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2023年10月26日 11:16 更新

男性育休「3つのポイント」とは? 管理職層も積極参加 パナソニック コネクトが「みんなの育休研修」実施

10月20日、パナソニック コネクトでは、企業向け両親学級「みんなの育休研修」を実施しました。その模様をレポートします!

なぜ男性育休が必要なのか

2022年4月より、江崎グリコとユニ・チャームが協働で実施している企業向け両親学級「みんなの育休研修」。今年4月までに36企業、774名が受講しています。

パナソニック コネクトでは男性社員の育休取得や育児参加を積極的に後押ししており、2022年度の男性育休取得率は89.6%、平均取得日数は26.2日だといいます。今回実施された「みんなの育休研修」も、女性以上に男性参加者の方が多く、オンラインでも20名以上が聴講しました。

このセミナーの到達目標は大きく3つあります。

①良好な夫婦関係を築き、協力して子育てができる。
②正しい情報に基づいて、子育てに必要な知識を習得する。
③育児を通じて、仕事以外の地域や家庭の価値を理解する。


まずは、「なぜ男性育休が必要なのか」「親になる心構えについて」といったテーマを動画で理解していきます。

子どもが生まれるとなったら、女性は出産のため仕事を休まざるを得ませんが、男性にも育休は必要です。それによってパートナーの負担を軽くすることはもちろんですが、赤ちゃんと向き合うことは親子の愛着形成を強め、その先の親子関係に長く影響するからです。

育休は「休暇」ではなく、家庭での大きな仕事のための休業。
また、子育てでは職場復帰後に役立つ様々なスキルーーコミュニケーションスキル、マネジメントスキル、リスクヘッジ力、広い視野、調整力、進行管理力なども身に付きます。

動画では、仕事中心の生活から家族中心の生活へのシフト期間、そしてキャリアプランやライフプランを見直す時間にすることも勧められました。

育休を取得した江崎グリコの男性社員の体験談や、「赤ちゃんとの新生活は不安。一緒にいてくれるだけでも心強くうれしい」「育休を経てお互いの思いやりが深まった。二人で育児することが当たり前になった」といったパートナーの声も紹介されました。

続いて、江崎グリコのチーフアドバイザーで管理栄養士の山森奈美さんが登壇し、基本の育児(授乳ケア、排泄ケア、睡眠ケア)について実習していきます。

新生児の1日の授乳回数の目安は8~12回で、およそ2~3時間おきに授乳が必要です。1日のリズムができてないので、夜中の授乳もあります。
すべて母乳だとお母さんだけがやらなければなりませんが、ミルクを併用すればパパだって赤ちゃんに授乳することができますよね。

山森さんは実際にミルクを作ってみせながら、「哺乳瓶を洗って消毒するまでが授乳ですよ」と、非常に大事ながら見落としがちなことも伝えていました。

さらに会場では1人1本ずつ液体ミルクが配られ、哺乳瓶へのうつしかえを想定した練習をしたり、実際に飲んで味を確かめたりも!

また、2リットルの水が入ったペットボトルを赤ちゃんに見立てて、おむつ替えの練習も。実際の赤ちゃんはもっと重いですし、動きますし、繊細でもありますが、ペットボトルのずっしりした重みに「こんなに重たいのか」と感じたのではないでしょうか。

ところで、「みんなの育休研修」は、プレママ・プレパパのためだけの研修ではありません。
「みんなの」研修なのです。

子育てしやすい社会というのは、すでに育児期間を終えた人、あまり子育てに関われなかった人、育児の予定がない人も含め、全体で理解を深め、情報を共有していくことが大切です。
それは会社という組織においても同じ。
今回の研修では、若い男性・女性社員だけでなく、マネジメント層も参加し、積極的に理解を深めていこうという意識が強く感じられました。

パナソニック コネクトのCEO 樋口泰行氏も聴講者の1人として参加し、液体ミルクを飲み干していました。

(パナソニック コネクト CEO 樋口泰行氏)

研修終了後、山森さんに話を伺うと、「1年前よりも確実に参加者が増えています。管理職の方たちも参加してくださっていて、周りがきちんと育休を認めてやっていこうという姿勢が素晴らしい」と話していました。

仕事を休む価値があるものなんだ

研修に参加した男性社員・村田さん(32)は、昨年結婚。
「将来を考えたときに、子育てはどういうものなのかな? と知りたくて」参加したといいます。

おむつを触るのも、液体ミルクも初めて。

(村田さん)

「ミルクをあげるタイミングがすごく多いことにビックリしました。液体ミルクは飲んでみたら意外と美味しくて全部飲み干しちゃいましたね。濃厚で牛乳に近いけれど、牛乳よりも後味がスッキリしていて甘さもありました」
「これまで、育休を取る意味をあまりしっかり理解していませんでしたが、仕事を休んでも取る価値があるものなんだなとわかりました。すでに周囲には育休取得して復帰している同僚もいますし、自分もそのときが来たら是非取りたい。帰ったら妻にも今日の話をしてみようと思います」

育休を経験していない世代にも知ってほしい

研修の運営を主導したのは、パナソニック コネクト人事総務本部の佐藤さんと大鉢さん。佐藤さんは4歳と1歳のお子さんのママで、液体ミルクは災害備蓄用でずっと備えていたといいます。

「今回、会場に来て参加していただいた方たちはおむつやミルクを触れましたけど、いざ子育てが始まってからでないとそういうものに触れる機会はないので、すごくいい機会になったのではないかと思いました。
これから育児をするかもしれない若い世代だけでなく、育休を経験していない世代にも知っていただいて、みんなで子育てを後押ししていけたら。
そうすることで、育児だけでなく介護やそのほかの理由で休む人の働きやすさにもつながるのかなと思います」(佐藤さん)

(左:大鉢さん、右:佐藤さん)

(取材・文=マイナビ子育て編集部 撮影=尾藤能暢)

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