【レビュー】パナソニックの電動自転車「ギュット・クルーム・EX」で移動時間&親子の距離がギュッと縮まった!
子育て世帯のマストアイテムともいえる電動自転車。でも、電動自転車って実際にどうなの……? 現役ママが人気の子ども乗せ電動自転車のパナソニック「ギュット・クルーム・EX」をレビュー!
こんにちは、静岡でフリーライターとして仕事をしながら2人の子どもを育てているパンジー薫です。
「田舎でのびのびと子育てがしたい」と、自然豊かな静岡県某市へ移住して約1年……。けれど、どこか物足りなさを感じていた私。その物足りなさの正体に気づいたのは、車で娘を幼稚園に送っているときでした。登園を渋る娘の気分を変えようと、「お米の畑にシロサギがいるよ」「今日の富士山は白い帽子をかぶっているね!」と、車から見える景色について話しても、娘は「どこ? 見えない」。
そう、チャイルドシートに座る小さい娘と運転席に座る大人の私とでは、同じ景色を楽しめていなかったのです。このとき私は思いました。「車は便利だけど、娘とのおでかけをもっと楽しむにはどうしたらいいんだろう?」。
そう考えていたところ、パナソニックの子ども乗せ電動自転車「ギュット・クルーム・EX」を試乗できることに。この記事では「ギュット・クルーム・EX」のレビューとともに、電動自転車を通して親子仲が深まった話をお届けします。
スムーズな乗せ降ろしを実現! 「ギュット・クルーム・EX」のチャイルドシートのひみつ
私の家にやってきたのは、パナソニックの「ギュット・クルーム・EX」。パナソニックといえば個人的に美容家電 のイメージが強かったので、電動自転車もつくっていると知り少し驚きました。「電動自転車って重たそうだし、いかつい外見なのかな」という想像をいい意味で裏切る、スマートでシンプルなデザインです。
すっきりと洗練されたフォルムは、ママとパパで兼用したいニーズにもばっちり答えてくれます。また、前乗せタイプなので、子どもを見守りながら会話も楽しめます。
さて、毎日使う自転車だからこそ使い勝手は気になるところ。 3歳の娘は体重が14キロあるので、スムーズな乗せ降ろしができることはマストです。まずはチャイルドシートの「開閉ガード」をチェック。娘を抱えながら片手で挑戦してみましたが、ワンタッチで簡単に開けることができました。
子どもは待ってくれないので、このワンタッチ開閉はとても嬉しいですよね。チャイルドシートはフルオープンかつ大人のサドルよりも低い場所に設置されているため、子どもを高く持ちあげて乗せる必要がなく、乗せ降ろしがしやすいです。また、チャイルドシートの座面が低いおかげで、運転時に子どもの頭で視界を遮られる心配もありません。
個人的に感動したのはベルトに搭載された「ウェルカムベルト」機能。ベルト自体が立体的に持ち上がっているので、ベルトが子どもの背に回って迷子にならない! ベビーカーやチャイルドシートに乗せるときには「ベルトはどこ~!」とベルト迷子にプチストレスを感じていたので、うれしいポイントです。ベルトの長さ調節も、座面下にあるボタンを押せば簡単に調節できる構造になっていて、スムーズに子どもの乗せ降ろしができる工夫が凝らされていました。
乗り降りしやすいのは子どもだけではありません。足元のフレームはまたぎやすいよう低くつくられているので、ワイドパンツやスカートをはいていても楽に乗り降りできます。
鍵はカバンの中に入れたままでOKな「ラクイック」機能
さぁ、出発! とその前に……。電動自転車で気になっていたのが「鍵」問題。というのも、車の場合は「スマートキー」といって、鍵を取り出さなくてもポケットやカバンに入れたまま「ピッ」とドアを開けられる機能があるからです。荷物が多く忙しいママやパパにとって、いちいち鍵を探したり差し込んだりするのは地味にストレスになりますよね。
しかし「ギュット・クルーム・EX」の前ではそんな悩みも杞憂でした。車のスマートキーと同様の機能「ラクイック」機能が搭載されているので、電子キーをカバンなどに入れたまま、ハンドルの電源ボタンを押すだけでサッと開錠できます。1分1秒の時間も惜しいママやパパにとってはありがたすぎる機能です……!(涙)
軽い走り出し! 上り坂でのアシスト力もバツグン
初めての電動自転車、ドキドキしながら漕ぎ出してみると……「すごい、勝手に動く!」。
もちろん勝手に動いているわけではないのですが、ペダルに体重をかけると同時にアシスト機能でグン! と前に進むので、普通の自転車にあるような漕ぎ出しの重たさが一切ありません。走り出しが軽すぎて、子どもが乗っているのを忘れそうなくらいです。心配だったぐらつきやふらつきもなく、安定性はバツグン。子どもの重さにハンドルを取られることもなく、スイスイ前に進んでいきます。
我が家から幼稚園までの道のりには、長くてキツイ坂があります。坂道こそ電動自転車の力の見せどころですが、どれほどのアシスト力を見せてくれるのでしょうか?
