畳にこぼしたタバコの灰や焼け焦げを取る裏技は? 役立つ掃除術
タバコを吸う人がいるお家でときどき問題になるのが、床にこぼれた灰。本人は注意しているつもりでも、ちょっとしたことでポロっと落っことしてしまうことも。すると大変なのが後片付け。潰れて広がるから簡単には触ることができません。そこで今回は、とくに畳にこぼしたタバコの灰や焼け焦げを取る裏技についてご紹介します。
粘着テープで取り除く
セロテープやガムテープを使って
テーブルなどならさっと拭き取るだけで構いませんが、畳やカーペットにタバコの灰を落としてしまったときは、同じように拭いて取り除こうとするのは禁物。触れた途端に灰が潰れてしまい、汚れを広げてしまうのがオチです。
畳などに灰を落としたときのもっとも手軽で確実な対処法としておすすめなのが、セロテープなど粘着テープを使って取り除くというもの。潰さないように気をつけながら、粘着テープでそっと灰に触れてください。うまくいけば、塊ごとキレイに取り除けるはずです。
灰がすでにある程度広がってしまっているようなときは、ガムテープのように幅広の粘着テープを使ってください。
大量にこぼしたときは、掃除機で
手持ちしているタバコからポロッと落とすのではなく、吸い殻がたくさん入った灰皿ごとひっくり返してしまったなんて場合には、掃除機の出番です。
ローラーのあるヘッドが付いたまま吸い取ろうとすると、灰が潰れてかえって井草と井草の間に入り込んで取りにくくなってしまうこともあるので、まずヘッドを取り外して吸い取ってしまいましょう。
掃除機だけで、すべての灰を吸い取ることはできません。残った灰は、ノズルの先を使ってゴシゴシこすらずに、セロテープに貼り付けて取る方法と組み合わせて行ってみてください。
掃除機で灰を吸い取る前に、火が付いたまま吸い込んでしまうことがないよう、なかに火種が混じっていないか確認しましょう。
畳に塩をまく
塩が灰を吸着する
畳に塩をまくという方法もおすすめです。以下の手順でお試しください。
1. 灰が散らかったあたりに塩をまいてください。
2. 指先を使って塩を灰にやさしくなじませます。
3. 手をグーにして、まわりをトントンとたたいてみてください。
4. するとはじめは塩だけが飛び跳ねますが、やがて塩と灰が混じってくるはずです。
5. 後は掃除機を使って塩と一緒に灰を吸い取ればOK。
塩には水分が含まれていますから、灰と混ぜることで自然に吸着してくれるというわけ。粒子が極端に軽くて細かい灰だけだとすべて吸い込むのは難しいのですが、比較的粒子が重くて大きい塩と一体化させることで、難なく取り除くことができますよ。
タバコの灰掃除でやってはいけないこと
濡れ雑巾で拭く
タバコを畳やカーペットに落としたとき、まっさきにティッシュペーパーや雑巾を湿らせて拭き取りたい欲求にかられますが、これは絶対にNG。灰が水に溶けて、畳やカーペットをひどく汚してしまうことがあるからです。
タバコの灰は、乾いた状態であれば比較的落としやすいのですが、濡らしてしまうとキレイにするのにとても手こずります。
また"拭く"ことによって、灰が井草の間に入り込んでしまうのでより取りにくくなってしまうのです。
灰をこぼしてしまったときは、とっさに処理したくなりますが、より汚れを広げてしまったり取りにくくなってしまったりする可能性があるのでご注意ください。
ほうきで掃く
タバコの灰をほうきで掃きたくなる気持ちもわかりますが、これもできれば避けたいところです。確かにフローリングなどであれば、比較的かんたんに掃き集めることができます。ところが、隙間が多い畳の場合はNG。ご存知の通り、タバコの灰の粒子は小さく細かいため、ヘタに掃いてしまうと畳の奥のほうにまで入り込んでしまうのです。
畳の目のなかに入り込んでしまった灰は、掃除機で吸い取ろうとしても、なかなかうまくいきません。屋外で畳をたたきでもしない限り、取り出しにくくなってしまいます。サッと掃いてしまいたい気持ちをこらえて、粘着テープや掃除機などで丁寧に取り除くようにしてください。
畳がタバコで焼け焦げてしまったら?
台所用漂白剤を塗る
火が付いたタバコごと落としてしまったら一大事。畳は真っ黒く焼け焦げてしまうでしょう。畳は明るい色をしていますから、灰をきちんと取り除いたとしても、焦げたところは目立ってしまいます。
そんなときは、キッチン用の漂白剤を使って対処してみてください。方法はとてもかんたん。キッチン用の漂白剤を水で希釈し、焦げた畳部分に塗布します。
漂白することで、黒い焼け焦げを多少なりとも目立たなくすることができますよ。ある程度漂白できたら、水拭きして漂白剤を拭き取り、仕上げに乾拭きしたら完成です。
まとめ
畳にタバコの灰を落としてしまったら、粘着テープや掃除機、塩などを使って汚れを広げないよう上手に取り除くことが大切です。間違っても、水拭きや掃き掃除をしないこと! より大きな汚れとなってしまいますよ。