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2022年01月19日 14:00 更新

卵を冷凍するとどうなる? おいしく保存するためのポイントと活用法

食卓に欠かせない卵。比較的消費期限の長い食材ですが、調理後の玉子だけでなく、実は生卵も冷凍できることをご存じでしたか? しかも、それが新触感! ただし、保存の仕方によってはおいしさを損なってしまうことも……。今回は卵を冷凍するときのポイントと活用方法をご紹介します。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

卵といえば、価格も安定し、季節を問わず入手できる食品です。栄養価も高く、いろいろな料理にも使えるので本当に助かるのですが、ついセール時に買いすぎて、消費が追いつかなくなることもありますよね。

卵

「食べ切れなくてどうしよう」と思ったら、冷凍保存してみるのも手です。実は卵は生でも加熱後でも冷凍保存可能。冷凍・解凍によって変化もありますが、そこを上手く使っておいしさをキープしたり、活かしたりできます。

卵を冷凍するメリット

卵, 卵料理

保存期間が長くなる

冷凍するメリットといえば保存期間が長くなること。卵自体はもともと日持ちするものですが、冷凍すればもっと長く保存可能です。使うタイミングが合わなくて余らせる心配がぐっと減ります。

時短できる

まとめて調理しておいて、使いやすいように小分けして冷凍すれば、お弁当や小さなお子さんにちょうどいい量を、使いたいときにサッと解凍して使うことができます。その都度作るよりも、時間も食材も無駄なく、手間も短縮できます。

新食感が楽しめる

卵は水分量が多く、冷凍・解凍することで食感に変化が生まれます。メニューによってはそのまま冷凍すると味が損なわれますが、余分な水分が抜けて新しいおいしさが味わえるようにもなります。

加工してから冷凍する方法

ゆで卵

調理済みの卵は日持ちしませんが、調理してから冷凍すれば、解凍するだけで味わえる便利なストックができます。ゆで卵や目玉焼きのように黄身と白身が分かれるような加工をする卵は、水分が解凍時に抜け、特に白身部分の食感が大きく損なわれて、ゴムのような食感になってしまうので向いていません。

反対に、白身と黄身を混ぜて調理したものや、水分が抜けるのを防ぐよう保湿性のある食品を加えて補うことで、冷凍することができるようになります。

卵フィリング

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先程もお伝えしたように、ゆで卵そのものは冷凍には向きませんが、パンなどに挟む卵のフィリングにしてしまえば冷凍保存も可能に。細かくしてしまうことで、白身の食感の変化があまり気にならなくなります。ゆで卵が余ってしまったときには、つぶしてフィリングにして冷凍してみてください。

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【冷凍方法】
① ゆで卵をつぶしてマヨネーズで和える。
② 使い切りの量を小分けにして、ラップで包む。
③フリーザーバッグに入れて空気を抜いて口を閉じ、金属バットに乗せて冷凍庫へ。

保存期間は2週間程度。

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【解凍方法】
解凍は冷蔵庫へ移して自然解凍。細かくしても白身の水分が抜けてくるので水っぽくはなります。白身の食感も変わりますが、食べるとちょっと噛み応えがあるものにときどきあたって、それがアクセントに。水分が気になるときはラップを掛けずに電子レンジで加熱して、水分を飛ばしてみて。

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【活用法】
パンにはさんだり、塗ってトーストすれば水分も飛んでちょうどいい感じに。玉ねぎやセロリのみじん切りを加えてタルタルソースにアレンジしても◎。

いり卵

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いり卵は白身と黄身を混ぜ、保湿力のある砂糖を加えて作るので、ほとんど味や食感が変わらず、冷凍するにはピッタリです。使い切りの小分けにしておくと、重宝します。

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【冷凍方法】
① いり卵を作る。
② 冷ましてから小分けにしてラップで包む。
③ フリーザーバッグに入れて空気を抜いて口を閉じ、金属バットに乗せて冷凍庫へ。

保存期間は2週間程度。

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【解凍方法】
冷凍庫から冷蔵庫に移して自然解凍でも電子レンジで温めてもOK!

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【活用方法】
料理のトッピングやおにぎりに混ぜ込んでも、彩りがよくなり、おいしくなりますよね。きれいな黄色は少量を乗せるだけでも映えます。

錦糸卵

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いり卵と同じく、錦糸卵も卵をかき混ぜて砂糖を加えるので冷凍保存可能。いり卵と比較すると、若干ですが食感が硬くなりますが、気になるほどではありません。

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【冷凍方法】
① 薄焼き卵を焼き、細く切る。
② 冷ましてから小分けにしてラップで包む。
③ フリーザーバッグに入れて空気を抜いて口を閉じ、金属バットに乗せて冷凍庫へ。

保存期間は2週間程度。

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【解凍方法】
冷凍庫から冷蔵庫に移して、自然解凍でも電子レンジで温めてもOK! 色もきれいなままです。

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【活用方法】
通常通りちらし寿司にかけたり、冷やし中華の具にしたり、彩りとしてトッピングしたりできます。もやしやキュウリと和えて、中華和えにしてもおいしいです。

生地に加える

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卵はそのままでも一品になる食材ですが、ほかの食材と混ぜ込んで使うこともたくさんありますよね。お菓子作りには欠かせませんし、料理のつなぎとして使うことも。

卵そのものの存在感はそこまで前面に出てはきませんが、冷凍しやすい料理に加工して冷凍するという方法もあります。

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パウンドケーキ、バナナケーキなどは余ったら食べやすい大きさにカット。お好み焼きなんかもよく冷凍しておきます。

