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2018年10月27日 21:00 更新

全面リフォームと建て替えはどちらが安い? メリット&デメリットを比較

設備の劣化や家族構成の変化、高齢化などが理由で、大きなリフォームをしようとしている方が悩むのが、建て替えしたほうがいいか、全面リフォームしたほうがいいか。そこで、それぞれのメリット・デメリットをまとめ、かかる費用の違いを割り出してみました。

コスト面でお得なのは、全面リフォーム? 建て替え?

Photo by Nirzar Pangarkar on Unsplash

全面リフォームの費用相場

全面リフォームの費用相場は、あくまで目安ですが、およそ1,300~2,000万円相場程度です。まれに500~800万円ほどでおさまるケースもありますが、建物のコンディションがよく、解体や設備のための費用が不要な場合に限られます。また、間取りを変えたり、屋根や外壁まで取り替えるとなると、さらに費用は高額に。

建て替えの費用相場

Photo by ian dooley on Unsplash

他方、建て替えの費用相場は、およそ1,500~2,300万円が相場。建て替えの内容によっては、3,000万円ほどかかることも少なくありません。

建て替えして二世帯住宅にする場合は、設備が余計に必要になったり、増築が必要になったりすることもあります。そのため、さらに500~800万円ほどかかることも想定しておきたいところです。

また、建て替えの場合は登記の手続に伴う費用も発生し、司法書士に依頼する場合の費用相場は15~30万円ほどです。

コスト面では全面リフォームが安い

Photo by Philipp Berndt on Unsplash

コストの面だけを取り上げるなら、全面リフォームが断然有利といえるでしょう。リフォームと比べて、建て替えの場合は、解体費や材木等の破棄代がかかります。また、固定資産税などの税金がかかるので、金額が高額になりやすいのです。コストを安く抑えることを最優先するのであれば、全面リフォームがおすすめです。

全面リフォームと建て替えのメリット&デメリット

全面リフォームのメリット&デメリット

Photo by Aaron Huber on Unsplash

◆全面リフォームのメリット

全面リフォームには、コストが安くすむという以外にも、工事期間が短いというメリットがあります。また、既存の梁や柱、土台を残すことができるのも全面リフォームのポイント。思い入れのある元のお家の一部を残すことができます。ローンについても、住宅ローンではなくリフォームローンを利用することになり、抵当権などの設定が不要で手続きも簡単です。

◆全面リフォームのデメリット

ただし、全面リフォームでは構造の変更に限界があるため、自由度は少なくなってしまいます。希望する間取りにできなかったり、耐震性や断熱性など、構造に関係する改修が実現しづらかったりすることもあるようです。また、建物がかなり老朽化している場合は、基礎の補修が必要になり、かえって費用が高くなってしまうことも。

建て替えのメリット&デメリット

Photo by yann maignan on Unsplash

◆建て替えのメリット

コストが割高となる傾向がある建て替えですが、メリットも少なくありません。最大の魅力として挙げられるのが、自由度の高さです。もともとの設計による制約をいっさい受けることないので、かなり自由に間取りや構造を変更することができます。また、耐震性・断熱性などの補強も簡単に行うことが可能です。

◆建て替えのデメリット

ただし、建て替えの場合、不動産取得税や固定資産税、登録免許税、都市計画税といった各種税金が発生します。住宅ローンを含め、手続きは煩雑なものとなる傾向があります。また、建築基準法に定められた建ぺい率(※)や立地によっては、建てられる家が以前よりも小さくなってしまう場合や、建て替えそのものができないケースもあります。

※敷地面積に対する建築面積の割合

全面リフォーム・建て替え工事業者の選び方ポイント

Photo by Logan Ripley on Unsplash

大手のハウスメーカーや工務店など、リフォームや建て替え工事を行う業者はたくさん存在しています。どの業者を選ぶか迷ってしまいますが、それぞれがどんな工事を得意としているのかを見極めることから始めましょう。

全面リフォームと建て替えのどちらが適切かを判断しかねる場合は、どちらにも対応できる業者にまずは相談してみるのがよいでしょう。大手ハウスメーカー、設計事務所、設計型の工務店などがその例です。希望するライフスタイルを伝えることで、最適なプランを提案してくれるはずです。

まとめ

全面リフォームと建て替えは、コストはもちろん、さまざまな点において違いがあります。それぞれのメリットやデメリットをよく理解したうえで最適な改修方法を選び、希望通りの住宅を手に入れてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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