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2024年01月13日 11:31 更新

#古坂大魔王のモヤズバッ! Vol.26 保育園の送迎を絶対にしない夫。朝の送りだけでも代わってほしい

お笑い芸人や音楽プロデュース、テレビ番組のMCなど、多忙な毎日を送りながら、2児のパパとして育児に奮闘する様子をSNSで積極的に発信している古坂大魔王さん。同じように育児や夫婦関係のことで悩んでいるパパ・ママのお悩みに、ズバッと切り込みます。

古坂大魔王,古坂大魔王のモヤズバッ!

今回のお悩み

Lazy dummy

フル稼働母さん さん(45歳/小売店/販売・サービス系)

主人が保育園の送迎をしてくれません。特に朝、主人は保育園経由で出勤できるのに、どれだけお願いしても断ります。送り届けてもいいけど、私もついてこいと言いました。私は早朝に起き、自分のことはそっちのけで、主人と子どもの朝食と弁当を作り、会社と逆方向の保育園に子どもを預けて出勤しています。朝の送りだけでも代わってほしいです。古坂さんの知恵をお貸しください。

古坂さんの回答

最初の1週間だけついていく

この相談は、読者のみなさんに「え! 今時こんなパパがいるんだ!」と反面教師にしてほしくて選びました。保育園に子どもを送り届けるというのは、育児のさまざまなタスクの中でも初歩の初歩の一番ラクなところです。

ママは朝イチから朝食やお弁当を作ったりと、もっといろいろ大変なことをしてるのに、頼まれても保育園へ送らないのは信じられないなと思いました。フル稼働母さんさん、本当にフルに稼働されていて、毎日お疲れ様です。

もしかしたら旦那さんは「俺はそんなことをする人間じゃない」「育児なんて女がやること」というような偏見をお持ちなんでしょうか。もしくは、そんな短時間さえ子どもと二人っきりになるのが耐えられないほど普段から育児をしておらず、自信がないのでしょうか。

古坂大魔王,古坂大魔王のモヤズバッ!

保育園まで「ついて来いと言われます」とありますが、そのぶんの時間を家事や身支度などに使いたくて分担を依頼しているのだから、ひとりで送ってくれないと意味がないですよね。よくわかります。

ただ、旦那さんは今まで送迎できていないわけです。そして保育園に送り届けた時って、いろいろやるべきことがありますよね。ロッカーに着替えを入れる、連絡帳を提出する、タオルをフックにかける、月曜日ならお布団にシーツをかけるなどなど……。

入園したてのころは、誰でも結構テンパって「あれ? これどこだっけ?」などと迷いがちです。僕も慣れるまでは迷いました。だから、最初の1週間だけついて行って教えてあげるのはどうでしょうか。本当に面倒ですが、現状打破にはつながるのかなと思います。

うちは夫婦一緒に送っています

こんな提案をするのも、じつは我が家は保育園への送りを、基本的に夫婦2人でやっているからです。理由は、子どもが2人いて準備が大変だから。毎日、2人に朝食を食べさせ、着替えをさせて……家を出るまでだけでも一苦労です。

それから僕と妻で2台の自転車に子どもをひとりずつ乗せ、保育園へと出発します。パパとママのどっちの自転車の後ろに乗るか話したり、季節ごとの風景を楽しんだり、信号待ちでワイワイ会話したり、これが結構楽しいんですよ。

保育園に着いたら、僕と妻で二手に分かれて準備を済ませます。大人ひとりで子ども2人分の準備をするのと違ってかなりラクですし、そのぶん先生とお話したりとコミュニケーションもとれるし、とてもスムーズなんです。

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さらに仕事まで少しでも時間があれば、帰り道にあるカフェで妻とコーヒーを飲んだりすることも。ちょっとしたデートです。妻との時間が取れて楽しいし、子どもに関しての情報共有もできるし、言うことなし!

うちではもうひとつ工夫していることがあります。それは朝は無理をしないこと。朝食は決まったメニューをサッと出すだけ。服は前夜のうちに子どもと一緒に決めて並べておきます。これだけで時短になるからです。がんばりすぎないことも大事だと思いますよ。

きっちり怒ることも大切

最後に、僕は旦那さんに怒ることも大切だと思います。怒るってダメなことだと思われがちですが、そんなことはありません。怒るべきときは、怒ったほうがいい。共働きなのに、妻が大変だと言っているのに、2人の子どもなのに対応しないのは本当にダメなことです。

育児をママに丸投げしているパパは、「これくらい妻がやってくれたらいいだろう」「俺も意外と手伝ってるし」と妻の大変さも、自分があまり負担していないこともわかっていないケースがほとんど。自分でやってみたら、大変でびっくりすると思います。

それは僕も同じでした。とても我慢強くてがんばり屋さんの妻に「もう無理」とはっきり言われて初めて、自分が妻の大変さをわかっていなかったこと、自分が思うほど育児をしてなかったことに気づいたんです。実際にやってみたら、本当に大変で驚きました。

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しかも、これは旦那さんのためでもあります。投稿時に回答してもらったデータを見ると、お子さんはもう6歳のようです。たくさん手をつないだり、抱っこしたり、スキンシップをとったりできるのは、今のうち。お子さんが幼いうちから、子育ての素晴らしさを知ってほしい。今後の親子関係もよくなります。

そして何度も繰り返し言っていることですがしっかり育児をすると、男女ともに視野が広がるし、仕事の段取りも上手くなります。ぜひ旦那さんには積極的に育児するようすすめてあげてください! この記事を見せてもらってもいいと思います。

今回の結論!

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古坂大魔王さんプロフィール

1973年7月17日生まれ。青森県出身。1992年にお笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。現在は、芸人、音楽プロデューサーのほか、文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使を務めるなど、マルチな才能を活かして活躍中。2児の父。NHK Eテレ『すくすく子育て』をはじめ、多数のバラエティ・情報番組に出演中。プロデュースするピコ太郎の公式YouTubeチャンネル内に幼児向けコンテンツ「ピコスタキッズ」を開設した。

ピコ太郎のYouTubeチャンネル『-PIKOTARO OFFICIAL CHANNEL-"PIKO ST KIDS"』
Twitter @kosaka_daimaou

(取材・文:大西まお、撮影:天田輔[インタビュー]、佐藤登志雄[タイトル・結論]、編集:マイナビ子育て編集部)

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