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2020年10月28日 19:15 更新

古い食用油はどう捨てる?簡単な4つの捨て方とは?

油の正しい捨て方をご存知でしょうか? 油は正しい方法で捨てなければ、排水口が詰まりやすくなるなど、さまざまなトラブルが発生する原因となります。今回は油を捨てるタイミングと、実際の捨て方についてチェックしていきましょう。

使える状態の油の見極め方

Photo by Levi XU on Unsplash

大量の油を使用する揚げ物は、油を複数回使うということもあるでしょう。パン粉や天かすが散らばっていないようであれば、何度でも使えるという方もいるかもしれません。しかし、一般的に油は一度容器から出してしまうと、酸化し味、風味が落ちてしまうので、あまり何度も使用するのは避けたほうが良いようです。

では「もう酸化して使えない状態の油」というのは、どのような特徴があるのでしょうか。まずは、油を処分する目安についてチェックしていきましょう。

使えない油の特徴

一般的に、揚げ油は3~4回までは続けて使えるとされています。ただし、油は開封した直後から酸化が進んでしまうので、開封後は1カ月を目安に使い切るようにすると良いでしょう。

繰り返し使用し酸化して使えなくなった油というのは、いくつかの特徴があります。

まずは、不快な臭いです。使い始めの油は臭いがほとんどしませんが、酸化が進むと臭いを放つようになります。

ふたつめに、細かい泡が出るようになるという点です。繰り返し使った油は、細かい泡が発生しやすくなります。そして、この泡はなかなか消えないという特徴もあります。

最後に、油の温度が下がったときに粘りが出やすくなるという点です。

このような状態の油は捨て時であるといえます。

簡単な油の捨て方4選

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油をそのまま排水口に流してしまうと、水道管に汚れがたまり、排水口の流れが悪くなってしまいます。そのため、油は排水口に流さず、きちんとした方法で処理することが大切です。ここでは、適切な処分方法を見ていきましょう。

牛乳パックで油を処理

油をしっかりと冷まします。その間に牛乳パックの上部を開き、中に丸めた新聞紙を詰めていきましょう。油をこぼしたときのことをふまえて、ビニール袋やキッチンペーパーを、牛乳パックの下に敷いておくと安心です。

では、油が冷めたら、さっそく牛乳パックの中に注いでいきます。捨てた後の油は、自然発火の可能性があるため、水をあわせて入れておくと安心です。最後に、ガムテープでしっかり閉じたら、そのまま燃えるごみとして捨てましょう。

ビニール袋で油を処理

牛乳パックが手元にない場合は、ビニール袋で代用しても構いません。しかし牛乳パックに比べ、油の熱に弱いので、しっかりと冷ますことが大切! ビニール袋は、破けてしまうこともあります。そのため、ビニール袋を2重、3重にして対応すると良いでしょう。

油を注ぐときは、ビニール袋の口が閉じてしまったり、倒れたりしないように三角コーナーを活用するといいですよ。

凝固剤を使って油を処理

冷めた油を牛乳パックやビニール袋に注ぐと、その時に周りにこぼれてしまう可能性がありますよね。より手軽に油を処分したいなら、凝固剤を使ってみましょう。凝固剤は、油を使い終わった直後に鍋へ入れます。鍋に入れたら、十分に溶けるまでかき混ぜましょう。

油が冷めるとともに凝固剤が固まっていきます。1時間ほどで油が固まるので、それまで放置。しっかり固まったら、フライ返しで剥がし、燃えるゴミとして捨てます。

片栗粉・小麦粉で油を処理

キッチンにある片栗粉や小麦粉は凝固剤の代わりに使用することができます。凝固剤と同じ要領で、鍋の中に少量の小麦粉などを入れれば、油がドロッと固まります。その後はビニール袋などを利用して捨てればOK。特別なアイテムをそろえなくても、身の回りのもので対応できるというのはうれしいですよね。

大量の油を処理する場合

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食用油はリサイクルできる大切な資源です。そのため、自治体で無料回収していたり、回収業者で引き取ってくれるケースも。また、一般的な不用品の回収業者だけではなく、イオンなどのスーパーマーケットやファミリーレストランチェーン店・びっくりドンキーなどでも回収の取り組みを実行。この他、ガソリンスタンドでも回収してもらうことができます。

スーパーで油を回収してもらう方法

一般的には、以下の方法で油の回収をしています。ただし、スーパーによってルールが異なる場合があるので、確認してから行ってみてくださいね。

冷ました油をペットボトルに入れたら、指定の回収ボックスへ→回収された油は、バイオディーゼル燃料などに再利用されます。

まとめ

食用油は、正しい方法で処分しないと排水口が詰まったり、ゴミ袋から油が染み出てしまったりとさまざまなトラブルが発生してしまいます。油は牛乳パックに詰めたり、ビニール袋を二重にしたりして捨ててください。大量にある場合は、自治体や業者に持っていくことも検討してみましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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