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2018年10月22日 09:51 更新

二人目出産!学資保険に加入する前に確認しておきたいことは?

初めての子供が生まれた場合、学資保険に加入された方も多いのではないでしょうか。しかし二人目の時には加入を見送る家庭も少なくありません。学資保険はある程度長期に渡って保険料を払い続ける必要があるため、二人分の保険料を支払っていけるのか不安というがありますよね。今回は二人目の学資保険の必要性について紹介します。

統計からみる学資保険の加入率

Lazy dummy

まず、どのくらいの家庭が学資保険を利用しているのか、年収の目安などを統計からみていきたいと思います。一般社団法人中央調査社のデータでは「世帯収入別のこども保険への加入率」として、世帯年収600万円以上850万円未満の人がもっとも加入率が高く、61.8%の人が学資保険に加入しているという結果が出ています。次いで世帯年収350万円以上600万円未満の世帯でも57.9%の人が学資保険に加入していました。つまりある程度家計に余裕がある世帯では学資保険を積極的に利用しているということですね。

●一般社団法人中央調査社ホームページ「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査(JLPS)2016」の分析結果にみる若年・壮年者の離家経験、長時間労働と家族形成、子供保険への加入、危機への意識(後編)
http://www.crs.or.jp/backno/No720/7201.htm

次に、ソニー生命の「子供の教育資金に関する調査2018」では、大学等のための教育資金準備は銀行預金58.2%と学資保険46.3%という結果が出ています。実際に大学生の親に、進学の費用をどのような方法で準備したか聞いたところ、こちらも銀行預金66.7%、学資保険52.2%という2つの方法が多くなりました。これらの結果から、教育資金準備にはやはり預貯金や学資保険が一般的といえるでしょう。

●ソニー生命保険株式会社ホームページ「ニュースリリース(平成29年度)子供の教育資金に関する調査2018」【大学等のための教育資金準備】
https://www.sonylife.co.jp/company/news/29/nr_180125.html

二人目の子供、学資保険は必要なの?

結論から言えば、統計からみる学資保険の加入率でもお伝えした通り、今後もある程度の世帯年収を確保できる見通しがあれば、加入を検討してみてもいいでしょう。逆を言えば、これから転職を考えている、子供ができて妻がいつまで仕事を続けられるかわからない、といった将来の見通しが立たない方は加入を控えた方がいいかもしれません。一人分の学資保険料であればなんとかなっても、二人分となると将来に渡って払い続けるのは難しいからです。

そして、もし学資保険への加入は見送ったとしても、銀行預金で同等の金額をしっかりと貯めていけばいいでしょう。毎月積立にすれば、ある程度の金額を貯めることができるはずです。もちろん、その他のイベントで貯金を切り崩さないようにするなどの注意は必要ですね。

学資保険に入る時、やっておきたいこと

二人目が生まれた時、学資保険に加入する前にやっておきたいことがあります。それは、ライフプランを作ることです。子供の教育資金だけではなく、住宅ローンや老後の資金まで問題がないかどうか、一度チェックしてみましょう。

日本FP協会のホームページでは、簡単なライフプラン診断をすることができます。まず世帯主の年齢や職業、年収や生活費など9つの項目を設定します。

どのタイミングで教育費が膨らむのか診断結果が出るほか、簡単なアドバイスももらえます。また、プロのファイナンシャルプランナーにライフプランの作成を依頼するのも1つの方法です。ライフプランの作成には数万円かかることが多いですが、その費用を払ってでも受ける価値のあるアドバイスをもらえるでしょう。筆者の経験上、100万円単位で将来の家計に差が出ることは少なくありません。

子供の教育資金、そして住宅資金、老後の資金などは人生の3大資金とも言われ、どう乗り切るかがその家計の一生を左右すると言っても過言ではありません。

学資保険に入る前にはもちろん、子供が生まれた時、結婚した時、転職や退職した時など人生の節目でライフプランを作ることは、人生をより豊かなものにしてくれるはずです。

二人目におすすめの学資保険

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二人目の学資保険を検討している人向けに、人気の会社をまとめてみました。保険は常に新しい商品が出ていますので、後発の商品の方が条件が良い場合もあります。一人目と同じ会社でも問題はありませんが、別の会社の学資保険に加入して違いを見てみるのもいいかもしれません。

