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2021年02月04日 14:34 更新

端午の節句にはどんなことをする? 伝統的な祝い方や行事食

5月5日はこどもの日。古来より端午の節句として祝われていましたが、どんなことをしたり、どんなものを食べたりするのかご存知でしょうか? 今回は、知っているようであまりよく知らない、端午の節句のお祝いの仕方や行事食についてご紹介します。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

5月5日はこどもの日。日本における祝日の1つとなっていますが、「端午の節句」と呼ばれることもありますよね。この違いと意味をご存知ですか? 

我が家には3人の息子がいますが、今まで何となくお祝いをしたりしなかったり……GW中にあるため、予定が入ることも多く、きちんと意味を知らないまま過ごしてきたことに気が付きました! せっかく古くから祝われてきた年中行事なので、子ども達にも伝えたいと今回いろいろ調べてみました。

そもそも端午の節句とは?

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5月5日は元々古来より、「端午の節句」として祝われてきた年中行事でした。端午は五節句の1つで、陰陽で縁起の悪いとされていた奇数月に、季節の食べ物や縁起の良いものを食べて邪気や厄払いをする行事が行われていました。3月3日の上巳(じょうし)の節句が女の子の健康を祝い願うものとなっていくのと共に、5月5日の端午の節句は男の子の健康を祝い願うものとなったのです。

1948年に、この端午の節句を祝日にという声があり「こどもの日」として国民の祝日の1つとして制定されました。このこどもの日の意義は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とされています。それまでは男の子の成長を祝う日でしたが、女の子も含めて子どものお祝いの日となっています。母の日的な意味合いもあるのは、今回初めて知りました!

こちらのひな祭りの記事で五節句に付いてもう少し詳しくご紹介しています。

端午の節句にどんなことをする?

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3月に女の子の節句を祝うのもあって、5月は今でも男の子の節句としても祝われています。そのため、端午の節句では男の子らしい鎧や兜、刀、五月人形、金太郎などが飾られます。勇ましい武具の飾りは男の子の身体を守る、という意味合いもあります。

また、鯉のぼりを飾るのもこの時期ならでは。江戸時代に武家で始まった風習です。鯉は厳しい環境の中でも生きていくため、鯉のように強い生命力にあやかって育つようにとの願いが込められています。地域差もありますが、もともとは真鯉(黒い鯉)のみを飾っていたようですが、近代になり緋鯉と対になり、昭和になると子どもを表す鯉も増えて飾るように。今ではたくさんの鯉のぼりが見られるイベントも、各地で開催されていますよね!

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「こどもの日」「端午の節句」の他に「菖蒲の節句」と呼ばれることもあります。菖蒲は強い香りがあるため、魔よけとして用いられてきました。5月は田植えシーズンなので、田植え仕事をする女性を清めるために菖蒲が使われ、昔は「女の人の節句」とされていたそうです。現在と全く反対だったなんて驚きですね!

これが江戸時代になると「菖蒲=尚武(部を重んじること)」という語呂合わせや、菖蒲の葉が剣の様な形だったことから男の子の節句として祝われるように変わり、現在に至ります。

今でも、端午の節句では菖蒲の花を飾ったり、菖蒲の葉をお風呂に入れた菖蒲湯にしたりしますよね。私も子どものころから菖蒲湯は毎年入っています。菖蒲特有の香りが邪気を払い魔よけがあるとされ、健康に過ごせるようにとの願いが込められています。

この他には端午の節句ならではの、行事食をいただくのが一般的ではないでしょうか。端午の節句で食べる行事食はどんなものがあるのか、これからご紹介していきます。

端午の節句の行事食①:柏餅

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端午の節句といえば柏餅。平たく丸いお餅を半分に折って餡を挟み、柏の葉で包んだ和菓子です。端午の節句の供物として用いられてきました。柏は新しい芽が育つまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」の縁起物とされました。

柏の葉には独特の香りがあり、それが柏餅の味の決め手にもなっていますよね。他にも殺菌効果や、保湿効果、手を汚さずにお餅を食べられる、などの利点があって使われたようです。地域によって挟む餡もこしあん、つぶあん、みそあんなどあります。

端午の節句の行事食②:ちまき

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端午の節句の童謡「背比べ」にも登場するちまき。お餅を笹の葉で包んだものです。地域によって形状はかなり違うようですが、関西では昔からなじみが深く、柏自体が少ないこともあって柏餅よりもちまきが食べられました。笹の葉も防腐効果があると言われています。冷蔵庫のない時代、食べ物を保存するために笹の葉で包むことが行われていたよう。先人の知恵はすごいですね!

端午の節句の行事食③:縁起の良い魚

出世魚

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端午の節句の伝統的な行事食は、実は柏餅とちまきの2つだけのようですが、男の子の成長を祝うお祝い御膳として、出世魚を使った料理が人気。

出世魚とは成長するにつれ名前が変わる魚のこと。同じように出世を願い、縁起物としてお祝い時に使われます。

■ブリ←ワラサ←イナダ←ワカシ
■スズキ←フッコ←セイゴ
(地域によって呼び名は違います)

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鯛は「めでたい」の語呂合わせで、お祝い時に縁起の良い魚としてよく使われます。

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鰹は「勝つ男」の語呂合わせで、端午の節句に縁起物として使われます。

端午の節句の行事食④:筍

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筍は端午の節句で特別使われる行事食ではありませんが、まっすぐに伸びる筍のようにすくすくと育って欲しいという願いを込めて使われています。

端午の節句の行事食⑤:ちらし寿司

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ちらし寿司も端午の節句に限らず、お祝い時にはよく登場する料理です。彩り華やかで、使われる食材も長寿を願う海老や、先を見通せるようにとの願いを込めた蓮根などの縁起の良いものを使っているので、おもてなしとしても喜ばれます。

まとめ

5月5日は、端午の節句として男の子の成長や繁栄を願い祝われる年中行事です。子どもの日として今では女の子のお祝いの日でもあります。鯉のぼりや兜を飾ったり、菖蒲湯に入ったり、柏餅やちまきといった行事食を食べて祝います。これらはそれぞれ、健康と健やかな成長を願う意味が込められています。行事食としては柏餅とちまき以外は決まったものはないのですが、男の子の節句らしい縁起の良い魚や筍料理が好まれています。縁起の良いものや子どもの好きなものを組み合わせて、お祝いしてみてはどうでしょうか。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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