
お片付けのプロが教える!「収納+ちょい足し」で子どもが自分でやってくれる仕組みづくり
子どもには片づけの習慣を身につけて欲しい。そんな願いをお持ちの方は多いのではないでしょうか。小さな子どもに「片づけて!」と怒らなくても、片づけが習慣化しやすくなる「収納のちょい足し」アイデアについて、ご紹介いたします。
こんにちは。4人の子どもと暮らすライフオーガナイザー®︎の中矢くみこです。
子どもと日々過ごしていると、片づけよりも遊びに意識が向いてしまうことがほとんど。子どもらしいところではあるのですが、それでも「片づけられるようになってほしい」と思ってしまう親心も持ってしまいます。
そこで今回は、保育園、幼稚園に通う子どもが片づけを習慣化しやすくなるためにできる「収納のちょい技」についてご紹介します。

保育園・幼稚園の習慣を利用しよう!
子どもが多くの時間を過ごす保育園や幼稚園。年少のころからは、自分のものを自分で管理をしていくことも増えていきますよね。自然と増えていく「園で習慣化した行動」。これを利用しない手はない!
とはいえ、収納環境をそのまま取り入れるのは、大掛かりでハードルも高め。そこで、下の3つの「ちょい足し」してみてはいかがでしょう。
1. マイマークを貼ってみる
2. マスキングテープで色分けしてみる
3. 収納の余白を大きめにとってみる
この3つの事例をご紹介していきます。
(1)【保育園と一緒!】マイマークを取り入れる
多くの園では、子どもひとりひとりにマークが決められていますよね。我が家でもいくつかの園でお世話になりましたが、どの保育園でも共通したマークがありました。

園では、ロッカーやタオル掛け、下駄箱など、子どものものを置く場所には必ずマイマークが貼られていて、定位置が決まっています。文字が読めなくても、自分のマークがわかるようになってくると「自分の場所」だとわかってきます。
そんなマイマークを自宅でも応用。子どもと「ここに戻す」と決めた場所にマークを貼ります。たとえば、保育園バッグ、アウター、帽子などのフックの近くや、引き出しやカゴなど。

定位置がわかりやすくなるうえに「自分の場所」という意識が強まると、その場所に戻す習慣化にひと役買ってくれます。
未就園児や小学生低学年のお子様にもオススメです。
(2)【ここが自分の場所!】色でスペースを区切る
「自分の場所!」がわかりやすくなることで、片づけの習慣化がしやすくなることがあります。そこで、マイマークだとわかりにくい場所には、マイカラーを決めるのもひとつの手。
たとえば、下駄箱。「下駄箱の中で自分の場所はどこ?」簡単なことのようですが、たくさんの靴が置かれた場所の中で「どこに置くか?」と考えることは、ちょっとしたひと手間になります。マスキングテープなどで色をつけておくと、感覚的に自分の場所がわかるので、戻しやすくなるのです。

マスキングテープ以外にも、カラーシートやトレーを敷いて、それぞれ色を変えるなどでもOK。どの棚に置きたいか? を子どもと一緒に決めることで、さらに習慣化しやすくなりますよ。
(3)【さっと戻しやすい!】余白を広くする
小さな子どもの手先は、大人のようには動きません。子どもの手先は、大人が軍手を2枚重ねて着けた状態に近いといわれているほど。実際に、軍手を着けて片づけてみると、想像以上にじれったいと感じます。そこで最後の「収納のちょい足し」は、余白を作ること。
たとえばフックを使うときは、少し大きめのものを選んでみる。

大きめのフックなら、バッグや帽子、アウターも1ヶ所にかけることができて、片づけも楽ちん。
カゴやケースに放り込むだけの収納も、まわりに余白があるとポンっと簡単に戻しやすいですね。

登園グッズ以外にも、おもちゃや洋服などの収納もポンと放り込める余白があることで、面倒くささが半減。棚の間隔を広くしてみたり、カゴの高さを少し低くするだけで、余白を作ることができますよ。
まとめ

習慣化するためには、大人でも1〜3ヶ月必要だといわれています。なかなか難しい習慣化も、園で身につけた習慣を取り入れれば、比較的スムーズに習慣にできるかもしれません。
「収納のちょい足し」が、習慣化に繋げられる環境づくりのヒントになるとうれしいです。