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2022年10月31日 12:40 更新

【冬のボーナス】男女500人に聞いた、冬期賞与の予想金額と使い道。3分の1が、「コロナ禍で金額が減った」と回答

ヒューネルはこのほど、男女500人を対象に「冬のボーナスについてのアンケート調査」を実施しました。

30代〜40代は、冬のボーナスの予想金額や使い道をどう考えている?

不況が続く中、そろそろ気になるのは「冬のボーナスはいくらか?」「そもそも出るのか?」というところではないでしょうか。

コロナの感染者も減少しており、経済も以前のように回りつつあります。「今年の冬のボーナスは期待できそう!」と思っている人も多いことでしょう。

そこで同社では今回、男女500人に今年の冬のボーナスの予想金額や使い道についてアンケートを実施。性別、年齢の内訳と職種は以下の通りです。30代〜40代の働き盛りを中心に聞いています。

2022年、冬のボーナスはいくら?

はじめに、冬のボーナスの支給予定額を聞いてみました。

最も多かったのは「10万円~30万円未満」で、「30万円~50万円未満」が続きます。給与の1〜2カ月分といったところでしょうか。割合は少ないですが、100万円を超える人もいました。

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によれば、昨年の平均ボーナスは以下の金額でした。
夏:380,268円
冬:380,787円

この金額を見ると、業界によって違いはあるものの、アンケートの結果通り、基本給の1〜2カ月分くらいのボーナスが支給されているということがわかります。

実は、ボーナスの金額は大企業と中小企業ではかなり差があります。日本経済団体連合会が発表した大企業の2021年冬のボーナスは、820,955円でした。対前年比5.16%であるものの、それでも80万円を超えています。

アンケートではおよそ半数が50万円未満でしたから、2倍近い差があるということになります。

2022年冬のボーナスの使い道、不動の1位は...

今年のボーナスは何に使う予定なのか、使い道についても聞きました。最も多かったのは、「使わない・貯金・預金」です。ここ数年、不動の1位といってもよいでしょう。

2位は「生活費・固定費にあてる」でした。コロナ禍によって業績が悪化した会社も多く、それに加えて生活を直撃する値上げラッシュ。普段の暮らしの補填になってしまうのは当然のことかもしれません。

<その他の回答>
・子供の学費や習い事の費用
・自動車税、車検費用
・親へのプレゼントやお年玉
・アニメグッズの購入、コンサート等趣味の費用

ボーナス、本音は「もっと欲しい!」

ボーナスの金額については横ばいである人が多いものの、3割強の人が「減った」と答えています。

景気が良かった頃の日本は給料もボーナスも右肩上がりでしたが、長引く不況で、大企業でもなければそんなことは期待できません。現状維持ならまだ良い方で、コロナの影響によってボーナスが出なくなった人もいるのではないでしょうか。

金額が増えたと答えた人は1割もいないため、「現在のボーナスの額に満足しているか」という問いに対し、「いいえ」と答えた人が70%となっています。

満足している人、満足していない人、それぞれに理由を聞いてみました。

「現在のボーナスの額に満足している」回答理由
・もらえるだけありがたい
・現状から判断すれば妥当だと思う
・コロナ禍で厳しい中なのにもらえたから
・パートでもボーナスがもらえるののは嬉しい
・会社の業績自体は下がっているのに、頑張りを評価してもらえたから
・充分に貯蓄できるようなくらいあるから
・物価上昇に伴い月給もかなりあげてもらったためボーナスも必然的に増えた
・同じ地域の同年代に比べてたくさんもらっているから
・基本的に使わないずに投資にする予定なので、大きな不満はない
・年々増えているから嬉しい

業界によっては大きく業績が悪化した会社もあると思います。ボーナス自体がカットされてしまった会社もある中で、「もらえるだけありがたい」という意見が大半を占めました。

「人より多くもらえているから」という意見も見られましたが、友人と「ボーナスどのくらいだった?」などの会話をするのでしょうか。みなさんは周りの人と、ボーナスの額について話をしますか?

「現在のボーナスの額に満足していない」回答理由
・友人のボーナス額を聞くとガッカリする
・普段の残業なども一部出ていないのだから、ボーナスで補ってほしい
・コロナだけじゃなく、戦争もあって物価高騰しすぎて実質の給料もボーナスも目減りしてる!
・コロナ前は給料2カ月分くらいは貰えたのに今は出来なくなってしまったから
・相当利益が出ているにも関わらず、社員に還元しない姿勢が頂けない。何も仕事をしていない社長が数千万近い報酬と役員賞与をもらっているのを知っているから
・生活費の不足分に割り当てて終わってしまって、特別感のある使い方が全くできない
・個人が頑張っても会社の業績自体は上がっていないので賞与額は下がっている
・金額を決める社長のお気に入り順にプラス金額が決まる、金額にも納得がいない
・仕事内容は正社員と同じにも関わらず、契約社員と言うだけでメチャクチャ少ない。だったら、仕事内容を減らしてほしい
・15年以上いて全く変わらない

「いいえ」と答えた理由の中にも、「他の人と比べて少ない」という意見がありました。やはりみなさん、ボーナスの額について周囲の人と話をするようです。

最も多かったのは、「働きに見合っていない」という意見でした。「働けど働けどなおわが暮らし楽にならざり」という石川啄木の歌がありますが、まさに今そんな気持ちになっている人が多いのかもしれませんね。

調査概要

調査対象:2022年冬季賞与を支給される予定の人
調査日:2022年9月13日~9月14日
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査人数:500人(女性347人/男性153人)

株式会社ヒューネル:https://www.hunel.co.jp/


(エボル)

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