ジーンズの悩み(色落ち・のり落とし・臭い)を解決してくれる裏技
カジュアルシーンに欠かすことができないファッションアイテムの一つ、ジーンズ。もとはワークウエアというだけあって丈夫な生地が使われていますが、洗い方を間違うと激しく色落ちして台なしになるなど、意外にお手入れが難しい面もあります。そこで今回は、ジーンズの悩みを解決する裏技を特集。悩みごとに洗い方のコツをご紹介します。
洗濯するとジーンズの色落ちが心配
洗剤選びに注意しよう
ジーンズのお手入れの悩みでもっとも多いのは、色落ちに関するものではないでしょうか。大事にしていたジーンズを一度洗っただけで想定以上に色落ちしてしまい、台なしにしてしまったという経験がある方も少なくないはずです。
その場合、もしかしたら使用している洗剤に問題があるのかもしれません。漂白剤や蛍光増白剤が配合された洗剤が色落ちの原因となっているのかも。石鹸もしくは中性洗剤で洗うようにしましょう。
弱水流コースか手洗いで洗う
洗い方によってジーンズの生地の表面に必要以上のダメージを与え、色落ちさせてしまうこともあります。洗濯機を使用する場合は、水流がゆるやかなコースを選択して、やさしく洗うのが鉄則です。
脱水する際も、できるだけ短時間ですませるのがおすすめ。
柔軟剤を使いたいときは、部分的に不自然なムラを生じさせてしまう可能性があるので要注意。洗濯機の投入口がある場合は、そちらを使うと◎。
なお、洗濯する前には必ず洗濯表示を確認するようにしましょう。手洗いマーク(水をはった桶に手を入れているマーク)が付いている場合は、手洗いがおすすめです。
酢と塩を入れる裏技
酢と塩を入れることで、色落ちをおさえて洗濯できる方法があります。
1. ジーンズが浸かる程度の大きさの洗面器を用意し、水、そして塩、酢をそれぞれ大さじ1ずつ入れてよくかき混ぜてください。
2. ジーンズを浸して30分~1時間ほどつけおきします。
3. いつも通り洗濯機で洗ってください。
ジーンズの染料として使われているインディゴには油分が多く含まれています。一般的なアルカリ性の洗濯洗剤には油分を落とす作用がありますが、酸性の酢を含ませることで作用を中和。反応を弱めることができるというわけです。
他方、塩化ナトリウムには、繊維と染料を強く結び付ける働きがあり、やはり色落ちを防ぐ効果が期待できます。
ノンウォッシュジーンズの扱いが分からない
のりの落とし方
ノンウォッシュジーンズとは、生産直後ののりがまだ付いているジーンズのこと。
こののり落としについて悩んでいる方も多いでしょう。ここでは、のりを落とす方法についてみていきましょう。
まずは、約40℃くらいのお湯にジーンズを入れてください。そしてそのまま1時間くらい放置しましょう。熱によってのりが溶けるので、落とすことができます。さらに、時間が経ったらジャブジャブと洗うのを繰り返し、水が濁らなくなったら脱水へ。
裾上げのタイミングは?
ノンウォッシュジーンズは、裾上げするタイミングも重要です。ロールアップする場合を除き、ジーンズの裾上げが必要になってくると思います。ノンウォッシュジーンズは洗濯によって縮むため、長さにこだわるという方は、洗濯して縮みきってから裾上げしてくださいね。
ジーンズの臭いが気になる
酸素系漂白剤で原因菌を除去
お手入れの仕方によっては、雑菌が繁殖してしまい、ジーンズの臭いが気になるケースもあります。そんなときは、酸素系漂白剤で臭いの原因となっている菌を取り除きましょう。
1. 洗面器や桶を用意して水をはり、容器に書かれている指示通りに適量の酵素系漂白剤を入れよくかき混ぜます。
2. ジーンズを浸してつけおきしてください。
3. 30分ほどしたら取り出し、水ですすぎます。
4. 無蛍光タイプの洗剤を使って洗濯機で洗ったら完了です。
ただしジーンズの染料であるインディゴは、酸素系漂白剤に溶けやすいという性質があります。はじめに色落ちしないか、目立たない場所で確認してから行うようにしましょう。
熱湯で殺菌する裏技
漂白剤を使うのは抵抗があるという方におすすめなのが、熱湯で殺菌する方法です。
1. 洗面器や桶に60℃くらいの熱湯を入れます。
2. ジーンズをなかに入れて、10分ほど放置してください。
3. 熱湯から出して通常通り、無蛍光タイプの洗剤を使って洗濯したら完了です。
くれぐれもやけどにはご注意ください。洗濯機で洗う際には色落ちすることがありますので、ジーンズだけで洗濯するのがおすすめです。
まとめ
大切なジーンズ、不用意に洗ってしまって思っていた以上に色落ちしてしまったら残念です。色落ち・のり落とし・臭い対策をふまえて、長くはけるようにデニムをお手入れしていってください。