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2021年12月06日 11:56 更新

小規模保育園とは? 一般的な保育園との違いとメリット・デメリットも解説

小規模保育園とは、2015年度から認可対象となった新たな認可保育施設です。小規模でない保育園と比べて、いったいどのような特徴があるのでしょうか。今回は、小規模保育園の特徴やメリット・デメリット、従来の保育所との違いをご紹介します。

小規模保育園とは?

保育園の子ども
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小規模保育園とは、0歳~2歳児までの子どもを対象に、少人数で預かる保育施設のことです。受け入れ可能な子どもを6人以上19人以下と限定することで、アットホームな環境できめ細やかな保育を行えるようにしています。

2015年以前も、認可外の小規模保育園はたくさんありました。しかし、2015年度より施行された「子ども・子育て支援新制度」により、小規模でも認可保育所と認められるようになり、国や自治体からの補助も受けられるようになったのです。制度の枠組みとしては、「地域型保育所」との一種とされています。

入園申し込みは、一般的な保育所と同じ方法で行います。保護者が市区町村へ申し込み、入園先が決まるのが特徴です。

保育料も、従来の保育所と同じく、自治体、所得、子どもの人数、保育時間によって変わってきます。具体的な保育料は、お住まいの地域の市役所などで確認してください。

小規模保育園と従来の保育園の違い

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小規模保育園と、小規模でない従来の保育園は、何が違うのでしょうか。

まず、利用できる子どもの人数に差があります。一般的な保育園は定員が20人以上と決められている一方で、小規模保育園は6人~19人までが定員です。

もうひとつ、大きい違いが、対象となる子どもの年齢。一般的な保育園は0~5歳までが対象ですが、小規模保育園は0~2歳までが対象です。その代わり、3歳以降の受け皿になる連携施設として、ほかの保育園や幼稚園、認定こども園が設定されることがあります。

さらに、従来の保育園では保育士の有資格者のみが保育を担当していますが、小規模保育園では、保育士の有資格者以外が保育を担当するケースがあります。

小規模保育園のA型・B型・C型の特徴とは?

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小規模保育園には、A型・B型・C型という種類があります。これは、もともと認可外だったので、さまざまな形態の保育園が残っているから。

ここでは、小規模保育園の種類であるA型・B型・C型の特徴について詳しく解説します。

A型小規模保育園

従来の保育所にいちばん近い形の小規模保育園です。

保育所では、0歳児3人に対して職員1人、1~2歳児6人に対して職員1人の配置が必要という基準があります。職員には保育士の資格が必要です。

A型小規模保育園では、保育所の基準+1人の職員の配置が必要です。保育所同様、職員には保育士の資格が必要です。

B型小規模保育園

B型の小規模保育園は、A型より保育士の数が少なくても開業することができます。

A型小規模保育園と同じように、保育所の基準+1人の職員の配置が必要ですが、保育士の資格をもつのは職員の1/2以上でいいことになっています。

保育士以外の職員には研修が実施され、保育の質は確保されるので安心してください。B型で開始した事業所が、保育の質を高めて段階的にA型になるケースもあります。

C型小規模保育園

C型の小規模保育園は、B型よりさらに保育士が少なくても開業することができます。

0~2歳児3人に対して職員1人の配置が必要(補助者を置く場合、0~2歳児5人に対して職員2人)を配置する必要があります。

職員は必ずしも保育士の有資格者である必要はなく、「家庭的保育者」の認定を受けた人であれば従事できます。

家庭的保育者とは、市町村長が行う研修を修了した保育士、または保育士と同等以上の知識および経験を有すると市町村長から認められた人のことです。

保育士の有資格者の割合は、A型>B型>C型の順に減っています。しかし、保育の質は園によってさまざまです。小規模保育園を選ぶ際は、しっかり自分で見学をして選びましょう。

