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2024年03月04日 11:12 更新

子育て世代に聞いた!家賃は収入の何割にしている? 今の家賃が「ちょうどよい」人は約半数

家賃の目安として「月収の3割」などとよく言われます。実際、借りる際にこの数字を意識する人は多いのでしょうか? そこで今回は、賃貸住宅に住んでいる子育て世代を対象にアンケートを実施しました。子どもの成長と共に必要な住環境は変わります。住み替えを意識したとき、家賃問題をどうするか? 考えるヒントをお伝えします。

現在の家賃に関して当てはまるものをお答えください。

現在の家賃に関して当てはまるものをお答えください。

まずは、現在の家賃に関しての満足度を調査した結果をご覧ください。「妥当・ちょうどよい」と感じている人が約48%と半数近くを占めています。次に多いのは、「やや高いが許容範囲」の約34%、そして「安いと思う」人が約12%です。

家賃に関する評価基準は、主に2つあると考えられます。ひとつは「現在の住環境の対価として妥当かどうか」という基準です。たとえば、日当たりもよく、使い勝手のよい間取り、駅近で近所に子どもを遊ばせる公園があり、住民も親切で最高の立地なので〇万円払っていても安い、と感じる人もいるでしょう。逆に、同じように〇万円払っていても満足できない住環境であれば、高いと感じるかもしれません。

もうひとつの基準は「収入に対する割合として妥当かどうか」という基準です。素晴らしい住環境の家が同レベルの他物件より安い家賃だったとしても、収入のほとんどを占める金額では、生活できません。家賃を払ったうえで、日々の生活にゆとりがあり、貯蓄も可能であれば、妥当と感じるでしょう。

家賃が高いため、住み替えを検討している人は約6%です。「住宅の購入」を考えている人も含まれています。現在の家賃に関する評価は、夫婦の間でも異なることがあるでしょう。もし、住み替えを検討するなら、その前に一度パートナーとすり合わせをするのがいいですね。

賃貸を選ぶときに、月収に対する家賃の割合をどの程度意識しましたか。

賃貸を選ぶときに、月収に対する家賃の割合をどの程度意識しましたか。

家賃の目安として「月収の3割」という言葉をよく聞きます。この「3割」という数字に明確な根拠はありませんが、賃貸物件によっては家賃以外に管理費など住環境に関連した費用も必要になります。余裕を持って暮らすためには、家賃は手取り収入の3割を上限に、2~3割に抑えるのが理想です。

では、実際に賃貸を選ぶ際に月収に対する割合を「考えて選んだ」という人はどのくらいでしょうか? 今回のアンケートでは約32%と、それほど多くはありませんでした。多数派となったのは「意識はしたが、具体的に何%かまでは考えなかった」という人で約51%。また、「特に意識しなかった」人は約17%という結果でした。

現在の家賃は手取り収入の何パーセントですか?

現在の家賃は手取り収入の何パーセントですか?

では、実際の家賃は、手取り収入に対して何パーセントを占めているのでしょうか。もっとも多かったのは「20~25%未満」で約34%、次に多いのは「25~30%未満」で約31%、「30%以上」の人は約11%と低い数値でした。

前項で具体的な数字を意識していなかった人が約半数いたにも関わらず、2~3割という理想的な割合の人が6割以上を占めるという結果に。多くの人が理想的な家賃割合の範囲で生活していることがわかりました。

家賃に充てられるお金を計算するためには、税金や社会保険料を差し引いた手取り収入を基準にします。手取り収入のなかで、食費や通信費、光熱費など生活に欠かせないお金を引いた残りが家賃に充てられる上限です。ただし、すべてを家賃にしてしまうと娯楽費なども確保できませんし、将来に向けた貯蓄ができません。それぞれの費目を節約しながら、家賃の割合を決めるのがよいでしょう。もし住んでいる地域の家賃相場が高く、どうしても3割を超える場合は、ボーナスを含めた手取り年収の3割を上限目安と考えてください。

まとめ

固定費となる家賃は家計の支出の中でも大きな割合を占めるものの一つ。住居は容易に変えられるものでもないので、賃貸住宅を選ぶうえでも家賃は軽視できない条件となります。家賃の理想は手取り収入の2~3割ですが、特に意識しなくても、結果的に理想の割合で借りている人が多いようです。とはいえ、借りる前に家計の状況を洗い出し、無理なく生活ができ、かつ、将来に向けた貯蓄も可能かどうかを考えることが大切。これまで意識したことがなかったという人は、この機会にまず、現在の家賃の割合はどうなっているか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2023年12月23日~27日
調査人数:207人(賃貸住宅に住んでいる20代~40代までのパパ・ママ)

(マイナビ子育て編集部)

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