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2018年12月27日 16:30 更新

お正月におすすめの縁起の良いお花は? 意味と飾り方アイデア

普段はあまりお花を飾らないけど、お正月だけは生花を飾るというお宅も多いですよね。皆さんはどんなお花を飾りますか? お祝い事であるお正月には縁起の良いお花を好んで飾りますが、どんなものがあってどんな意味なのか、また飾り方などのアイデアをご紹介します。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

クリスマスが過ぎると一気に年末気分が高まりますね。クリスマスの飾りをそのままにして新年を迎える欧米と違って、日本ではこの短い期間に新年を迎える準備をします。我が家では、普段はなかなかお花を買ってきて飾ることはできていませんが、お正月にはお花を買いに行き、家の中の何か所かに飾っています。縁起物の良いお花や、華やかなお花を見ると、新年を迎えた雰囲気が出て、引き締まるような気持ちになります。

毎年何気なく飾っていたり、どれを選べばいいのかわからない、そんな方のために今回はお正月に好まれるお花の意味と選び方、そしてどんな風に飾ればよいのかのアイデアをご紹介していきます。

正月花を飾る時期はいつがいい?

新年にはその年の年神様をお迎えするため、いろいろな飾りやご馳走を準備してお祝いすると古来よりされてきました。お花もその1つで、一般的にお正月には縁起の良いものや華やかなものが好まれて飾られます。

飾る時期はいろいろな説もありますが、12月28日が最も良いとされています。12月29日は「二重苦」を連想することから避けられ、12月31日の大晦日は元旦の前日なので「一夜飾り」のため失礼に当たるとされています。間の12月30日は特に問題ないので飾るのは大丈夫。

「意外と早いうちに準備するのね!?」と驚かれるかもしれません。今の時代は28日だと仕事納めの時期なので、仕事場ではその日に新年の準備を済ませて年末休みに入る、ということも多いのではないでしょうか。その分、自宅の方の準備はお休みに入ってからなので28日に終わらせるのは難しいような気もします。私自身も大晦日にお花を買いに走ったことが何度もありますが、あまり難しくとらえて飾るのを止めるよりも、意味を分かったうえで無理なく準備を進めたら良いのではないでしょうか。

お正月に好まれる花と意味

実際どんなお花に、どんな意味が込められているのでしょうか。お正月花におすすめの花とその意味を紹介していきましょう。

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針葉樹の松は冬になっても落葉しない常緑樹。1年中、緑の葉があることから、「生命力」「永遠の命」を象徴しています。また、樹齢が数千年の木もあるようにとても長寿の木なので、不老長寿のシンボルとしても縁起の良いものとされています。

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竹は寒い冬でも青々とし、成長が早くまっすぐに立ち、強い風にもしなやかに負けない強さがあります。その姿や強さに「まっすぐな心」「強さ」「生命」を願う縁起物とされています。

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寒い冬に咲く梅は、1年の初めに他の花に先立って咲くため「繁栄」「出世」を象徴する縁起物とされ愛されてきました。紅白の色合いもおめでたいので用いられます。

菊は長くきれいに咲くことから「長寿」を祝う花として古来より用いられてきました。日本では仏花や墓花としてのイメージが強くなってしまいましたが、花言葉は「高貴」で、古くから薬用や儀式に用いられる特別な花として愛されてきました。代表的なのは天皇家の紋章である菊の御紋。大輪の菊が咲く姿は本当にきれいで優美な美しさです。色や花の姿も多彩で海外では花束やアレンジメントフラワーにも日常的に使われています。

千両

赤い実を付ける千両と万両はその色と名前から「豊かさ」「富」を願う縁起物とされお正月には欠かせないものとなっています。赤だけではなく黄色い実の千両もあり、モダンな雰囲気になります。

南天

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南天もおめでたい色の赤い実がお祝いものとして、また名前から「難を転ずる=難転」といわれ縁起物とされています。葉も紅葉しているものも、緑のものも飾るととても雰囲気があり、少し取り分けてお正月料理にあしらっても素敵です。

葉牡丹

お正月の定番の葉牡丹。こちらは紫系と白系の2色で紅白がおめでたい花とされ縁起物となっています。

松かさ

松かさは「豊穣」を象徴する縁起ものです。

水仙

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水仙もお正月花としてよく用いられます。寒い冬に咲く日本水仙は新春を飾るのにぴったり。香りも良くスッと立つ姿は可憐な美しさがあります。

椿

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椿の花も寒い季節に美しい花を咲かせてくれます。華やかさと凛とした美しさがあります。

蘭の花もお祝い事に欠かせない花です。華やかにお正月を彩ってくれます。

スイートピー

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スイートピーは良い香りと華やかさ、春らしさを添えてくれます。色も豊富です。花が蝶々の様な姿として「旅立ち」「門出」という花言葉があります。

チューリップ

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春を代表する花であるチューリップも春らしさと華やかさを添える花としてお正月花に使われることがあります。松や千両などと合わせれば一気にお正月らしさが出ます。

バラ

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バラはなんといっても華やかさを出してくれます。色も豊富なので、合わせる花によって選ぶこともできます。お正月花としてはおめでたい赤色が人気です。

