プロが指南する、クローゼットの“迷う服”を整理する3つのコツ
「クローゼットに着ていない洋服があふれている」「いつか着ようと思うと捨てられない……」と洋服の整理に迷うことはありませんか? 今回は、迷う服を整理するときの3つのコツをご紹介します。
こんにちは、ライフオーガナイザー®・クローゼットオーガナイザー®の原田ひろみです。
洋服は着ていなくても、きれいな状態だったら手放せなかったりすることも多いですよね。いつか着るかもしれないと思ってクローゼットにため込んでしまうこと、ありませんか?
以前の私は、きれいな状態の洋服はいつまでたっても手放せず、気づいたらクローゼットに洋服がパンパン! という経験をたくさんしてきました。
そこで今では、3つの方法で洋服を整理するようにしています。
1.手放せない服をなんでも部屋着にしない
洋服を整理していて、「外に着るのは恥ずかしいけど、家の中なら……」となんでも部屋着に残していませんか?
例えば、ぴったりして小さめの流行の過ぎたTシャツ、外で着るには抵抗がある柄物Tシャツなど。
外で着られない服を部屋着にしようと残していたら、いつまで経っても洋服は減りません。
私も同じ経験があるのですが、それは右から左に移動しただけ。「整理する」にはならないんですよね。
ライフスタイルによって部屋着の必要量は変わると思いますが、毎日洗濯しても私の場合、シーズンごとに5着もあれば十分足ります。けれども、引き出しケース3つ分など、大量の部屋着を持っている方って意外と多いのです。
「手放せない服=部屋着」という考えはやめて、部屋着も選び取ることをオススメします。例えば、突然の来客でもそのまま着て出られるものや、着ていて落ち着く服などだけにしましょう。
部屋着も「なんとなく残す」より「ご自身が着たいと思う服・着ていて落ち着く服」を選ぶことで、クローゼットはより快適になりますよ。
2.要注意! 「痩せたら着よう」と残している服
体形が変わって、今まで着ていたものが着られなくなるという経験を、みなさん一度はしたことがあるのではないでしょうか。そういった服は「痩せたら着よう!」と思って、残していませんか?
私も以前、たくさん残していましたが、そういった服を着たのは数着だけでした。結局、着なくなるんですよね(苦笑)。
着られなくなった洋服も、ご自身に合わせてルールづくりをすることをオススメします。
私の場合、着られなくなった洋服は、1年間だけ保管すると決めています。
残しておく洋服は、いま着ている服とは分けて、100均の不織布のケースに入れて引き出しの一番奥に保管。約1年後、もう一度着てみて、やっぱり着られないときは潔く手放します。
それ以上残しておいても洋服の流行が変わったりするので、結局着ないことがほとんど。無理して着たとしても、着心地がよくないと一日を気持ちよく過ごせませんからね。
“今の自分を素敵に見せてくれるものを選ぶ”方が気分も上がります。
3.時代遅れの服or今似合う服、どっちを選ぶ?
「思わず買ってしまったけど、あまり好みじゃなかった」とか、他と合わせる服がなくていつのまにか着なくなった……なんて服がクローゼットに埋もれていませんか?
着ていない服でも「まだ2~3回しか着ていないからきれいだし、もったいない!」と思うと、洋服を整理していて悩みますよね。
私も何度も悩んできましたが、迷う洋服は実際に着てみたり、家族や友人の客観的な意見をもらいながら整理をするようにしています。
ハンガーにかかっている状態だと、その服を着ていた頃の良いイメージを思い出したりしませんか? でも、実際に着てみることで「思っていたのと違う……」とギャップに気づけることがあります。
流行遅れと感じたり、年齢と共に似合わないテイストだと気づいたり……。
ちなみに以前、どうしても手放せなくて悩んでいたワイドパンツを実際に着てみました。ちょうどワイドパンツが再流行したので、「はけるかも!」と思ったのですが、やはり数年経ったワイドパンツは、今のラインとは違うんですよね。家族や友人に見てもらうと「古臭いっ!」って言われてしまいました(苦笑)。
今まで迷って手放せなかった服も、その言葉であっさり手放す決心がつきました。客観的な意見により、洋服整理の判断がしやすくなります。
また、衝動買いをして後悔することが多い方や、洋服を手放すのが苦手な方ほど、洋服を買う前に次の2つのことを意識してみてください。
①洋服の買い方を整理する
つい衝動買いをしてしまう場合は、アイテムだけで購入を判断せず、トータルのイメージを意識してみてください。どうしてもアイテムだけで判断して買ってしまうと、手持ちの服と合わせることを忘れてしまうことがあります。
すると「合わせる服がない!」「テイストがちぐはぐ」「ワンパターンな組み合わせばかりで着まわせない」ってことになってしまいます。
洋服を購入するときは、トータルでイメージすることも意識してください。さらに、その服と手持ちの服で3パターンのコーディネートが考えられると着まわすことができますよ。
②ネットで服を購入するときはいったん保留にする
今ではネットで簡単に洋服が購入できます。安くなっているからと言って、実際に試着せずに購入すると、実際に思っていたものと違うということがよくあります。
衝動買いのクセがある方ほど、クリック一つで購入できるネットショッピングは意識しないと洋服がすぐに増えてしまいます。
私もその一人ですが、一度買おうかと思って購入カートにいれても、いったん保留にします。
時間を置いて冷静になったら、「どうしても欲しいものではなかった」「送料を無料にするために必要ないものまで買おうとしていた……」なんてことに気づくときもありました。
お店で購入するときも同じですが、いったん冷静になってから購入することを意識するだけで、無駄な買い物をぐっと減らすことができます。
購入しても手放すことが苦手な方ほど、意識することを忘れずに。
まとめ
着ていない服を溜め込むより、あなたを素敵に見せてくれる服や着ていて安心する服を、取り出しやすく戻しやすい状態にしてあげることで、クローゼット空間もより快適になります。
持っている洋服の整理も大切ですが、洋服の買い方も整理しておくことが大切です。
洋服を手放すことが苦手な方こそ、買う時に「トータルのコーディネートを意識した?」「今の生活に合った服?」「手持ちの服と合わせられる?」「着ていく場所がイメージできる服?」などを考えてみてくださいね。