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2023年09月21日 06:51 更新

【土屋アンナさんインタビュー】ランウェイで長男澄海さんと親子共演!「子どもたちが家庭を持つとき、自分のジュエリーを譲りたい」

9月2日にさいたまスーパーアリーナで開催された「第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER」で、圧巻のランウェイを見せた土屋アンナさんにインタビュー。長男の澄海さんと6年ぶりに親子共演を果たした感想や、今回のショーで身に付けたジュエリーのこと、そしてパワーの源について聞きました。

ジュエリーはお守り「つけた瞬間、自分に馴染むかどうか」が決め手

ーー澄海さんとペアでランウェイを歩いて、いかがでしたか?

土屋アンナさん(以下、土屋) 6年前に小さかった澄海と一緒に歩いた思い出があって、そのときの澄海とある意味なにも変わっていなくてよかったなと思いました。緊張もしないし、私に流されずに自分の軸を持って歩いていることが、隣で歩いていて伝わったんです。「ああ、やっぱり澄海だな。大きくなったけど、澄海なんだな」と思って。
 こういうステージで、ファッションの仕事が一緒にできることは、本当にうれしいですね。彼の父親のDNAが入っていることを実感するし、クラシックバレエをやっていることもあり、これから彼が人前に立ち人を喜ばせることができる仕事についてくれたいいな、と思います。

「〜宝⽯のまち甲府〜KOFU JEWELRY LOVE PROJECT STAGE」で、息子の澄海さんと一緒にランウェイを歩いた土屋アンナさん ©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2023 AUTUMN/WINTER
「〜宝⽯のまち甲府〜KOFU JEWELRY LOVE PROJECT STAGE」で、息子の澄海さんと一緒にランウェイを歩いた土屋アンナさん
©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2023 AUTUMN/WINTER

ーー歩く前は、土屋さんから澄海さんへ、なにかアドバイスをしましたか?

土屋 しました。「ファッションショーなんだから周りの人に手を振ることは一切せずに、私のスピードについてきて、トップでジュエリーを見せて。私が肩を『トン』としたら戻るよ」と。

ーートン、やっていました! プロフェッショナルでとてもかっこよかったです。

土屋 あれ、映ってたんだ!

ーー今回は「~宝石のまち甲府~ KOFU JEWELRY LOVE PROJECT STAGE」で、甲府ジュエリーを纏っています。土屋さんと澄海さんは、「親から子へ受け継ぐ“ヘリテージジュエリー”」がテーマでした。

土屋 そう。ピアスとネックレスと指輪を身に付けさせていただきました。

~宝石のまち甲府~ KOFU JEWELRY LOVE PROJECT STAGE ©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2023 AUTUMN/WINTER
~宝石のまち甲府~ KOFU JEWELRY LOVE PROJECT STAGE
©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2023 AUTUMN/WINTER

ーー今回身に付けたジュエリーのなかで、土屋さんがもっともパワーを感じたのはどのジュエリーですか?

土屋 紫水晶の指輪かな。この子、すっごくキレイ。見た瞬間は大きくて印象的だなと思ったけど、つけた瞬間にすんなりと指にフィットしたの、すごくキレイに馴染んだ。ジュエリーって本来、そういうものだと思うんですよね。“つけている感”がないというか。肌に触れたときに気持ちよさや心地よさを感じるものが、自分にとっていいジュエリーだと思います。私は今回のジュエリー、どれもすごく好きでしたね。

ーーステージでは、お母さまからジュエリーを受け継いだという話をしていましたね。

土屋 そうですね。祖母から母に受け継いだものもあるし。澄海のパパがジュエリーをデザインをしていたので、澄海はパパから譲られたものをつけてる。きっといつか、私がつけているものも欲しがると思う。

ーーどんなタイミングで譲るのでしょう。

土屋 自分の手から離れていく瞬間……ひとつの家庭を持ったときじゃないかな? 「次はそっち(の家庭)を守りなさい」というときが来たら、じゃないですかね。ジュエリーにはお守りとしてのパワーも秘められているから。

私は特に、どこで、誰が作ったのか、ジュエリーにまつわるエピソードを大事にしていて。ジュエリーって気持ちが全部入っちゃうから。だから、悪いことをして手に入れたものは、ジュエリー自体が悲しいと思うし、愛に溢れたジェエリーは、力になるんじゃないのかな。

家族にも友だちにも。人に頼ることを大切に

ーー現在、18歳、13歳、6歳、4歳のお子さまを育てています。大変だと思うことはありますか?

