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2020年10月28日 18:55 更新

洗面所の収納|専門家が教える3つの家事シェア事例

普段ひとりが担っていた家事を、収納や仕組みを整え、家族でシェアしていきませんか? 今回は、洗面所の収納を見直して家事シェアできた3つの事例をご紹介します。

Lazy dummy

こんにちは。ライフオーガナイザー®の橋本智子です。

家事を家族でシェアしていきたい! と思ったとき、メインとなる家事に付随する細々した名もなき家事が、家事シェアのハードルを上げてしまっていることがあります……。うまく説明できないから結局自分でやってしまう、なんて方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「収納や仕組みを見直して共有すること」で解決できる事例を、「洗面所」でのシーンで3パターンご紹介していきます。

【事例1】呼ばれる手間を省いた収納

洗面室収納の棚板を増やした収納

入居当初の洗面所収納は棚板が少なく、タオル類と洗濯用洗剤ぐらいしか収納していない状態でした。夫婦2人のときはこれでよかったのですが、子どもがいるといろいろと不都合が出てきました。

これはどのご家庭にもあるあるだと思いますが……「お風呂で呼んでいます」問題。

夫が子どもをお風呂に入れてくれるのはよいのですが、お風呂に入れている間に私がほかの家事を片づけてしまいたいのに、「お風呂で呼んでいます」という浴室からの機械音声……。

そして必ず言われる「着替えお願い」「あとはお願い」というやり取り。子どもをお風呂に入れるってそれだけ!? とよくモヤモヤしていました。

そこで「入浴から着替えまで」を洗面所でできるように、収納棚の棚板を増やし、子どもの下着やパジャマなどを収納する仕組みを導入しました。

洗面室の子供のパジャマ収納

我が家には余っている棚がなかったので、新たに追加する必要がありました。ただ、棚板を増やすって手間がかかりそう……と感じていましたが、棚板を1枚ホームセンターに持っていき「これと同じサイズの板を3枚作りたい」ということを伝えると! あっという間にカットしてくれました。こんなことなら、もっと早く作ればよかったと思うくらい簡単にできました。

棚板を増やし、お風呂上りに扉を開けるとすぐにタオルと子どものパジャマ類をサッと取り出せる状態にしました。

これより「入浴から着替えまで」の一連を夫がひとりですべてやってくれるようになりました! お風呂からの呼び出しがなくなり、これまで感じていたモヤモヤも解消し、夫と子どもがお風呂に入っている間に家事もはかどる! とてもいいサイクルができました。

【事例2】洗濯ハンガー収納の見直しで、名もなき家事を削減

無印良品のアルミハンガーを使った衣類収納

洗濯という家事の中にも、名もなき家事がいろいろ含まれています。以前の我が家は洗濯ハンガーとクローゼット用のハンガーは違う物を使っていました。そうすると、洗濯物を干して乾かした後、再度クローゼット用のハンガーに掛けかえるというステップが必要になります。

そこで洗濯ハンガーが古くなったタイミングで、ハンガーと収納方法を見直すことにしました。

洗面台下の洗濯ハンガー収納

以前は洗面台下に洗濯用ハンガーを収納していたのですが、「家族誰でも簡単にできる」という視点で考えると、扉を開けてファイルボックスに入っているハンガーに追加するというのはハードルが高かったです。

洗面室の洗濯ハンガー収納

そこで、クローゼット用と洗濯用のハンガーを統一し、クローゼットに掛けている服を洗濯する際は、ハンガーごと洗面所まで持ってきて洗濯機のラックに掛けるという仕組みに。

ハンガーを統一したことと、各々が自分でクローゼットからハンガーを持ってきてラックに掛けるという習慣がついたことで、洗濯物をクローゼットに戻すときに「ハンガーを掛けかえる」という名もなき家事がひとつなくなりました。

【事例3】放り込むだけ! 洗濯家事の「分からない」を解消

マグネシウムボールで洗濯マグちゃんを手作り

洗濯をする最中に夫からよく聞かれていたのが、「どの洗剤をどれくらい入れたらいいか」ということでした。パッケージの説明を読んでも迷うようだったので、マグネシウムボールを活用してみることに。

「洗濯マグちゃん」という商品が人気ですが、最近は手作りされる方も多いようです。私もマグネシウムボールと小さな洗濯ネットを購入し、手作りしてみました。

手作り洗濯マグちゃんの収納

洗濯機のラックに100均のフックを取り付けて、そこに掛けています。洗濯するときはそれを洗濯機に入れるだけでOKなので、これなら簡単と迷うことがなくなったようです。

家事を「自分ごと」として取り組んでもらうために

Lazy dummy

うまくいかないこともありますが、完璧は目指さないということでしょうか。ただ、これまでこちらが家事を「手伝って欲しい」と思っていると、相手にも自分ごととして取り組んでもらえないのかなと感じます。

私は土日に仕事が入ることも多いのですが、そんな日は先回りして段取りをせず、全部任せるようにしています。最初から最後まで全部任せて責任を持ってもらうことで経験値もあがり、夫も子どもも自分ごととして取り組むようになったと感じます。

そのためには、普段から一緒に家事をしながら、家族間のコミュニケーションをとっていくことは欠かせないです。

まとめ

家事シェアは、単に分担してひとり当たりの負担を減らすということではなく、家族関係を整えることでもあると考えています。家族はチームだから「家の事」もみんなで助け合っていこうと思えるのが理想ですが、理想と現実にギャップを感じる場合もありますよね。

今回は、洗面所の整理収納を見ていただきました。これからも、家事シェアを進めるための仕組み作りもご提案していきます。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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