住まい 住まい
2020年10月23日 21:00 更新

子どもも片づけたくなる! 幼児でも楽に戻せる空間と気持ちの仕組みづくり

脱ぎっぱなし、置きっぱなし、遊びっぱなし……子どもの「片づけられない」には理由がありました。我が家でも試行錯誤をして感じた「子どもにとっての片づけやすさ」を、失敗、成功例とともにまとめてみました。悩んでいる方がいらっしゃったらぜひ、参考にしてみてくださいね。

Lazy dummy

こんにちは。ライフオーガナイザー®の橋本智子です。
春にお子さんが保育園や幼稚園に入園されたばかりという方もいらっしゃると思います。毎日の登園準備や帰宅後のバタバタ、大変ですよね。

我が家の場合、息子が2・3・4歳頃は子どもの片づけに特に試行錯誤をしていた時期でした。
今まで「脱ぎっぱなし」「置きっぱなし」「遊びっぱなし」だったのが、どのように「楽に片づけられる」ようになったのか。失敗例も含めていくつかご紹介します。

「脱ぎっぱなし」から「脱いだら戻す」習慣がついた衣類収納

子供服のハンガー収納

入園前に、制服を掛ける場所やリュックの置き場所などを子どもと一緒に決めていました。
最初は張り切って片づけていたものの、長くは続かず……。いつの間にか、帰宅したら制服を脱いで登園準備スペースの前に脱ぎっぱなしになることが続くように。
「元に戻して」というと何とかできるけれど、やっぱり続かない。

原因はハンガーでした。
制服はハンガーに掛けるもの、と思い込んでいましたが、幼稚園から帰ってきてすぐに脱いだ制服をハンガーに掛けるというのが、子どもにとって手間だったようです。

そこでハンガーをなくすことにしました。

ニトリのカラーボックスと無印のフックで衣類を掛ける収納

それまでフックに掛けていたハンガーを取り外し、制服のタグをそのままフックに掛ける仕組みに。

たったこれだけのことなのですが、徐々に自分でさっと掛けてから遊ぶようになってきました。
親の私が「これくらいできるだろう」と思っていたことも、息子にとってはハードルが高かったようです。「一旦ハンガーを取って、制服を掛けてからフックに戻す」この手間が「引っかけるだけ」に減ったことで、本人も楽に戻せるようになりました。

アイテム1つで「その辺に置きっぱなし」が解消!

CDケースを使った子供の小物収納

大人からすると何でもないものも、小さな子どもにとっては「宝物」です。
お友達からもらった石、剥がれてしまったシール、中身がなくなってケースだけになった100均の修正テープ……。その辺に置きっぱなしにされると、うっかり捨ててしまいそうですよね(実際に捨ててしまったことも……)。

細々したものが増えていくので、家に余っていた持ち手のついたCDケースを渡して「これを宝箱にしてね。宝物を入れて大事にしてね」と伝えました。

そうするとうれしかったのか、ケースにシールを貼ってデコレーションしたり、中身を出して整理をしたりするまでに。大事そうに戻す様子を見ていると、片づけとはものだけを見るのではなく、人が何を大切にしたいのかに目を向けて整えていくことが大事なんだなと実感しました。

また、親の声のかけ方次第で子どものものの扱い方も変わるのだなと分かりました。

「遊びっぱなし」ではなかった! 片づけに欠かせない声かけ習慣

和室のおもちゃの片づけ

声かけと言えば、声をかけなかったことで大失敗した経験があります。
和室で遊んでいたおもちゃが散らかり放題。
「また遊びっぱなしにしてー」と思わず片づけてしまいそうに……。

するとその時、息子が「やめて! それ、電車の駅やから!」と叫んだのです。

和室のおもちゃの片づけ

「え、駅!?」よくよく話を聞いて、散らかっているおもちゃを見てみると……。
何となく円になってる……? なるほど、線路っぽいところを電車が走ってる!

楽しく遊んだあとは、気持ちよく片づけられたかも知れません。
子どもの片づけを阻害していたのは私だったのです……。

「上手に駅作れてるねー」と声をかけると自慢気に説明をしてくれました。
そして気が済んだら自分でせっせと片づけを。

「自分のことは自分で」を心がけていたつもりでしたが、「片づけなさい」と言いながら先に親の私が片づけ始めていては、子どもの片づけが習慣になりにくいですよね。
子どもが片づけるのを待つことも大事だな……と反省しました。

おもちゃが散らかっているのは楽しく遊んだ証拠。
「片づけて」と言う前にどんな遊びをしたのか聞いてみると、子どもの気も済んでサッと片づけてくれるかも知れません。

声のかけ方やタイミングも、片づけには欠かせないものだと実感。
ものの片づけは気持ちの片づけにもつながっているんですね。

まとめ

子どもの片づけは失敗も多々ありましたが、子どもの様子を観察しながら、失敗も活かして仕組みを作っていくことで、楽に片づけられるようになってきています。

子どもの成長に合わせて、仕組みも声のかけ方も工夫していきたいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-