土屋 あまり思わないかな。ただ、いつも元気にずっと「ママ! ママ!」と言っていることに対して、時間を割いてあげられないときは、自分の中で引っかかる。本当は家事の手を止めてそっちにいかなきゃいけないんだけど、やることが多すぎるから。「ちょっと待ってね」が口ぐせになっちゃってるの。
ムリなんですよね、ママはやることが多いから。だから、たまにどこかに行ったとき、ゆっくりする時間を作ってカバーしています。もうね、引っかかっていてもしょうがないから、気にしないようにしています。

ーー気になってしまうと、ストレスになってしまいますもんね。

土屋 そうそう。あとは、自然の中でもっと遊ぶ時間を作ってあげたいな、と思うくらいかな?

ーーとても多忙な中、自分の時間はどうやって作っていますか?

土屋 うちはもうお兄ちゃんが大きいからさ、「ちょっと下の子たち見ててよ。その間、腹筋させてよ」みたいな(笑)。うちは“人からのヘルプ”をすごく大事にしているんです。血が繋がっていなくても、友だちも家族だと思っているから、気兼ねなくお願いしています。子どもの友だちがうちに遊びに来たとき「ちょっとお兄ちゃんたち、バイトしない? この子たち見てて!」とか。いい意味で人を使っています。

--逆に、土屋さんが友だちをヘルプすることもあったり。

土屋 そう。物々交換みたいなね。「みんなで育てる」っていう昔の子育てみたいな感じです。

パワフルでいることの秘訣は「苦労すること!」。その真意とは

ーー土屋さんのパワフルさに憧れます。パワフルでいる秘訣を教えてください。

土屋 うーん、苦労すること! やっぱり大変なことを知っていると、明るくなれるから。いっぱい傷ついていっぱい泣いたぶん、いっぱい笑ってやろうって。底力で生きるからさ、逃げずに。いいことだけが人生だと思わないで、悪いことがあるからこそ、いい人生にしよう、って。

ーーとても深く、身に染みる言葉です。

土屋 「絶対に負けない!」っていう気持ちですね。そう自分に言い聞かせてますもん。それで夜にビールを飲むの。「負けないぞー!」って思いながら。

ーーとてもいいお言葉をありがとうございます! そんな土屋さんの、子育てのモットーを教えてください。

土屋 子どもは子どもらしくいさせてあげる、ということかな。怒ろうと思えばなんでも怒れるけどさ、子どもは元気だし声は大きいし泣くし、いろいろやりたいし。それをなるべく自由にやらせてあげたいですよね。周りの人の目を気にして萎縮せずにいたいです。電車の中でも「うるさいなぁ」という顔をする人がいるけど、大人たちが受け入れてあげようよ、と思います。子どもは元気が一番!

ーー最後に、育児中のママ・パパにメッセージをください。

土屋 考えてもしょうがないときはあるから、あまりがんばりすぎず、「なるようになるさ」の精神で、ひたすら愛情を与えてほしいなと思います。子どもを生かすことが、親の役目だと思うので。

ーーありがとうございました!

土屋アンナさん/モデル、女優

1984年3月11日生まれ、東京都出身。1998年にモデルデビューをすると、際立った存在感でカリスマ的人気を獲得。2004年、映画『下妻物語』に出演し、『第28回 日本アカデミー賞』新人賞、助演女優賞、『第48回 ブルーリボン賞』最優秀新人賞などを受賞。歌手活動も行う。4人の子どもの母親としての顔も持つ。

(取材・文:有山千春 撮影:マイナビ子育て編集部)

★第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER★
ショー&ステージレポート公開中! https://tgc.girlswalker.com/23aw/

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