まずは下り坂から。「止まりたいときにすぐ止まれないんじゃないか……」と不安でしたが、大型の「放熱フィン付ローラーブレーキ」で、しっかり止まってくれました。
秋も深まって顔に当たる風が冷たいですが、車では体感できなかった”自転車で坂を下る楽しさ”に娘は大喜び。そして、娘と同じ目線になったことで、畑や、空を飛ぶ鳥を見たりと、静岡の豊かな自然を一緒に楽しみながら走ることができました。娘は私がすぐ後ろにいて会話ができることも嬉しいようで、幼稚園までの道のりも本当にあっという間。幼稚園までの道だけでなく、娘との距離もギュッと縮まったように感じました。
さて、ここまでは準備運動。今度は上り坂を運転して家に帰ります。急な上り坂を前に思わず身構えた私ですが、自転車が傾斜にさしかかると、力強くアシストが起動。子どもを前に乗せているのに“座ったまま”スイスイと進むことができてビックリしました。平坦な道と比べると少しだけペダルが重く感じますが、息切れすることなく子どもと話をしながら坂道を進めるなんて感動! 子どもを乗せていなくても“立ちこぎ必須のキツイ坂”なのに、本当に「お尻を1ミリも上げることなく」家に到着してしまいました……。おそるべし電動自転車。
パワフルなのに見た目はスマートだなんて、どれだけハイスペックなの! 婚活なら間違いなく人気ナンバーワンの男性のような存在です。
スタンドと連動してハンドルロック。「スタピタ機能」で安全に駐輪
家に到着し、自転車を停めようとして便利だなと感じたのが「スタピタ機能」です。これは、スタンドを立てるとハンドルロックがカチッとかかるというもの。この機能のおかげでハンドルがふらつかず、子どもの乗せ降ろしがとてもしやすかったです。
子どもを降ろすときにハンドルが動いてしまうと、自転車が転倒することもあって危ないですよね。「ギュット・クルーム・EX」には、快適さだけでなく安全性にも配慮した機能があって安心でした。
コンビと共同開発のチャイルドシートで子どもも安全&快適な乗り心地
「ギュット・クルーム・EX」には、ベビー用品メーカーのコンビとパナソニックが共同開発したチャイルドシート「クルームシート」が標準装備されています。乗せ降ろしのしやすさはバッチリでしたが、子どもの乗り心地はどうだったのでしょうか?
娘に聞いてみたところ、「全然痛くなかった!」とのこと。坂には凹凸や段差があり、車と比べると地面からの衝撃が子どもの体に伝わりやすい点が心配でしたが、コンビが独自開発した衝撃吸収素材「エッグショック」のおかげで、安全で快適な乗り心地だったようです。
「ギュット・クルーム・EX」との出会いは、娘とのおでかけ時間をより楽しいものに変えてくれました。これなら、毎朝の登園渋りもなくなって親子でストレスなく通園できそう。「ギュット・クルーム・EX」があれば、車移動ではできなかった新しい景色と出会えて、これからの田舎ライフがさらに充実しそうです。
(文・写真:パンジー薫、協力:パナソニックサイクルテック株式会社/マイナビ子育て編集部)