住まい 住まい
2019年03月26日 22:00 更新

換気扇効果アップの裏技! ポイントは空気の流れを理解すること

換気扇は室内の換気を行うのに便利ですが、使い方次第で換気の効率はずいぶん違ってきます。うまく使うためには、空気の流れを理解することが欠かせません。そこで今回は、換気扇の効果をアップさせる裏技を特集。換気の基本や正しい換気扇の使い方、換気の重要性などについて解説します。

換気の基本

Lazy dummy

空気の流れを理解しよう

換気とは、汚れた空気を室外に排出し、フレッシュな空気を室外から取り込むことをいいます。この流れを作るには、窓を一つ開けるだけでも、換気扇をただ回すだけでも、効率よく換気をすることはできません。

大切なのは、空気の流れを作ること。

例えば、開放した窓が一つだけの場合、室内の空気はなかなか室外には排出されません。少なくとも二つの窓を開けて、空気の入り口と出口を作る必要があるのです。このとき、部屋全体の空気を入れ替える場合は、対角線上にある窓を開けることがポイント!

一方、換気扇をただ回す場合、それだけで空気の循環がうまくいくと思いがちですが、実はそうでもありません。換気扇を回すと、室内の空気が室外へと強制的に出されます。ところが、室内へと空気が入るルートが確保されていないため、室内にはなかなか新しい空気が入ってきません。そのため、空気の流れは十分とはいえないのです。

換気扇の効果は窓で変わる

空気の流れを作るうえで有効なのが窓。換気扇を使用すると同時に窓を開けてみてください。換気扇が空気の出口、窓が入り口となることで空気の通り道ができるため、汚れた空気が室外に出され、フレッシュな空気が取り込まれてしばらくするとこもっていた臭いがなくなるはずです。

空気を取り込む窓は最低でも15cmほどの間口があるものがよいでしょう。窓は一つではなく複数開けておくと、室内で空気が滞るところが減ってさらに換気がスムーズになります。

換気の重要性

Lazy dummy

換気が不十分だとどうなる?

換気が正しく行われないと、臭いがこもるだけでなくさまざまな弊害が起こってしまいます。とくに気になるのが湿気です。初夏など湿度の高い季節に湿り気を帯びた空気が室内に滞ってしまうと、結露しやすくなります。結露したところにホコリやゴミが加わると、ダニやカビにとって好ましい環境が整い、繁殖する原因に……。

新築やリフォームしたばかりの家の場合、使用されている塗料や接着剤などの化学物質によっては、建材や家具から有毒なガスが出ることもあります。換気が不十分な場合、室内にこれらのガスの濃度が高くなり、シックハウス症候群を引き起こす可能性が高くなってしまうのです。温度が高くなる初夏は有毒なガスが発生しやすくなるため、とくに注意が必要。

換気の効果は臭い対策以外にも

Lazy dummy

換気は臭いだけでなく、室内に湿気がこもるのを防いで結露を防止するのに効果的です。冬になると暖房器具が欠かせませんが、外気と室内の気温差が大きくなると、窓の周辺で室内の暖かい空気が急激に冷やされ、結露を起こしてしまいます。

結換が起きるのは、室内の空気が湿り気を帯びているために起こります。暖かく湿り気を含んだ空気が窓辺で冷やされると、保持できなくなった水分を手放し、窓に水滴が付着してしまうのです。

正しく換気ができていれば、暖房器具によって汚れた空気が室内にたまることもありませんし、結露も起こりにくくなります。室内の空気が汚れていると感じたときだけでなく、結露が懸念されるときも、積極的に換気するとよいでしょう。

家の換気扇をチェックしよう

Lazy dummy

換気扇はお手入れが必要

換気扇にホコリや汚れがたまっていると、適切に換気を行うことができません。定期的に状況をチェックしお手入れすることが大切です。

せっかく窓を開けて空気の入り口を確保していても、換気扇のフィルターやグリル表面がホコリや汚れで覆われていれば、室内の空気を排出できず、空気の流れが作れません。こまめに換気扇を掃除して、効率よく換気することができれば換気扇の作動時間を少なくすることができ、節電にもつながりますね。

まとめ

空気の入口と出口を設け、空気の流れを作ることができれば、室内にこもった臭い、湿った空気をすみやかに排出し、新しい空気を取り込むことができます。換気をすることによって、結露しにくくなるという効果もあるので、空気が汚れていると感じたときだけではなく、結露にも着目して定期的な換気をしてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-