すべての条件を揃えることは難しいのですが、比較しやすいように下記の設定で比較してみました。

受取学資金:175万円〜200万円 払い込み:最短10年〜12年 契約者:30歳男性 被保険者:0歳 男の子 学資金の受け取り時期:18歳〜22歳

各社学資保険を紹介

■アフラック

アフラックの「夢みるこどもの学資保険」は、高校入学と大学4年間の教育費をメインに考えた商品です。商品の中には、比較的教育費が少ない10歳までに払込が満了して、高い戻り率で返戻金を受け取ることが出来ます。条件が合えば、出生140日前から加入出来るので、早く加入出来れば支払額の負担も軽減出来ます。

<参考プラン>
・返戻率:98.1%(受取学資総額180万円/10年払込契約)
・上記の場合の月額保険料:15,276円

●アフラック「アフラックの夢みるこどもの学資保険」
http://www.aflac.co.jp/education/gakushi/

■ソニー生命保険

ソニー生命保険の「学資保険」は進路に合わせた額資金を「円」と「ドル」で準備することができます。医療保障や死亡保障を削ることによって、高い返戻率を誇り、多くの加入者がいることでも有名です。シンプルな保障内容で分かりやすく、大企業ならではの財務の安定性が人気の秘訣とも言えます。余計な保障は必要なく、貯蓄に特化したタイプがいいのであれば、おすすめです。

<参考プラン>
・返戻率:107.2%(受取学資金総額175万円/10年払込契約)
・上記の場合の月額保険料:13,597円

●ソニー生命保険「学資金準備スクエア」
http://www.sonylife.co.jp/gakushi/

■フコク生命

フコク生命の「みらいのつばさ」は、学資菌の受取時期により、2種類の保障プランを選べます。ステップ型は入園、入学ごとに、ジャンプ型は大学入学時にまとめて祝い金をもらうことができます。また、「兄弟割引」というものがあり、満期保険金額10万円ごと月10円の割引が適用されます(月払いの場合)。さらに、ホームページ上で幼稚園から大学まで私立か公立かを選ぶだけで、子供1人にかかる教育資金をすぐにシミュレーションできるので、教育資金総額を把握することができて便利です。

<参考プラン>
・返戻率:105.5%(受取学資金総額200万円/11年払込契約)
・上記の場合の月額保険料:14,354円

●フコク生命「みらいのつばさ」
http://www.fukoku-life.co.jp/plan/lineup/insurance/child/tsubasa/index.html

■かんぽ生命

かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」は3つのコースが用意されていて、「大学入学時」「小・中・高+大学入学時」「大学入学時+在学中」の中から、自分に合うコースを選べるのが特徴です。推薦入試やAO入試など入試制度の多様化で、早いケースでは高校3年生の秋に受験費用や入学金が必要になります。それに備えて、18歳満期に加え、17歳満期も用意されているので学資金を必要な時期に受け取ることができるのは嬉しいですね。そしてアフラック同様、出生前加入制度があります。また、特約で医療保険をつけることも出来るので、ちょっとした保険を……という人にはおすすめです。

<参考プラン>
返戻率: 97%(受取学資総額200万円/12年払込契約)
・上記の場合の月額保険料:14,320円

●かんぽ生命「学資保険 はじめのかんぽ」
http://www.jp-life.japanpost.jp/products/lineup/gaksi/prd_lu_gks_index.html

まとめ

学資保険は一人目同様、二人目の時も保険料を払い続けられるかが一番のポイントです。少なくとも10年間の収入や支出の見通しを立てる、できれば数十年先までライフプランを作り、その他のライフイベントとの兼ね合いも考えた上で加入するというのがベストでしょう。ライフプランの作成は、無料で行うところもありますが、商品販売を目的としているところも多いため、有料相談を行なっているファイナンシャルプランナーを選ぶと中立公平なアドバイスがもらえて安心です。保険は各会社によってメリットが異なってくるため、どの保険に加入すればいいか分からずに悩む人も多いようです。保険料の目安が決まったら、ホームページ上で保険料のシミュレーションができるので、気になる会社をまずは比較検討してみましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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