定番の縁起物から、春を感じさせてくれるもの、華やかさを出してくれるもの等、お正月花はお好みで組み合わせてみてください。もし自分で選ぶのが難しいときには、お店の方に聞いたり、セットになっているものを利用してもいいですね♪ 飾る場所や数、器の大きさなどをあらかじめ把握してから買いに行くと失敗がありません。

お正月らしさを演出する小道具を活用しよう♪

お花をより効果的に見せてくれる小物を活用してみるのもいいですよ。お花屋さんや100均にもお花と一緒に飾るアイテムがいろいろあります。

竹や和食器、重箱なども花器として使えます。和の雰囲気を増してくれるのでおすすめです。反対に、洋風なカラー花器やガラス製の物でもモダンな雰囲気に。深みのある器はそのまま剣山や給水スポンジをセットしてお花を生けてください。深みがあまりないものも水が切れないように気を付ければ使うことができます。給水スポンジは水苔でカバーすると見た目も良くなり、乾燥も防いでくれます。杉や松、千両などでカバーしても素敵です。

お正月花の飾り方アイデア

梅、松、葉牡丹、千両、スプレーマム(菊)、シンビジューム(蘭)をアレンジしてあります。凧や狛犬の飾りをプラスしてお正月らしさをUPしました。赤、白、黄の配色はお正月らしい華やかさが出るのでおすすめです。紅白はもちろんですが、黄色も「金」を連想させる縁起のいい色です。大小のアレンジを高さを変えて飾ることでリズム感が出てまとまりが良くなります。

こちらは背の高い器に生けたものと、小さい器に生けたものを段々にして飾りました。お花の量が少なめでも華やかになる裏ワザです。水引でおめでたい雰囲気とポップなカジュアルさを出しています。

どちらも紅梅が入っていますが、実は庭から拝借しています。年末に生けるときはまだ固い蕾ですが、暖かい室内に飾っておくと可愛い花を咲かせてくれます。

この花が終わってもそのまま水に浸けておくと葉が出てきます。枝物は長く楽しめるのでおすすめ。梅の枝は、この後さらにドライにして、インテリアやクラフト作りに活用しています。

こちらはバラを使った華やかなお正月花。バラが開いてくると一層華やかさが増します。

お正月花は松の内が過ぎると片付けるのが習わしですが、松や千両などを抜いてまだきれいな花は生け直してあげるともっと長く楽しむことができます。こちらはお正月が過ぎたころ、手土産に持って行った焼き菓子に添えてフラワーバスケットにリメイクしたもの。

バスケットの中身はこちら。焼き菓子2種とミニアレンジメントフラワー。シンビジュームと小菊はとっても長持ち。切り戻して直しつつ飾っていると1カ月以上持つこともあるくらい。シンビジュームは1本結構なお値段しますが、実はコスパの良いお花なんです。

こちらはシックな色のスイトピーとスプレーマム。松が入ればお正月花になってしまいます。

菊の花の長持ちなことといったら…飽きるくらいまで飾っておけます(笑)。お正月が過ぎても松を取り除けば普通のアレンジになるので、最後まで楽しむことができます。

スプレーマム2種と赤い実の山帰来(サンキライ)をカップに入れたミニアレンジ。これだけ飾ってもかわいらしくていいですね♪ テーブル花にしても良さそうです。

カップに葉赤い水引を蝶々結びに。意外と水引が重宝します。100均で色の種類も豊富に揃ってるのでおすすめ。

ポンポン菊と松、アイビーを添えて。松を短くカットして固めて生けるのも素敵なので試してみてください。

和食器やお盆を使って純和風に。千両はお正月が過ぎるころにはダメになりましたが、その他はものすごく長持ちなので……形を変え、かなり長期間観察することに(笑)。葉牡丹は1番長く残って、驚くことに真ん中が伸びてきて花が咲きました(春になっていたかも)。

お正月のお花を長く楽しむコツ

長く楽しむためのコツは、なんといっても長持ちの花を選ぶこと。松、菊、蘭、葉牡丹、枝物などは長く持つのでおすすめです。上記のアイデアでもご紹介していますが、松や千両はお正月を過ぎれば外してしまうものの、他のものは生け直してもっと楽しむことができます。あまりに持ちすぎて(1カ月以上とか)途中で飽きてしまう、なんて場合もあるくらい。

あとは、水を切らさないようにすること、水を定期的に変えること、茎の下が傷んできたら切り戻してあげること。水の中のバクテリアの繁殖を抑えることで傷みが遅くなります。もちろん涼しく、乾燥していない環境の方が傷みにくくなります。

まとめ

お正月に飾られるお花は、それぞれ新年を迎えるのにふさわしい意味が込められています。お花の組み合わせは縁起の良いものを取り入れながら好みで選んで構いませんが、もし難しいときにはお店の人におすすめを聞いてみましょう。お正月らしさを演出してくれる小物も使うと、いっそう華やかになります。お花選びと管理に気を付けると、長く楽しめるものも多いので試してみてくださいね♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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