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2018年10月30日 21:00 更新

内窓・二重窓リフォームの効果と値段は? 助成金制度も要チェック

断熱性や防音性などに優れる内窓や二重窓。今回は、内窓や二重窓の取り付けのリフォームを検討している方に向けて、商品の種類、費用、メリットや注意点などについてご紹介します。助成金制度についても取り上げるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

内窓・二重窓リフォームとは

Photo by Masaaki Komori on Unsplash

内窓・二重窓リフォームの種類

内窓・二重窓リフォームには、主に3つの種類があります。まずは、今ある窓の部屋側に内窓を設けるもの。二重の窓のあいだに空気の層をつくることで、従来に比べて高い断熱・防音効果を期待することができます。素材としては、熱伝導率がアルミのおよそ1,000分の1といわれる樹脂製のサッシが使われるのが一般的です。

2つ目が、もともと二重窓だったものを新しいものに取り替えるというもの。新しい技術とともに、窓やサッシは絶えず進化を遂げています。古くなるとともに、効果が感じられなくなった二重窓を、より機能的でお手入れしやすいものに取り替えるリフォームもよく行われています。

3つ目が、二重窓の立て付けを改善するリフォームです。窓やサッシの機能には満足しているけれど、長く使ううちに開閉しづらくなった場合に実施します。窓やサッシそのものはそのままに、戸車(引き戸につける小さな車輪)だけの交換でスムーズに開閉できるようになる場合があります。

内窓・二重窓リフォームの値段は?

Photo by Olu Eletu on Unsplash

気になるのが、内窓・二重窓リフォームにかかる費用ですよね。今ある窓の部屋側に内窓を設けるリフォームであれば、幅170cm×高さ180cmの窓で、材料費の定価は7~10万円ぐらいがおおよその相場。取り付けを依頼した場合にかかる費用は、6~9万円前後になります。

二重窓を新しいものに取り替えるリフォームでは、窓のタイプによって費用が変わってきます。
・引き違い窓:およそ3~4万円
・開き窓:およそ3~4.5万円
・掃き出し窓:およそ8~10万円

引き違い窓とは、2枚以上のガラス窓をそれぞれ異なるレール上で滑らせて開閉する窓のこと。開き窓は、左右どちらかの窓枠を軸にして開閉する窓のこと。掃き出し窓とは、床の高さと窓の下端の高さが同じ窓のことをいいます。

また、窓の立て付けを改善するリフォームでは、サッシの戸車の交換費用は、一つの窓あたりおよそ5,000~2万円ぐらいが相場です。

リフォームの助成金制度をチェック!

Photo by Pamela Saunders on Unsplash

内窓・二重窓リフォームについては、戸建住宅や集合住宅を対象に、以下の要領で助成金が支給されます。

・交付申請期間
2017年8月28日(月)~2020年3月31日(火)
・助成率と助成金の上限
対象経費の6分の1以内もしくは50万円のうち低いほう
・申請窓口
公益財団法人 東京都環境公社 東京都地球温暖化防止活動推進センター
・上限額
50万円/1住戸あたり

ただし、助成対象は東京都内にある既存の住宅に限定されます。また、「一般社団法人環境共創イニシアチブ」に登録されている高断熱窓(窓・ガラス)を使用しなくてはなりません。予算額である24億7,500万円に達した時点で助成金は終了となります。

●既存住宅における高断熱窓導入促進事業リーフレット(一般家庭用)
https://www.tokyo-co2down.jp/cmsup/pdf/kateimukemado_leflet_ver1_1.pdf

内窓・二重窓リフォームの効果は?

Photo by Matt Hoffman on Unsplash

内窓・二重窓リフォームするメリットとしては、主に4つ。

・断熱性が高まる
窓と窓のあいだに空気層ができることで、外気温の影響を受けにくくなるためです。エアコンの効率が大幅に上昇します。

・防音性が高い
内窓・二重窓にすることで、外の音が室内に入りにくくなります。室内の音が外に聞こえにくくなるため、楽器の練習をするのにも適しています。

・結露しにくくなる
熱伝導が低い樹脂製のサッシを使用するといっそう効果的です。結露しにくくなれば、窓にカビがはえにくくなりお掃除も楽になりそうですね。

・防犯対策ができる
窓から侵入しようとする者は、二枚の窓に穴を開けたり、割ったりしなくてはなりません。攻略に時間がかかる窓は狙われにくいといわれています。

内窓・二重窓リフォームの注意点

Photo by Eduard Militaru on Unsplash

マンションのリフォームで気を付けること

マンションのような集合住宅の場合、窓のサッシは共用部分として管理組合の管轄となっている場合が多いようです。そのため、管理組合の許可なく勝手にリフォームすることができません。内窓を設置したり、窓ガラスのみを交換したりする工事であれば、許可が下りる可能性があります。内窓・二重窓のリフォームをする前には、必ず規約をチェックし、管理組合に確認するようにしましょう。

自分で取り付けるときに気を付けること

DIYによって、内窓や二重窓を取り付けることも可能です。例えば、プラスチックダンボールを窓に張り付けるだけでも、ある程度の断熱・防音効果が期待できます。ただし、開閉がしづらくなるうえ、外見にも難があるので注意が必要です。

内窓を自分で取り付けることも不可能ではありません。ただし、アマチュアの施工では、固定箇所が甘くなったり、作業中にガラスが割れたりするリスクがあります。よほどの知識や経験がない限りおすすめできません。

ポリカーボネート製の中空板にフレームとレールがセットになった簡易的な二重窓キットも販売されています。半日もあれば作業できて、断熱効果もなかなかのものです。内窓・二重窓をDIYするなら、まずはこちらを試してみるのがよいでしょう。

まとめ

断熱や防音だけでなく防犯効果も期待できる内窓・二重窓。ニーズにあった工法を選び、助成金もうまく活用しながら、賢くリフォームしてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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