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2018年10月02日 07:00 更新

築10年でリフォームしておくといい場所は? 早めのケアが家を守る!

快適な家に長く住み続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。リフォームに適切な時期は、10年周期でやってくるのだそう。そこで、築10年のお家のチェックポイントや早めのリフォームがおすすめな理由をご紹介します。築10年でリフォームする場合の予算相場についても取り上げるので、リフォーム適齢期の方は要チェックです!

築10年の家はココをチェック!

Photo by Breno Assis on Unsplash

建ててから10年ほど経つと、浴室ではシーリング(目地や隙間に詰める合成樹脂・ゴム製のペースト)がくたびれてきているはずです。また、剥がれたり、壊れたりした壁や床のタイルを張り替える必要もでてきます。そのほか、給湯器の故障、水温などを操作するパネルの誤作動が起こるようになることも多いようです。

キッチンでは、使用頻度が高いコンロ、給湯器・換気扇などの設備の耐用年数がおよそ10年といわれています。聞きなれない音や水漏れを見つけたら、できるだけ早くメンテナンスか交換を検討してください。

トイレでは、便器の汚れが通常のお掃除ではだんだん落とせなくなってきます。また、床材が腐食したり剥がれたりする場合もあるでしょう。便器や配管ジョイントの不具合で水漏れも起こりやすくなる時期です。多機能な便器に交換したり、床材やクロスを張替える必要があります。

玄関ドアについては、蝶番の不具合が生じてくる時期です。ドアクローザー(玄関ドアの上のほうに付いている、ドアをゆっくり開閉するための装置)もメンテナンスが必要になります。また、防犯性を高めるために、鍵も最新のものに交換したいところ。

また、10年もすると靴が増え、下駄箱の収納力を高めるリフォームが必要になってくるお家も。狭めの玄関でもスペースに合わせてカスタマイズすれば、機能的なデザインに仕上げることができます。

築10年の早めリフォームがおすすめなワケ

Photo by Ostap Senyuk on Unsplash

家を長持ちさせるための鍵となるのが、早めのメンテナンスです。木造戸建て住宅は、およそ30年で建て替えとなるのが一般的。ところが、定期的にメンテナンスすることで80年以上にわたって快適に住むことが可能になります。

家を建てて最初の節目、とされるのが10年目。建材として使われている木や金属の多くが、その時期に寿命を迎えるためです。10年を境に、多くの建材が劣化のスピードを速めると考えられています。

実際、築10年目のリフォームをしなかったために、20年前後で数百万円分の補修が必要になるケースが少なくありません。早めのリフォーム(メンテナンス)を怠ってしまうことにより、かえって費用がかさんでしまうというわけです。

定期的なリフォームは、建て替えを回避することにもつながります。劣化が進みすぎると補修では追いつかず、大規模なリフォームもしくは建て替えが必要となるケースも。長期的なコストを抑えるためにも、築10年目は重要なタイミングといえるでしょう。

築10年リフォームの予算は?

では、実際に築10年目でリフォームするとなると、いくらの予算が必要になるのでしょうか?

築10年リフォームで用意しておきたい金額

Photo by rawpixel on Unsplash

築10年目のリフォームにかかった費用の平均は100万円前後といわれています。とはいいつつ、リフォームする場所によって予算が大きく変わってくるのが事実。

築10年経ったときにリフォームを行うと、約4割近くが使用頻度の高い水回りに集中するそう。水まわりリフォームの内訳としては、耐用年数が10年といわれる設備の交換が中心です。例えば、キッチンのコンロ交換が2万円前後。給湯器は、暖房機能を備えたものに交換すると30万円程度必要になりますが、修理ですませれば1万5,000円~3万円ほどでおさめることが可能です。

室内では、汚れた壁クロスや床材の張り替えといった内装リフォームが必要になります。50万円以下の予算で実施することが可能です。

室外では、サッシまわりのシーリング材の補修をしておくと安心。30万円~50万円ほどの費用がかかるのが一般的です。長く利用することを考えると、防蟻工事もしておきたいところですね。

このように、1箇所だけではなく複数箇所のリフォームが必要となった場合は、それなりの予算がかかることを覚えておきましょう。

リフォーム資金は早めに計画・準備しよう

Photo by rawpixel on Unsplash

住宅の規模にもよりますが、築10年目のリフォームであれば、それほど大きな工事とならないケースがほとんど。とはいえ、使用されている建材や工法、デザインによっては200万円ほどの費用がかかる場合もあります。そのため、リフォーム資金は早い段階からの計画・準備が必要です。

集合住宅では、メンテナンス費用を積み立てる修繕積立金が設定されていますが、戸建て住宅の場合はすべて個人の判断に委ねられています。そのため、リフォームに必要な資金を自分で積み立てしておくことが大切です。

とはいえ、お家のローンや教育費などもあるでしょうから、家を建てると同時に積み立てするのは簡単ではないはず。その場合は、リフォームローンを利用するという手もあります。住宅ローンと併用しながら借りられる場合も多いので、検討してみてください。

まとめ

築10年目というと、見た目の上ではなんの問題もないように見えますが、細部や設備は確実に老朽化しています。早めのメンテナンスは家の寿命を延ばすことにつながります。長く快適な家に住み続けるためにも、ぜひ定期的なメンテナンスを実施することをおすすめします。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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