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2019年03月09日 21:00 更新

スラックスのセンタープレス(折り目)を守る裏技とアイロンがけのコツ

スラックスの中央の折り目は、清潔感やきちんと感を演出するのでスーツやジャケットスタイルではとても重要です。質のいいスーツを着ていてもスラックスの折り目がぼやけているとだらしなく感じられるため、日々のお手入れでスラックスの折り目を守りましょう。今回は、スラックスの折り目を守る裏技とアイロンがけのコツを伝授します。

スラックスの折り目を守る裏技

Photo by Ricardo Gomez Angel on Unsplash

脱いだらクリップ式ハンガーに吊るす

帰宅後してスラックスを脱いだら、クリップ式ハンガーに吊るしましょう。センタープレスで二つ折りにし、裾をクリップで留めて逆さまの状態で吊ります。ベルトをつけたままだと折り目がきれいにつかないので、毎回ベルトを外してからかけるようにしましょう。

クリップ式ハンガーを使うと、生地の重みで全体のシワが伸ばされます。普通のハンガーに吊るすよりも余計なシワができないので、きれいな折り目を維持できるのです。ハンガーに吊った後は、風通しのいい場所で保管すると◎。

折り目を守る座り方のコツ

Photo by Kara Eads on Unsplash

スラックスの折り目は、日常の動作で生地が伸ばされることでぼやけてしまいます。とくに座っているときは、膝の生地が伸ばされたままになるので、折り目に負荷がかかっている状態です。

そこで椅子に座るときには、膝上の生地を両手でほんの少し引っ張ってから腰かけてください。膝あたりの生地が張らなくなるので、折り目が伸ばされにくくなります。オフィスや電車、カフェなどで座るシーンでは、特に意識してやってみてください。

スラックスの折り目をつけるアイロンがけの裏技

Photo by Campaign Creators on Unsplash

スラックスの折り目は着用によって徐々に消えてしまいます。ラインがぼやけてきたり、全体のシワが目立ってきたときは、アイロンをかけて美しいセンタープレスを復活させましょう。

用意するもの

・スチームアイロン
・アイロン台
・あて布(ハンカチや手ぬぐいなど、綿製の薄手のもの)
・霧吹き
・クリップ式ハンガー

アイロンをかける順番は?

スラックスにアイロンをかける順番は、腰回り→膝→裾→センタープレスです。アイロンは作業中に新しいシワがつくのを防ぐため、面積の狭い場所からかけるのが一般的ですが、スラックスはセンタープレスの美しさが重要なので最後にかけます。

アイロンがけをするときは、はじめにファスナーを開けて生地を裏返してください。腰回りやポケット部分は形が複雑で、裏からアイロンをかけたほうが作業しやすいです。

アイロン台にスラックスを乗せたら、あて布をしてお尻側からかけていきましょう。アイロンを何度もすべらせてしまうと生地が傷んでしまうので、押し当てる感じでプレスしてください。取れにくいシワには霧吹きで水をかけてからアイロンをします。

ファスナー側(前面)はファスナーやポケットがあるので作業しにくいですが、お尻側と同様アイロンを押し当てながらシワを取ります。

次に膝から裾にかけてアイロンをかけます。センタープレスにあわせてスラックスを折ったら、片足ずつ作業してください。アイロンをあて布から少し離してスチームをかけると、シワが取れやすくなります。膝から裾までは、円を描くようにアイロンを動かすときれいにプレスできますよ。

最後は、いよいよセンタープレスです。アイロン台に乗せて折り目を確認したら、あて布をして片足ずつスチームをあてましょう。アイロンに体重をかけながら、押し当てるように折り目をプレスします。

アイロンがけが終了したら、センタープレスで二つ折りにした状態でクリップ式ハンガーにかけてください。熱が残った状態で折りたたむとシワがつきやすくなるので、たたんで収納したい場合は冷めてから片づけることをおすすめします。

アイロンのコツ

Lazy dummy

アイロンの温度は生地にあわせる

アイロンの温度はスラックスの生地にあわせてください。一般的に綿や麻などは高温(200℃まで)、ポリエステルやウールなどは中温(150℃まで)、アクリルやナイロンなどデリケートな素材は低温(110℃まで)です。アイロンをかける前に、必ず洗濯表示タグで上限温度を確認しましょう。

ポケット部分は避ける

ポケットの裏地ごとアイロンをかけると、うまくシワが取れなかったり、ポケットのラインがスラックスの表地に出てしまったりします。表側からかけるときは、ポケット部分は避けてアイロンをかけてください。

短時間で手早くかける

アイロンを何度も往復させたり、力を入れすぎたりしてしまうと、生地が傷んでしまいます。アイロンは適度な力加減で短時間でかけるようにし、シワが取れにくい場合は霧吹きで湿らせてから作業してください。

高級素材は平らな板ではさむ

高級素材のスラックスで、アイロンをかけるのが怖い場合は平らな板で叩いてプレスすることもできます。スチームアイロンがなかった時代は、スチームをあてて板で叩き込むことで折り目を復活させていました。この方法なら、洗濯表示タグでアイロンがけがNGとなっているものでも折り目をつけられます。

まとめ

スラックスはピシっとした折り目が重要です。購入したばかりはきれいな折り目がついていますが、着用するにつれて消えてしまいます。清潔感のある服装は人にいい印象を与えるため、毎日のお手入れとアイロンがけで美しいセンタープレスを維持してください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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