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2018年10月21日 21:00 更新

水回り4点パックリフォームはどうしてお得なの? 割引のカラクリと注意点

使用頻度が高い水回りのリフォーム。すべてを一度にリフォームすることをお考えであれば、水回り4点パックリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。水回り4点パックリフォームの相場と、費用が安くすむといわれる理由、依頼する際の注意点などについて解説します。

水回り4点パックリフォームの相場

Photo by yann maignan on Unsplash

キッチンやトイレ、浴室に洗面所といった水回りは、家のなかでも最も使用頻度が高い場所。そのため、およそ20年から25年に一度は設備交換が必要だといわれています。しかも、どれも毎日使用する場所ですから、汚れや劣化だけでなく、不具合もまた同時にあらわれてくることも珍しくありません。そのため、リフォーム業者が提供するサービスの中には、水回りの設備をまとめてリノベートするリフォームパック商品があることも。

水回りのリフォームパックとは、キッチン、トイレ、浴室、洗面所の主要な設備と撤去・設置工事をひとまとめにした商品です。システムキッチンと便器、ユニットバス、洗面化粧台の4点がセットになっているのが普通。3点がセットになった商品もありますが、その場合は、リフォーム業者によって内容が異なるようです。

通常、パック商品の水回り設備の多くは、スタンダードなグレードのものがほとんど。費用をプラスすることで、さらに上位グレードの設備に変更できる場合もあれば、グレードはそのままにオプション機能をプラスできる場合もあります。また、4点すべての設備が同じメーカーの商品に限定されていることもありますし、それぞれいくつかのメーカーから選択できることもあります。

水回りパック商品の費用相場は、戸建て住宅用とマンション用とで異なるのが普通です。

●3点パック
・戸建て:80~150万円
・マンション:80~100万円

●4点パック
・戸建て:100~250万円
・マンション:90~200万円

以上には、設備費用と撤去・設置費用以外に、給・排水のための配管接続工事、ダクト接続工事、電気配線工事のための費用が含まれています。

ただし、システムキッチンと便器、ユニットバス、洗面化粧台以外の設備費用や、他の施工費用はすべて対象外。キッチンやトイレの排水位置を移設したり、脱衣所のクロス貼り替えしたりするには別料金が必要になります。

特定の工事がパックに含まれるかどうかはリフォーム業者によって判断が異なります。見積もりを依頼する時点で、きちんと確認が必要です。

水回り4点パックリフォームが安くなるワケ

Photo by Filios Sazeides on Unsplash

水回りパックリフォームを利用する最大のメリットは、水回りをそれぞれ個別にリフォームする場合と比べ、費用を抑えられるという点です。その主な理由としては次の3つが挙げられます。

・リフォーム業者が設備を安い単価で仕入れられる
・人件費を削減できる
・工事の内容が決まっているため、業者の手間が少なくてすむ

リフォーム業者の多くは商品を仕入れる際、値引きが適用された価格で購入します。定価のおよそ6割から8割引となるのが一般的ですが、これは長く付き合いのあるメーカーに限ってのこと。例えば、関係の浅いメーカーや直接取引ができないメーカーの商品は、安く購入することができないのが普通です。

ある程度の売上が見込めると判断されれば、メーカーはリフォーム業者に対して3点セットや4点セットのパック商品販売を打診します。その際、メーカーは自社商品の販促を兼ねて、安い価格でリフォーム業者に商品を卸すというわけです。

また、それぞれ個々でリフォームを行った場合、それぞれの工事業者がが出入りすることになります。けれども、パック商品の場合、水回りの工事を一度に行うことができるので、工事費用や人件費を削減することができるのです。

パック商品では、工事の内容が毎回ほぼ同じとなります。設備の交換が主な業務で、移設などが行われることは稀なため、施主とリフォーム業者の詳細な打ち合わせが少なくてすみます。工事がスムーズに進むことも、費用が安く設定されている理由です。

水回り4点パックリフォームをする際の注意点

Photo by chuttersnap on Unsplash

ただし、水回り4点パックリフォームには注意点もあります。まず、選べる設備や建材はあらかじめリフォーム業者が決めたものに限定され、リフォームの自由度が低くなる傾向があります。例えば、使用したいシステムキッチンがある場合や、気に入った壁クロスがある場合には向きません。

また、工事の範囲はきちんと決められていて、所定の工事以外の作業をする場合は、別料金が必要になります。仮に構造部分に修繕が必要な箇所が見つかったとしても、別料金を支払うことを拒否すれば、そのまま設置されてしまいます。工事費用が不透明な部分がある点にも注意が必要です。

リフォーム工事後に生じた不具合に対して、業者が十分な対応をしてくれない場合も少なくありません。そのため、契約時に保証内容をきちんと確認する必要があります。工事後の保証が充実しているかどうかは、業者を選ぶうえでの大きなポイントになりそうですね。

まとめ

水回りをまとめてリフォームするのなら、水回り4点パックリフォームを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。費用を抑えたいとお考えの方に最適な商品です。ですが、どのような工事を行うのか、補償内容など、しっかり確認して依頼をしましょう。デメリットや業者選びに注意しながら、賢くリフォームしてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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