研究、74%の保護者が「生成AI」の使用に抵抗感あり

最近では、「ChatGPTなどの生成AI」の使用について賛否があります。子どもの自由研究に活かしている保護者がどれくらいいるかを調査したところ、74%の保護者が「使用したことがないし今後も使用しない」と回答しました。

26%の保護者は「使用してみたい」と答えていますが、アンケート結果から、生成AIが気になっている人も少数いるものの、使用には至っていないことがわかりました。

自由研究のすべてをAIまかせにしてしまうのは使い方として良くないかもしれません。しかし、調査や情報集めにAIを活用することで、子どもたちが広い範囲の情報を短時間で収集し、効率的な学びを実現することも可能です。

もちろんAIに頼りすぎると自分で考える力が育たなくなってしまう可能性もあるため、バランスの取れた利用が求められます。子どもが主体的に考え、必要な場面でAIをサポートツールとして活用することで、より深い学びが期待できます。

小学生の自由研究、大多数の保護者が「やって良かった」と回答

小学生の自由研究、95%の保護者が「やって良かった」

親が関与し、時にはリードしながら進めていく必要もある自由研究。しかし、調査結果から95%の保護者が「自由研究をやって良かった」と回答していることがわかりました。

自由研究を通じて子どもが自分で考え、作り上げる経験をできたこと、親子のコミュニケーションが深まったことから、大変ではあるものの「やって良かった」と感じている保護者が多いようです。子どもが新しい知識を得たり、興味を持った分野について深く学ぶことができたことも、保護者の満足度を上げた理由の一つと考えられます。

自由研究を通じて、子どもたちは知的好奇心を刺激されたり、自分自身で答えを見つけ出すプロセスを味わうことができます。これにより探究心や問題解決能力が育まれ、学ぶ楽しさを感じる子どももいるでしょう。

また、親子で一緒に取り組むことで、コミュニケーションが円滑になり、親子の絆が深まるきっかけも期待できます。

調査概要

調査対象:昨年時点で小学生の子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2024年5月
調査機関:自社調査
調査方法:ネットによる任意回答
調査レポート名:夏休みの「自由研究」に関する調査
塾選:https://bestjuku.com/


DeltaX
https://delta-x.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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