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2019年09月04日 18:00 更新

理想の部屋を作る「壁紙」の選び方【専門家が教えるインテリア術】

内装業を営むわが家では、数年に一度模様替えをする感覚で壁紙を張り替えます。ものを増やすことなくそのときの好みで、部屋のイメージをガラッと変えることができます。流行りの壁の一面だけを張り替える「アクセントクロス」も、思い切った色や柄が取り入れやすいもの。今日は、壁紙を張り替えて変わる印象と、壁紙の選び方をご紹介します。

壁紙の色を変えると印象がガラリ!

こんにちは。ライフオーガナイザー®の前田梨絵です。

真っ白な壁紙の、シンプルなインテリアはとても素敵ですよね。けれども、なんとなく殺風景に感じる……なんてことありませんか? そういうわが家も10年ほど前、家を建てたときには、ごく一般的な白い壁紙を選んでいました。壁の色=白という思い込みから、特に色付きの壁紙を選ぶという感覚もありませんでした。

白い壁紙

それから何年かたったあと、リビングのキッチンカウンター周りの壁を、黒板のような深緑色に張り替えてみることにしました。一瞬張るのをためらってしまいそうな濃いの色なのですが、いざ張り替えてみると部屋の雰囲気はぐっと引き締まり、落ち着いた部屋になりました。

緑色の壁紙

それからまた数年後。つい最近、キッチンのカウンター周りの壁紙を、今度は深緑からグレーベージュに、そして天井にはインパクトのあるヘリンボン柄を取り入れてみることにしました。同じ場所でもものを増やすことなく、このようにガラッと雰囲気を変えることに成功。居心地のよい空間ができあがりました。

グレージュの壁紙

それでは、張り替えたそれぞれの「白」「深緑」「グレーベージュ」の壁紙の前に雑貨を置いてみると印象はどう変わるのでしょうか。

壁紙の色の違いによる雑貨を置いた印象

色付きの壁紙のほうがなんとなく、雑貨がパッと映えるように感じませんか?

自分好みの壁紙イメージの見つけ方

ピンタレストでイメージ選び

画像収集アプリ「ピンタレスト」でイメージ集め

「アクセントクロス リビング」「リビング 壁紙」などと検索して、少しでもいいなと思った画像や、なんとなく気になる画像を集めていきます。おしゃれなものが見つかりやすいので、画像収集アプリ「ピンタレスト」がオススメです。

どんどん集めていくと、木目のトーンが同じだったり、同じ色が使われていたり、シンプルな雰囲気だったりと、自分がいいなと思う共通点が見つかるはず! さらにその中から、自分の家の家具やサッシの色に近い画像を絞っていくと、イメージするゴールがさらに明確になっていきます。

ピンタレストでイメージ集め

ちなみに今回、私がイメージするゴールに選んだ画像のひとつがこれ。

「グレーベージュの壁紙」「木目の天井」「白い照明器具を複数取り付け」「ダウンライト」が共通点でした。

グレーベージュのアクセントクロス

実際にイメージに近づくよう張り替えてみると……

白い照明器具と木目の天井
天井の壁紙を変えるのも、ガラッと印象が変わるのでオススメです。
白い照明器具

以前の深緑の壁紙から、なんとなく雰囲気が近づいたのがおわかりでしょうか。

どこに張る? 誰が張る? 壁紙の選び方

次に、壁紙選びについて、内装業を営む夫に聞いてみました。

壁紙選びのポイントは?

特に汚れが気になる場所でなければ、気にいった色や柄を選んで大丈夫です。

ただし、トイレなどの汚れやすい場所は注意が必要! 防水タイプを選ぶのがベスト。吸湿タイプを選んでしまうと汚れも一緒に吸い込んでしまい、汚れが落ちにくくなってしまいます。また、凹凸のあるものは、汚れが溝に入り込んでしまうのでオススメしません。

壁紙の張り替えは自分でできる?

時間・仕上がり・費用・下地の判断をトータルで考えるとプロに頼むほうがベストだと思います。それでも自分でやってみたいという人もいると思います。そんな場合は、厚みがあって、凹凸や柄のある壁紙を選びましょう。壁紙は下地状態がそのまま表面に出てしまうので、薄いものや無地のものの場合、下地の処理がうまくできていないと、表面がデコボコしてしまうからです。

壁紙の選びかた

まとめ

理想のイメージを見つけて壁紙を張り替えると、ものを増やすことなく居心地の良い空間を作ることができます。

壁紙選びには、特に汚れやすい場所の場合には注意が必要です。また、自分で張り替えてみよう! という場合には、厚みがあり凹凸のあるタイプや柄の入った、下地の状態が目立ちにくいタイプを選びましょう。

壁紙選びの参考になればうれしいです。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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