干し柿の保存方法と賞味期限|長持ちさせるための冷蔵・冷凍テク
せっかく頂いた干し柿、そのまま置いておくと、途端にカビたり傷んだりしてしまいます。でも「すぐに食べない」「保存できるなら後で食べたい」という方のために、本記事では、干し柿の正しい保存方法と賞味期限、食べないほうがよい状態についてまとめました。
こんな方に読んでほしい
■干し柿の保存方法が知りたい
■干し柿の賞味期限について知りたい
■こんな状態になった干し柿を食べても大丈夫かどうか知りたい
常温・冷蔵での干し柿の保存方法と賞味期限
常温での干し柿の保存方法と賞味期限
常温での保存方法は下記の通りです。
(1)干し柿を一粒ずつキッチンペーパーか新聞紙で包む
(2)風通しの良い冷暗所に置く
なお、「ビニール袋やキャニスターなどで密封すれば大丈夫なのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、これは止めましょう。一粒ずつキッチンペーパーなどで包まないと、すぐに干し柿から水分が出てきてカビが生えやすくなります。
上記のように、しっかりと保存方法を行っても、常温での賞味期限はせいぜい2~3日です。干し柿の水分が抜けて硬くなったり、カビの繁殖が始まったりします。冷凍保存しないのであればすぐに食べ切ってください。
また半生タイプのあんぽ柿は、常温保存には不向きです。水分が多いためすぐ傷んでしまいます。手元にやってきたら即食べるか、冷凍保存したほうが良いでしょう。
冷蔵での干し柿の保存方法と賞味期限
保存方法は、常温での保存方法で述べた(1)と同様です。一粒ずつキッチンペーパーか新聞紙で包んだ後、冷蔵庫に入れてください。
なお賞味期限は1週間が目安です。常温での保存よりは日持ちしますが、時間の経過とともに干し柿の水分が抜けて硬くなってしまいます。
冷凍での干し柿の保存方法・賞味期限・解凍方法
保存方法
干し柿を長持ちさせるには、冷凍保存が一番。大量に冷凍保存しておけば、一年中好きなときに味わうことができるでしょう。干し柿好きな人にはたまりませんよね。
さて、以下が冷凍の保存方法の手順です。
(1)干し柿を一粒ずつラップでくるむ|乾燥を防ぐため
(2)密封できる袋または容器に入れる|空気は抜く
干し柿を冷凍で保存することで組織が柔らかくなります。離乳食にも使えるので冷凍保存して活用してみてください。
賞味期限:半年~1年
冷凍保存した干し柿の賞味期限は、半年から1年です。常温や冷蔵庫での保存より、はるかに長持ちします。
ですので、干し柿が手元にきたら食べる分だけ出しておき、あとは冷凍してしまうと良いでしょう。
解凍方法
冷凍保存しておいて干し柿の解凍方法は3つあります。
解凍方法①:常温で解凍する
冷凍庫から取り出した際、ラップを外しておくとベチャっとしません。半生状態だとシャーベットのような食感なので、通常の干し柿とはまた違うおいしさを感じることができますよ。
解凍方法②:冷蔵庫に移してゆっくり解凍する
常温での解凍と同じく、ラップは外しておきましょう。食べる前日に冷凍庫から冷蔵庫に移しておくと良いです。解凍は、常温方法でも冷蔵方法でも風味に違いはありませんが、解凍後の再冷凍はやめましょう。
解凍方法③:電子レンジで温めて解凍する
冷凍庫から取り出した干し柿のラップを外し、耐熱性のお皿に干し柿を並べます。20秒だと半解凍でシャーベット状、40秒ほど加熱するとほんのり熱い干し柿になります。ただし、中が思った以上に熱くなっている場合もあるので、やけどに注意してくださいね。
Q&A|干し柿がこんな状態になったけど食べられる?
Q|表面に白い粉がふいている
A|食べて大丈夫な白い粉の場合と、廃棄すべき白い粉の場合がある。
どのような白い粉なら大丈夫なのか、見分け方をお教えします。
本来干し柿には、全体に白い粉が付いているのが特徴的。触ると少しザラっとしています。これは、カビではなくブドウ糖の結晶なので食べても問題ありません。水分が抜けてくると、この白い粉の量は増えるので、できるだけ少量のうちに食べることをおすすめします。
食べてはいけない白い粉の特徴は、ふわふわしていることです。ブドウ糖の結晶とは見た目も明らかに違うので判断しやすいかと思います。ふわふわした白い粉をまとっている干し柿は処分してくださいね。
Q|青色や緑色のものがついてる…これってカビ?
A|カビです。ごく少量の範囲であれば取り除けば食べることができる(あくまで個人の判断となります)
表面に緑色や青い色のカビが点々としてきた段階なら、その部分をしっかりと除去すれば食べられます。
しかしさらに、普通の干し柿の状態では見られない液体が出てきていたり、においがしたりする場合は、残念ですが処分しましょう。
※干し柿全体に緑色や青色の点々や、ふわふわとした白い粉が出てきた場合は、絶対に食べないでください。食中毒や下痢を引き起こす可能性もあります。処分しましょう。
まとめ
⇒すぐに食べたほうがいい
■冷蔵でも風味は落ちやすい
⇒2~3日で食べ切るとよい
■冷凍なら長く保存できる
⇒約半年~1年の長期保存が可能
今回は干し柿の保存方法と賞味期限についてご紹介しました。
季節物の野菜や果物をあちこちからいただいて、家族では食べきれない事態に陥り、困ったという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大量に頂き物をしても、正しい保存方法を知っていれば、柿ならば半年から1年は味を楽しむことができるので、本記事を参考にぜひやってみてください。
(マイナビ子育て編集部)