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2024年01月10日 06:25 更新

結婚や子育てに関する意識、Z世代・ミレニアル世代・X世代以上でどう違う?2,000人に聞いた結果は

時代によって価値観も変わるなか、世代間で考え方が異なる場合は色々とあるでしょう。とくに多様性が重視される現在、結婚や子育てに対する価値観もその影響の下にあるといえます。親と子で考え方が合わないこともあるかもしれません。今回は、Z世代、ミレニアル世代、X世代以上という3世代それぞれの意識がわかるデータをご紹介します。

電通が発表した「仕事・結婚・子育てに関する意識調査2023」では、Z世代(15~26歳)、ミレニアル世代(27~42歳)、X世代以上(43~64歳以上)の3世代(※)における意識の違いを見ることができます。その結果はどのようなものだったのでしょうか? 本記事ではとくに、
✅結婚や子どもをもつことは個人の自由か
✅結婚したら子どもをもつべきか
✅子どもができたら結婚すべきか
✅職場に育休・産休制度の充実を求めるか
という点に関する人々の意識に着目し、その結果をご紹介します。

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(※)調査(2023年発表時点)では、米国ピュー・リサーチ・センターの定義に順次、15~26歳をZ世代、27~42歳をミレニアル世代、43~64歳をX世代以上と定義。

結婚するかしないか、子どもをもつかどうかは個人の自由?

まず、「結婚するかしないかは個人の自由だ」という考え方に対する意識を聞いた結果は、「そう思う」または「ややそう思う」と回答した人が全体で73.9%と多数でした。これは各世代ごとでみても、大きな差はありません。

しかしながら、「そう思う」に絞ってみると、X世代以上では36.4%なのに対し、ミレニアル世代が49.4%、Z世代が46.1%。X世代以上とそれより若い世代で違いが見られます。

「子どもをもつかどうかは個人の自由だ」という考え方に対する意識でも、同様の結果があらわれました。「そう思う」「ややそう思う」と回答した方の合計値は全体で69.8%。また、各世代間で大きな差は見られません。

しかし、「そう思う」に絞ってみると、X世代以上では33.7%なのに対し、ミレニアル世代が43.9%、Z世代が42.0%となっており、やはりX世代とそれより若い世代で約10ポイントの違いがありました。

結婚したら、子どもをもつほうがよい?

多様性への関心が高まるなか、結婚のあり方に対する認識も、従来とは変わってきています。そこで次に、「結婚したならば、子どもをもつほうがよい」という考え方をどう思うかを尋ねた結果を見てみましょう。

「そう思う」または「ややそう思う」と答えた人は全体で34.8%でした。世代別では、Z世代で27.1%、ミレニアル世代で31.2%、X世代以上で39.3%と、世代が高くなるほど増えています。

その反対に、「あまりそう思わない」または「そう思わない」という人がZ世代で33.1%と、他の世代よりも多くなっているのも目立ちます。X世代以上の13.1%と比べると20ポイントの違いに。

また、どの世代も「どちらとも言えない」と答えた人が最多であるのも一つの特徴でしょう。

子どもができたなら、結婚したほうがよい?

では、反対に「子どもができたならば、結婚したほうがよい」という考え方に対しては、どうなるでしょうか?

こちらは全体で半数以上の50.7%が「そう思う」または「ややそう思う」と回答しました。「あまりそう思わない」または「そう思わない」という人は10.9%と少ない結果に。

ただし、やはり若い世代ほど「あまりそう思わない」や「そう思わない」という人が増える傾向にあり、ミレニアルで世代では12.5%、Z世代では17.7%に及ぶこともわかりました。

育休・産休の制度がしっかりした職場で働きたい?

かつては「専業主婦」が多かった時代もありましたが、夫婦二人で家計を支える共働き世帯の比率が約7割[*1]に及ぶ現在。働きながら子育てするのが当たり前となっています。育休や産休の制度が充実している職場を望む人は多いでしょう。

今回の調査でも、「育休や産休の制度がしっかりしている職場で働きたい」という質問に対して、「そう思う」「ややそう思う」と回答した方の合計値は全体で53.5%と、半数を超えています。なかでもZ世代は64.4%と、平均よりも10ポイント以上、高い数字となりました。

まとめ

今回は、結婚や子育てに関する意識を世代別にみた調査結果をご紹介しました。やはり若い世代と中高年世代では、多少の意識の違いが生まれるようです。なかでもX世代とZ世代はちょうど親世代と子ども世代と言えます。結婚や子育てに関して、場合によっては親子での価値観の違いが各家庭で生じることもあるでしょう。そのときはお互いの考え方や立場を尊重して、歩み寄っていきたいですね。

(マイナビ子育て編集部)

<調査概要>

■仕事・結婚・子育てに関する意識調査2023/株式会社電通
対象エリア:日本全国
対象者条件:15~64歳(性別回答選択肢「男性」「女性」「その他・答えたくない」)
サンプル数:2,000人
調査手法:インターネット調査
調査機関:2023年6月23日~6月26日

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