なお、A型・B型・C型の違いについては、以下の表[*1]を参考にしてください。

参考までに、従来の保育園の認可基準は以下になります。

小規模保育園に預けるメリット

お散歩する園児たち
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実際に、小規模保育園に子どもを預けた場合、どのようなメリットがあるのかを紹介します。

1.アットホームな環境で過ごせる

小規模保育園は、従来の保育所と比べて保育者が多く配置されるのがメリットです。保育者の人数が多い分、よりきめ細やかな保育が期待できます。

また、子どもの人数が少ない分、保育者と子どもの距離が近く、子どもがより家庭に近い環境で過ごせるのも魅力です。子どもがリラックスして過ごせるでしょう。

特に、対象となる0歳児~2歳児は、食事の介助や排泄のトレーニングなど、生活習慣の基礎を養うために大切な時期です。子どもにとって信頼できる保育者が近くにいる環境は、大きなメリットになるでしょう。

2.利便性が高く、送迎しやすい

小規模保育園は、従来の保育所より小さな敷地面積でも運営できます。そのため、駅前など交通の便に配慮された場所で開業しているケースが多く、利便性が高いのがメリットです。

交通の便が良い場所に小規模保育園があれば、保護者の通勤のついでに送迎ができます。通いやすい場所に子どもを預ければ、ママパパにとって送迎の負担がぐっと軽くなるのです。

3.異なる年齢の子どもと交流できる

子どもの人数が少ない小規模保育園では、異なる年齢の子どもとも積極的に交流できます。

異年齢児と接することで、年齢の違う子どもとの関わり方を自然に学んだり、子どもへの思いやりを養ったりと、さまざまな面での成長に役立つでしょう。

子ども同士がまるで兄弟のように過ごせるため、子どもにとっても充実した園生活となるはずです。

小規模保育園に預けるデメリット

本を読む子ども
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次に、子どもを小規模保育園に預けるデメリットをご紹介します。

1.転園先を探す必要がある

小規模保育園の対象は、0歳~2歳児までです。そのため、3歳児となる4月以降はほかの保育所を探し、そこへ転園しなければいけません。

ただし、小規模保育園のなかには、転園先となる連携施設があるケースもあります。小規模保育園を卒園した後に連携施設へ入園すれば、転園の負担は最小限に。お友達の多くとも離れずに済みます。

小規模保育園を見学する際は、連携施設の有無を必ず確認しておきましょう。

2.子どもが遊べる場所が限られてしまう

小規模保育園には園庭がないケースが多く、子どもが遊べる場所が限られてしまう可能性があります。周りに公園などもない場合は、戸外活動に物足りなさを感じてしまうかもしれません。

小規模保育園の選び方

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保育施設は、子どもが一日の大半を過ごす大切な場所です。環境や保育の内容によっては、子どもの生育や安全面にも影響を与えるかもしれません。

子どもを安心して預けるためにも、小規模保育園の選び方を確認しておきましょう。

まず、保育行政は全国の市区町村で行われています。保育担当の窓口で色々と相談し、疑問点があったらその場で質問してみるとよいでしょう。

気になる小規模保育園を2~3施設ほどピックアップしたら、必ず見学を行いましょう。このとき、時間帯を変えて2回以上見学へ行ったり、行事のときに見学したりすると、保育の様子がより鮮明に分かります。

また、保育内容や方針は園によってさまざまです。園長や保育者などから保育の方針を聞き、どのような保育を行っているかをチェックしましょう。

まとめ

小規模保育園は、待機児童問題を解消するために注目されている保育施設です。子どもの預け先に迷っているママパパにとって、選択肢の一つとなるでしょう。

小規模保育園の魅力は、従来の保育園と比べ、少人数でアットホームな環境で過ごせることです。また、保育者の数も多いため、よりきめ細やかな保育が期待できます。利用を検討中の方は、ぜひ見学してみてくださいね。

参考文献
[*1]内閣府 子ども・子育て支援新制度 制度の概要等「IV.地域型保育事業」
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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