【冷凍方法】
ひとつひとつをラップに包んでフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて口を閉じてから冷凍庫へ。メニューにもよりますが1ヶ月程度保存可能。

【解凍方法】
冷蔵庫に移して自然解凍か、電子レンジで温めて。ケーキ類は凍ってもカチコチになりにくいので、凍ったままかじるのもおいしいです。半解凍にしたり、しっかり温めてアツアツにして食べたりと、そのときの気分で変えられます。お好み焼きなどはしっかり温めて味わいます。

【活用方法】
そのままでも完成したメニューのことも多いですが、ケーキなどはパフェやトライフルの材料にしたりもします。焼き上がっている状態なので、解凍してすぐに使えるのはとてもラク。おやつや軽食にも活用しやすいものも多いので便利です。

アイスクリーム

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卵の消費と冷凍保存も兼ねてよく作るのがアイスクリーム。解凍すら要りません♪

【材料(1000ml程度の量)】
・生クリーム……200ml
・卵……3個
・牛乳…100ml
・砂糖……90g
・バニラエッセンス……少量

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【作り方】
① 卵に砂糖半量を加えて、もったりするまで泡立てる。
② 生クリームに残りの砂糖を加えて、とろみがつく程度に泡立て、①に加える。
③ 牛乳、バニラエッセンスも加えて混ぜる。
④ 容器に流し入れて冷凍庫へ。
⑤ 完全に固まるまで数回出して混ぜる。

保存はできますが、味は落ちていってしまうので1週間程度で食べ切るようにしてください。

冷凍, 卵, アイスクリーム

【活用方法】
アイスはそのまま食べてもいいし、ジャムやソースをかけてもおいしいですよね。ゼリーやパフェのトッピング、スムージーやシェイクの材料としても! アツアツの焼き菓子やケーキに添えても◎。

丸ごと生のまま冷凍する方法

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卵の新食感は、生の卵を丸ごと冷凍することで味わえます。なぜなら、余分な水分が抜けるため。

白身はちょっと水っぽくなりますが、大きく変化するのは黄身の方。冷凍前よりも弾力があり、濃厚でクリーミーに。解凍後は、通常の卵のように混ぜて使うこともできますが、そのまま丸ごと使うと違いがよく分かり、新食感を楽しめます。

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【冷凍方法】
① 卵の殻を洗って拭き、ラップでぐしゃぐしゃっと包む。
② フリーザーバッグに入れて空気を抜いて口を閉じ、金属バットに乗せて冷凍庫へ。

ラップをぐしゃっとさせるのは、割れないようにクッション性を持たせるためです。生の卵なので割れないように優しく扱ってください。

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【解凍方法】
凍った卵は膨張によりほとんどのものは殻が割れてしまいます。解凍は冷蔵庫に移して自然解凍か、凍ったまま殻を剥いて使うこともできます。流水にあてると凍っていても早く殻が剥きやすくなります。

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完全に解凍すれば、見た目的には通常の卵と変わりなく見え、凍ったままだと白身が半透明な状態です。

アレンジ① 冷凍卵

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完全に解凍して生のまま使ったものが冷凍卵として人気です。黄身はしっかりねっとりとした感触の半生みたいな状態に。混ぜようと思っても元の液状にはなりません。新食感の濃厚な味わいを生かし、卵かけご飯にしたり、黄身だけ醤油漬けにしたりします。

※注意!※生の卵を冷凍・解凍して食べるため、衛生面に注意が必要です。消化機能が低い子どもや年配の方などには気をつけてください。できるだけ新鮮な卵で、解凍時にも衛生面に気を配るようにしましょう。

アレンジ② ポーチドエッグ

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冷凍卵のよさは火を通しても実感できます。凍ったまま加熱すると、黄身が崩れることもなくポーチドエッグも作りやすくて◎。通常の卵で作ったものよりも黄身がしっかりとしていて濃厚です。

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【作り方】
酢と塩を入れた熱湯に、皮を剥いた冷凍卵を落とし、白身が固まったら引き上げる。

冷凍卵は通常の卵で作るときよりも火加減が簡単です。黄身は半熟のような状態で崩れないので、白身さえ固まればちょうどよくなります。

アレンジ③ ダブル目玉焼き

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おもしろいのが目玉焼き。凍ったままなら半分にカットして2個の目玉焼きを焼くことも可能になります。1個は多い子ども用でも、見た目はちゃんと1個分の目玉焼きが焼けます。

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【作り方】
① 卵の殻を剥き、半分にカット。
② 通常通り、卵焼きを焼く。

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冷凍卵を使うと、目玉焼きにしても黄身はしっかりめで濃厚!

アレンジ④ 半熟たまごの天ぷら

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固まっているのを利用し、たまごの天ぷらにするのもオススメ。生卵だととても難しい半熟たまごの天ぷらですが、冷凍卵ならば崩れにくく、黄身は全体的にしっかりめの半熟状態に。

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【作り方】
① 卵の殻を剥き、天ぷらの衣をつける。
② 白身が固まるまで揚げる。

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たまごの天ぷらうどんにしたら、とってもおいしいですよ。ギュッと濃縮した味わいに、油でコクもプラス♪

まとめ

卵は生のままでも、調理してからでも冷凍保存することができます。水分の多い白身部分は、解凍するときに水分が抜けて食感が悪くなりますが、白身部分を細かくしたり、黄身と混ぜたり、保水力のある砂糖を入れたりすることで、おいしく保存できるようになります。生のまま冷凍すると、濃厚でクリーミーな味わいを楽しめ、活用方法もたくさん。お好みの方法で冷凍してみてくださいね♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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